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感動の再開のはずなのになんだか様子がおかしくて。。。

俺は平々凡々、平凡男子高校生 伊月 海斗。

17歳高校二年生恋愛経験なし。プリキュア好きの世にいうキモオタだ。

全てにおいて平凡な俺はなんとか二年生に進級できて今日は始業式。

今年こそは平凡な高校生活じゃなくて、こう、煌びやかとした青春を送るんだ…

でも、もし今年もこのまま彼女もできなくて、夢もないまま平凡な高校生活を送ったら、きっと毎日平凡に生きてる俺は高校を卒業した後もきっと普通の会社に就職して、普通に結婚して、子供ができるんだろうな。

「イヤイヤ、そもそもで俺って結婚できるのか?!この年で彼女なんか居たことのない俺が普通に結婚なんてできるのか?ムリだろ・・・・」

はぁ。俺ってもしかしてこのまま童貞のまま社会人になって三十過ぎて魔法使いになってそのまま死ぬのか・・・?

いやだ。いやすぎる。

流石にないだろ。

「つーか、そもそも恋人なんか居なくても俺には瑞樹がいるしな!ガハハ」

「初恋拗らせキモオタ兄貴毎日毎日独り言きもすぎ。いつまで洗面所占領するつもり?」

この毒舌貧乳女は妹の遥香。中三のくせに彼氏持ち。

「なぁ~、遥香って彼氏とどこまで行ったの?」

「はぁ!?ママァ~!!!!兄貴キモすぎるんですけど!?そんなんだから17歳恋愛経験なしなんだよバーカ。」

「あんた達遅刻するわよ。」

母さんの声で手についてたワックスを急いで髪の毛につける。

俺だって恋愛してぇよぉ。


・・・

二年生といえばクラス替え、俺たち学生にとって天国か地獄の別れ道。

「俺のクラスは~、」

目が悪い俺は玄関前に貼ってあるクラス表をマジマジとみてた。

「よっ!おはようさん、海斗」

後ろから俺に肩組んできた、このバカ面金髪頭は去年同じクラスだった 長瀬 湊。

「湊、おはよう。俺のクラスってどこ?」

「なんと俺と海斗、そして咲間みんな同じクラスやで~」

こいつが今名前を出した咲間は 九重 咲間。

「んだよ。去年とほぼ変わんねぇじゃん」

「嬉しいなぁ、今年も来年もこの三人で馬鹿出来るって。」

「僕は君らと違ってバカみたいなことはしないよ。」

そういいそそくさと玄関に入ってった不愛想な男。これが咲間

「なんでなん!?俺らさんこいちやんな~??」

「俺だって今年こそは彼女の一人や二人はつくるんだ。」

「一人でいいだろばかか。」

咲間に突っ込まれながら俺ら三人は俺らのクラス、二組に向かった。


・・・


それぞれ教室で自分らの席につく

「思ってたよりみんな顔見知りバッカだなぁ。」

ショックだ。今年は転校生の女の子に一目惚れされて、とか委員会で同じになったことがきっかけで今まで話したことない女の子と急接近とか・・・

「なんかないのかよぉ…」

「なーに変な妄想してんのよ、変態」

この馬のしっぽヘアーの女は 安藤 胡桃。

「はぁ、今年もお前と一緒かぁ。」

「なによそれー!!嬉しいでしょ!」

「今年もおバカ夫婦と一緒のクラスなんてね。どうも、お二人さん」

この眼鏡かをけた黒髪ロングの彼女は 望月 蓮見。

一年の時から成績優秀の彼女には何度もお世話になってる俺はなかなか頭が上がらない。

「夫婦じゃねぇよ。蓮見も同じクラスなんだな」

「蓮見ーー、今年もよろしくねーー大好きーーちゅ」

「暑苦しい、離れて頂戴。」

胡桃の顔はいかにも悲しんでます。って顔していた。

「なぁなぁ!今なぁ、隣の席の保住さんから聞いたんやけど、今日うちのクラス転校生来るらしいで~!」

遠くの席からウッキウキしながらこちらに近づいてきた湊。

「転校生!?かわいい子だったらどうしよー!」

「これって、俺の時代きたんじゃね!?」

ボカン。蓮見に叩かれる俺

「いってー!」

「いい?仮に転校生が女の子だとして、あんたはその下心丸出しで近づいたらあなたの友人としてあなたを叩きのめすわ。」

「はぁ?俺を何だと思ってんだよ」

「変態」「青春コンプくん」

「お前らなぁ。」

あながち間違ってはいないけどさぁ、

だって俺だって立派な男子高校生だし!?

てか初恋拗らせてるおかげで青春コンプレックスだし!?

「はぁ。」



***



「まってよぉ、ねぇ海斗君」

「ゆうはほんと足おせぇな!」

「もー!なんでそんな言い方するの!」

ムーっと頬を膨らませるボブ髪の彼女はまるでハムスターみたいで。かわいくて。

そんな彼女をおちょくるのが大好きだった。


「ゆうねぇ、将来海斗君のお嫁さんになりたい!」

「っなんだよそれ、ま、まぁ仕方なくな!」

「約束だよー!」


彼女はいつの日か急に引っ越してしまった。



***


「なーにが結婚だよ。バーカ。」

「ん?どうしたの?」

「なんでもねぇ。」


小さい子がよくする冗談の結婚約束。

俺は何年たってもそれが忘れられなくて。




ガラガラ

「転校生が来たぞーお前らー。」

担任の佐藤 司せんせーの声でみんなそれぞれ席に戻る。

司せんせーは一年の頃から人気の先生で他の先生より圧倒的に楽なせんせーだから最高だ。


転校生・・・


ここで感動の再開とかねぇかなぁ。


「なーにずっと浮かない顔してんの。」

「なんもー。お前も早く前向けよ。」

「わかってますよーだ。」


ガラガラ


「はじめまして。篠原 結城です。よろしくお願いしまーす。」

周りがざわつく。

「え、超かわいくね!?」なんて馬鹿な男子たちは声を荒げてる。

結城。結城・・・

「ゆう・・・?」

もしかしたらって考えて前を向く。

俺の視線の先には昔と変わらず小柄で、かわいらしい顔立ちで、サラサラとしたボブ髪のオトコの娘がいた。


え?


いやいや、男!?


ほな、俺の幼馴染ちゃうかぁ。


「っ!海斗君!?」


黒板の前に立っていた美少年は俺を目が合って名前を呼ぶ。


いやいや、



いやいやいやいや!?!?!?


だって俺の初恋相手はかわいい女の子で、

お嫁さんにもなりたいって。。。


感動の再開のはずなのになんか違うってー-!

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