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初投稿です。
異世界に召喚されたモノ作りが大好きな男の子の日記です。
1ページあたりの文字量は少なめなのでサクッと読めると思います。
拙い文章ですが少しでも楽しんでいただけますと幸いです。
X月X日
ついに・・・ついに完成したぞ!やーっと自家製の紙が出来た!!
この世界に来てから約3カ月。これで少しは快適に過ごせるだろうか。この感動を誰かに伝えたい・・・(感涙
せっかく紙が出来たので、今までのこと、これからのことをいろいろ記録していこうと思う。
俺はショウ。あれは高校の入学式前だった。
なんとなく気が向いて近所の神社にお参りに出かけたら、桜が咲く鳥居をくぐったところで見知った顔の2人に会った。
2人は近所に住む兄妹で、小学生のときはよく一緒に遊んだ。
兄の方はカイ。高校ではちょっとヤンキーっぽいと言われてるらしいけど、優しくて面倒見の良いやつだ。
妹の方はヒナ。小学校6年間のうち4回は俺と同じクラスだった。
相変わらず兄妹仲良いな。
「ショウちゃん、久しぶりー!」と声をかけられて世間話をしていた。
どこの高校行くの?とか、そんな話をしていたら急に周りが光ってビックリしたよ。
あまりの眩しさに両手で顔を覆ってたから何が起きたのか分からなかったんだけど、目を開いたときには知らない場所にいた。
なんかヨーロッパの古い宮殿みたいな立派なところで、古代ローマ?のような服を着た人達に遠巻きに囲まれていた。
唖然というか、混乱というか、なんだこりゃー!!と焦ったが、一緒にいた2人も後ろにいるのに気づいて、一人じゃないことに少しだけホッとしたのを覚えてる。
周りでは少しの静寂の後、歓声が起こってた。
「素晴らしい!」「成功だ!召喚が成功したぞ!」うおおーーー!!ってかんじの勢いでマジ怖かった。
ちょっと待て。召喚って聞こえた?今流行りのアレか!?
明日は高校の入学式なんですけど。俺には夢がある。
技術高校を卒業して、工科大学に進学して、大手家電メーカーに就職。
そしてなんかスンゴイ開発をして後世に名を残すのだ!それが俺の人生計画。
ぶっちゃけ成績はギリギリだったが、頑張って志望校に合格したのだ。
それなのに・・・なにが召喚だ!?俺は心の中で叫んだ。
ふっざけんなあぁぁぁー!!!
読んでいただきありがとうございます!
現在執筆中の「精霊王子と漆黒の姫」に登場する「異世界創造伝記」という本の内容になります。
本編はかなり長編になりそうなので、先にこちらをアップしました。
この日記は本編を読んでいなくても大丈夫な内容になっております。
でも両方読めば2倍楽しめる・・・かもしれません(笑
どうぞよろしくお願いいたします。
〜〜〜〜〜
※誤字等を修正しました(11.28)