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戦争
戦争
ウクライナ情勢は、私の内面にも大きく影響した。やはり、人類から戦争は撲滅できないのか。
大学2年の時である。忘れもしない。いつものように中央芝生に向かってコーラ片手に歩いていた昼下がり、ふと「戦争は無くならない」とインスピレーションが降ってきた。当時、二十歳そこそこの私はひどく動揺した。前にも触れたかもしれないが、「人間の平均点の低さ・不完全さ、ワールドスタンダードの脅威」とも言うべくものを感じ悟った瞬間があった。我が母校は「世界市民になる」ことを謳っているが、この瞬間こそが皮肉にも私をある意味、世界市民にした時だったのかもしれない。
それから、社会人になり、中東をはじめ、世界各地で戦争はあったが、このロシアのウクライナ侵攻、御歳48で「この人生が終わるまでに戦禍は無くならない」と諦めに似た感情を抱いた。
活字にしてしまえば、不粋かもしれない。が、罪なき市民の命は、たった今も、怪物の様な独裁者の手で奪われている。これが紛れも無い真実だ。




