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冒険は推奨レベルを超えてから~ビビりだけど幸せ求めてがんばります!~  作者: 爆微風


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ビビリが達成条件を考え中

人生の目標なんて決められるのはじい様になってからだと思ってますが、実際は早ければ早いほどいいのでしょうね。



 ☆




 どうもスライ(ビビリ)です。

1歳です。

オギャリ期間は終わったと思う今日この頃。

皆様如何お過ごしでしょうか。


やっと1年。

長かったような、短かったような。

いや長かったよ。


[問、誕生日を迎え、生活が変わりましたか?]

答、いいえ。離乳食が増えたくらい。


[問、何か変わった事柄はありますか?]

答、称号を貰いました! 大変だったなぁ。


ティグルさん(猫人の神官さん)の所に行って、黒石盤(モノリス)に手を翳したら酷い目にあった。

虎猫(ティグル)さんの旦那さん、黒豹人型のマブリさんに、一歳祝(ムカレ)をして貰う最中。

また降臨しちゃうんだもの。

お祭り騒ぎになっちゃうし。


[すいませんでした……]


うーん、神の社は大事件。

でも良く解らないんだよね。


[……(ぴくっ)]


称号といったら普通は職業やら技術やらを突き詰めたり、何かしら成し遂げる必要がある筈なのに。

……いや、何か具体的な奴があったけど。


「神の愛し子」


神の代行者さんの、って事?


[問、迷惑でしょうか]

そんな事ないけれども、その形式文気に入りました?


物凄く大きなステータス付与が並ぶので、これからの成長には少し差し障りがあるかなー…… って、村長さんも父も思っただけで。

有難過ぎるくらいだと神官のティグルさんが。

やや過保護だと母が言いました。

ので、暫くは外しておきましょうとなりました。

個人的には嬉しかったです。


称号を「誠実な徒弟」にしてもらったのは、成長してからまた替えるため。

恥ずかしいとか、そんなんじゃないです。

口を挟めませんでしたし。


あと、ギフト。

普通は一人に一つのギフトだけれど、この体の本来の持ち主、兄(ミュゼラ)の分を併せて二つ。


「壁無き友垣」


「狙い違わぬ指」


どちらも個性的(ユニーク)な。

上記が周囲から敵対心を取り払い、警戒を緩めてしまう対人関連。

対話、心理学、人類学、生物学、多言語の優良性。


下記が制作、戦闘に関わらず技術を揮う事ができる補助的付加。

目星、回避、隠密、追跡、投擲、技能数値への補助。


……ちょっと説明の意味が解らない部分は流すとして。

対人関連のギフトは、兄の分だよね。

思いっきりお門違いだもの。


はい、人と話すのにも一歩引いてしまいますが、何か。

兄には、いつかどうにか体を返して、父と母と、皆でいられたら良いなーと。

思っているけど手段はまだ無い。

普段から忘れないようにしてたらいつか、どうにか見付けられそうな気はしている。


[後ろめたい気持ちがあるのですね]


んん、まぁ、コレばっかりは、ね。


体返すって、どうすんだ。

黒い魔術的なアレコレでどうにかなるのか。

成らなくても成し遂げたい。

うーんうーん。

魔術道具類で魂を封じる結晶とかあるから、そこら辺から模索(アプローチ)するかな。

自分を体から取り出すとか恐い。


失敗した場合の想定内でビビれる。

俺、ビビり(ネガティブ)なんで。

悪い方向への予測には困らないぜ!(泣)


閑話休題(それはともかく)。


奪ってしまった事実、感覚は、拭い去れない。

せめて、兄の意識がハッキリと解る様になればなー。


あ、解ると言えば。

黒石盤(モノリス)に映し出されたステータス表示が変だったでしょう。

あれ、如何したんですか?


[此方へ届けた上司からの指示が、命令系統の違いから上手く操作されなかったのです。現在、私が全力で精査、改編、修正致しますので、暫くの間お待ち下さい(早口)]


つまりバグ?

直して貰えるのは有難いけれど、無理はしないでくださいね。

急いでませんし。

しっかし、びっくりした。

赤ちゃんなのに集団行動指示者(グループリーダー)って何?

前衛と後衛を選んでくださいって何?

まだ魔法も使えないのに何かの範囲指定を調整してくださいって何。


[……ははは……]


バグで良かった。

こんな、ちみっ子の頃から卑怯(チート)過ぎるのはなぁ。

順序は必要だと思います。


明日からは待ちに待った、父の魔法学講座が始まるんですよ!


[その為に私の授業に魔法学を加えなかったんですものね]


父に教わりたい、母に鍛えられたい。

それぞれが期待していた成育(おもい)に、出来得る限り応えたい。


……しかし根本的には…… 二人の期待は裏切ってしまう気がする。

期待するべきなのは、兄へであって、俺じゃ、ない。

でも、ぶつかり合っても、何があっても、一緒に居るのが一番だと知ったので、がんばります!


[はい、頑張って下さい]


……つかぬ事を伺いますが。


[はい]


代行者さんって、女性ですよね?


[ふぁkst&Byegii:e3#?]


あっ、いきなりすみません。

前々から、何故か柔らかい物腰とか気遣いとかを見る度にそうじゃないかなーと考えてしまって。


[ぅえっugf&h-ddjk8fcfgjk]


答えてくれなくても、いいです。

何か、えーと、言いたい事があるんですが、失礼にならないとも限らないから言いにくくて。


んんっ。

『神の愛し子』って、何か、告白されたみたいだなあって思ってしまって。

嬉しいやらくすぐったいやらで。

……何か、すいません。


[……フフフッ。

私の性別、確かに昔は女性体でしたが。

今は特に定まらない状態と申しましょうか、体(うつわ)が無いのでね]


あ、そうですか……。

すいませんでした。

一人で舞い上がってしまいました。

何せ、好かれるという経験値が少なくて。

早とちりでしたね……。


[そうでもないですから]


えっ?


[問、何をするのか、目標は定まりましたか?]

は、えぇっ、いや、あの……。


[定まりましたか?]

答、すいません。まとまりません。


この村を発展させたいとか、家族や近所に安全確保を図りたいとか、美味しいご飯が食べたいなーとか、母の期待に応えたいので体力向上させたいなーとか、父の期待にも応えたいので魔法使いになりたいなーとか。

あと、兄の体をどうやって返そうかなーとか。


圧倒的に知識不足。


[子供が将来を見据えるのは、本来まだまだ先の事です]


ですよねー。


[しかし、選択肢を示す準備は出来ています]


……ですかー。


[村長(むらおさ)、延いては国長(くにおさ)となる目標であれば]


頭の中に、紫色の逆向きトーナメント表示が現れた。


[位階の求道者として、得を積み重ねる道(スキルツリー)があります]


うわあい、やっぱり国政への道にノリノリだー!


[お嫌いですか……?]


い、いや、言い出したのはこちらですし。


[魔法道具類を生み出すのでしたら……]


今度は緑色の表示。


[空想の具現者として、技術と発想力を鍛える道(スキルツリー)があります]


……同時進行って、できます?


[可能です]


うん、無理ですよね。

どうしようかなーって、出来るんですか!?


[可能です]


は、ははは。

じゃ、それで行きましょう。

他の道筋も、出来る所からやれる様にしてくれますか?

今回は、欲張ってみたいので。


[フフフッ、お任せ下さい]


スライ・オーニス Level=1

状態=育ち盛り

職業=乳幼児 称号=誠実な徒弟(神の愛し子)

ギフト=「壁無き友垣」対話、心理学、人類学、生物学、多言語の優良性

    「狙い違わぬ指」目星、回避、隠密、追跡、投擲、技能数値への補助

スキル=「?」

    精神力向上(大)

    集中力向上(大)

    身体強化(小)

魔法=?


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