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ドッペルゲンガー

  食堂をでた後、中庭の人気のない場所まで走った。

 ここは木に囲まれているため周りの人から見つかりにくい。

 桜ちゃんがある程度好感度をあげた人と二人で過ごしたりするのだ。

 けど今はまだ使用されることのない場所である。

 だから、地味子に戻るのに使わせてもらうことにした。

 眼鏡をかけて三つ編みにしたりするだけだけど。


 「...よしっ!」


 教室に戻ろう。5時間目が始まっちゃう。

 人目がないことを確認して教室に向かう。


 「ん?」


 なんかトイレの方が騒がしい。

 近くの人に聞いてみる。


 「どうしたんですか?」


 「えっと、なんか女子生徒が昼休みの始めに奥の個室に入ってから出てこないみたい。声をかけても返事どころか物音一つしないみたいで...」


 「へぇ~。」


 それは少し怖いね。大丈夫かな...って、ん?

 トイレ...奥の個室...もしかして、いや、もしかしなくても、私が変そうに使った個室だ!

 窓からでたから、私が消えたみたいになってるー!

 トイレの入り口で誰かが先生と話している。


 「名前はわかんないけど、誰かが入ってるのは見ました。」


 「どんな子だった?」


 「三つ編みのおさげで、丸い眼鏡を、かけ...」


 あ、やばっ、見つかっちゃった。

 周囲がざわざわし始める。


 「あ、あの子です!なんで...」


 窓からでたからです。なんて言えないしなー。

 どうしよ、誤魔化しちゃおうかな。


 「えっと、私、わからないです。それでは。」


 そそくさと逃げる。

 後ろではまだざわざわとしてる。

 さっさと教室へゴー!



  その後、ドアを無理やり開けても誰もいなかった。(そりゃ私は外だもん)

 そのことから、[地味子さんドッペルゲンガー説]がしばらく学校中で噂された。(なんか変に目立っちゃったよー!!!)

 

  ありがとうございました。

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