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感じる漢字  作者: 韋駄天
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桜唇

桜唇





初恋は、いつの頃だったろうか。15の春は、皆に平等にやってくる。

白球に青春を込めて、光る汗と滲む太陽に心奪われた日々。


あの子は、ボクとは別の高校に進学し、朝、最寄り駅で会っても、涼しい顔をして向こうを向いていた。


その最寄り駅、近鉄川原町駅がリニューアルされて数年経つが、今の川原町駅はurbanな創りで、昭和でも平成でもなく、令和の風が吹く。


今で言う、ミディアムボブの良く似合う都会的な女性だった。


桜唇。

桜と言えば、海蔵川。

恋と言えば、君だった。

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