地球の防人

バルカンと言う機体に乗り、地球へと侵攻してくるベクターと宇宙で戦うお話です。
以下、導入文です。

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生命に永遠はない。これは、個体のみならず生物種にも当てはまる不変の真理である。諸行無常、生者必滅、メメント・モリ。生きとしいける全てのものはいつの日か死に絶え、新たな生命へとその道を譲る。
人類が生存競争に勝ち抜き、地球上のあらゆる生命の頂点へと至ってから、数万年が経過した。これは、人が未だ観測できていない「神」による試練なのだろうか。
故郷の重力の鎖を振り切り、さらなる高みを目指した人類は、しかし、この生物の宿命と言うべき運命を断ち切る事は出来なかった。

ベクター。
それは、遂に現れた人類を淘汰する存在となるのか。それとも、人類が打ち勝った存在の１つとなるのか。2つの存在は既に衝突し、最早選択肢はない。
人類は「バルカン」を駆り、ここ火星軌道上で再び生存競争を繰り広げる。