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女神の間と選択

「落ち着きましたか?」


「は、はいもう大丈夫です、落ち着きました。ですから、もう抱きしめなくて大丈夫ですよ」


「落ち着いてよかったです」


 女神様はそう言うと私から離れていきました、女神様の温もりも去っていきます。もっと抱きしめて欲しかったですが、飽くまで私を落ち着かせるためです。これ以上はいけません。


(お見苦しい姿をお見せして申し訳ありません。そして抱きしめていただきありがとうございました。おかげさまで落ち着きました)


「いえ、本当に落ち着いたようですので、なによりです」


 女神様の微笑みが眩しく、心が温かいです。


(クラスメイト達はこのことに?)


「はい、何名かの方は気付きかけていましたが、事実を聞いたのはあなただけです」


 答えてくれるのは助かりますが、聞かない方が賢明ですね。私たちの細胞も毎日作り替えられているというのは、知っていますが実感しにくいですからね。ええ、大丈夫です。割り切るしかないでしょう。


(再構築中というのは?)


「はい、向こうの世界に適応させる為に、一度肉体を素粒子まで分解して魔力器官の生成をし、再構築を行います。そのあと、魔力と力を得るのでその使い方の説明を行います。これは今までの転移者の方にも行っています。ですが、今回は得られる力を選んでいただくので、まだ構築が完了していません」


(なるほど、よく分かりました。選択で得られる力の説明をお願いします)


「はい、こちらについてですが、持ち込み物を異世界の品と交換とできる話と一緒に説明させていただきます」


(お願いします)


「選択で得られる力についてですが、正確には決まっていません。皆さんの要望次第で何らかの力や武器、道具を得ることができます。勿論危険なものはお渡しすることはできませんし、容量があります。大きな力ほど容量を使います。持ち込み物は向こうでの衣服、金銭など必要なものを、任意で交換ができ、選択で得られる力の容量を増やすこともできます」


(任意でですか?)


「はい、目立つものは狙われやすいので交換した方がいいですが、思い出の品でもありますので」


(お優しいですね、ありがとうございます)


 うーん、リュックをついでに持ってきてよかったなー、中身の確認をするか。


(リュックと制服の中身の確認をしても?)


「勿論です」


 では、早速。


ーーーーー


確認中


ーーーーー


 リュックと制服の中を確認したが、色々あった。


 リュックには教科書幾つか、筆箱、水筒、空のお弁当箱、小説本、手袋、スマホ、イヤホン、スマホの充電器、ポケットティッシュ、折り畳み傘、ゲーム機とそのカセット、家の鍵があった。そういえば、スマホが入ってたからリュックを持ち出そうと考えたんだ。思わぬ儲けものだね。


 制服とその中身は財布とハンカチ、ポケットティッシュ、学生手帳を入れていた。 着ているものは、上はヒートテックとワイシャツにネクタイ、下はズボンにヒートテック、下着と上履きだった。


 確認するついでにレートと交換できるものを聞いたが、結構自由で、こちらの物の方が価値が上だった。女神様の好意なら感謝しよう。


 幾つかの物と交換で特殊効果のあるものやこちらの物に特殊効果を付けて手に入れることもできると言われた。向こうの世界では魔法武器や魔法道具と呼ばれている。便利な品もあるそうだ。


 着ているものはヒートテック上下と下着以外を交換した。他の物はスマホ、水筒、家の鍵以外を交換した。


 衣類は灰色のフード付きマントを一つと布の服二枚ににズボンとベルトを一つ、靴を一足。下着を二つ。触り心地は普通だと思う。着やすいものにした。あと、タオルと手頃な布を一つずつ。


 武器、道具は金属製の棍棒とファルシオンに剣鉈二本。肩掛けバッグに財布を用意してもらった。肩掛けバッグはすぐに外せるようにだ。財布は袋状のもので、紐でくるくる巻きができるやつを選んだ。


 武器は女神様に色々言ってみたらこうなった。扱い易さと耐久性を重視した。実際に役に立つか分からない。刃物は扱えないかもしれない。弓は矢に限りがあるからやめた。向こうで手頃な石ころが拾えればいいけれど。


 食料は三日分を用意してもらった。堅いパンと干し肉にドライフルーツだ。美味しくあるように願おう。


 金銭は宿代二十日分と交換した。硬貨だった。財布と一緒に入れてある。銀貨と銅貨を渡された。大きい硬貨と小さい硬貨の四種類だ。他の貨幣もあるらしい。


 水筒とヒートテック上下に特殊効果を付けられるらしいので付けてもらった。


 水筒は単純に魔力を注ぐと水が出る機能と温度調節、清潔にできる洗浄能力というものを付けてもらった。魔力さえあれば冷水、ぬるま湯、熱湯自由自在だ。


 ヒートテック上下は新品にしてもらい、一つに纏めて強度強化、洗浄能力、温度調節と通気性の調節、サイズ調整、自動修復、最後に手元に戻る能力を付けて貰った。


 強度強化は簡単に破けても燃えても困るから付けてもらった。生半可な刃物で斬ろうとしても斬れないらしい。魔力を注ぐと更に強度が上がるらしいが、どれ位の強度か自分の身で試す気はない。


 元々肌触りがよかったので、洗浄能力と温度調節、通気性の調節のおかげで着続けることも可能になった。これ一着で何処でも行ける。着続けることにはあまりいい感じはしないが、慣れるしかないだろう。


 サイズ調整で長袖半袖、タートルネックも可能になった、生活時と戦闘時で使い分けができる。最小なら腕輪位に、最大なら全身を余裕で覆うことができるそうだ。人目につかないよう調整ができるのでありがたい。


 自動修復は損傷を負っても自動で修復してくれる優れものだ。これで無くなることはまずないだろう。交換分の六割位はヒートテックの特殊効果に使ってしまった。大事にしよう。


 手元に戻る能力は名前通りそのまんまだ。どうなってもこれだけは死んでも失くせない。着心地の良さは重要だ。


 スマホと家の鍵はどうしても手放したくなかったが、シャンプーやハンドソープ、ボディーソープが欲しかったので泣く泣く交換した。こちらも特殊効果付きで魔力を注ぐと液体がでる機能付きだ。ポンプ式で無くなることはない。自然由来成分で環境にも優しい。大事にしよう。歯ブラシを忘れるところだった。


 他に欲しい物は思いつかなかったので交換分の余りは力の容量分にしてもらった。悔いはない。


 得られる力も交換中にいくつか考えていたが、この考えが上手くいけば、いや、まずは聞いてみよう。


(女神様、選択で得る力ですが、要望次第で自由に決められるのですか?)


「はい、ただし容量があるので限界があります。とりあえず言ってみてくださいね」


 女神様にこの考えを読まれていますね。まあ、言ってみるだけならタダです。上手くいけば最高ですが、上手くいかなくてもノーリスクです。女神様も微笑んでくれています。それじゃあ言いましょう。


(私の肉体と種族を再設定させてください)


 異世界で生きる為に。

 

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