プロローグ
処女作になります。
御坂峠
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その峠を一台の黒い車がエンジンを唸らせながら、かなりのスピードで降っていく。
「 やべぇ…アイツらと走ってたら、もうこんな時間になっちまった…… 」
そして黒い車は甲高いスキール音をあげながらコーナーをガードレールギリギリをドリフトで抜けて行く。
「 ったく! アイツらも俺が明日朝から用事があるのは知ってるだろうにッ! 」
そう言って俺はさらに車を加速させて行く。
車は俺がアクセルを踏み込むとエンジンがさらに唸りを上げる。
俺の乗っている車、S15シルビアスペックR
は俺が免許を取った時に自分で買った初めてのスポーツカーだ。
そして俺が車を買って暫くしてから俺は車のチームを作った。
チーム名はROCK NIGHT。
チームを作ってからは知り合いやその友人などが集まって人数は計10人ぐらいにはなっていた。
そして毎週末はここでチームの仲間と共に峠を攻めていた。
そして今現在俺、神崎 渚は焦っていた。
今日もいつもの様にチームの仲間と共にこの御坂峠を攻めていたのだが、仲間の何人かが急にチーム内バトルがしたいと言い出したのだ。
最初は仲間達同士でバトルをしていたが最後に俺とチーム内No.2との下り1本勝負のバトルが見たいと言い出したのだ。
最初はもう時間も時間なのでやめて置こうと言う話になったのだが、結局バトルをする事になってしまい、バトルを行った。
結果としては僅差で俺の勝利となったのだが、そのせいで帰宅時間の予定を大幅に超えてしまい現在急いで帰宅する形となってしまった。
「 あーコレは寝坊確定かなぁ〜…… 」
1台の黒いスポーツカーが峠を駆けてゆく。
峠にはその車が出すエンジン音とスキール音が木霊していた。
ご視聴ありがとうございます