もしも〇〇が〇〇だったら~作者のお遊び小話つめつめ~
もしも話三点セットになります。
1.もしも沙夜が男だったら
今日は高校の入学式。そこで俺は気づいてしまった。
ここ、乙女ゲームの世界じゃねぇか…
ついでに恐らく前世の俺は女だったのだろうという事実にも若干驚いている。
普通こうゆうのって性別そのまんまかやけに女らしい男にみたいなのがセオリーだろ?
けど俺はTHE男☆な見た目だ。ってか性格も何もかも女要素はみじんもない。
やっぱりフィクションはフィクションなんだなと痛感させられた気分だ。
何はともあれ前世が女だろうが今の俺には関係ない。
それよりも問題はここが大好きだった乙女ゲームの世界だということだ。
イケメンと美少女ヒロインのいちゃラブ学園生活…男になった今でもあれは尊い素晴らしいものだと思う。
この世界ではそれが現実に起こる…つまりこの目で見れるチャンス!!!…なわけあるか。
モブ男がヒロインのストーカーとかやばすぎて自分で引くわ。てかイケメンどもに半殺しにされる未来しか見えねぇし。
どうやらヒロインとは同じクラスのようだし見かけれたらラッキーぐらいに思っておこう。
俺は平凡に犯罪なんてせず穏やかに過ごすんだ。 完
(もし主人公を男にするならこんな感じで自分からは近づかず普通でいようとする主人公が結局桜ちゃん助けたり琉理ちゃん助けたりで巻き込まれるストーリーになっていたでしょうね。その場合ヒロインは琉理ちゃんですかね?需要は減りますが同性愛的になる場合もあるでしょうか。あるいはブロマンス?まぁ全てもしもの話です)
2.もしも桜が男だったら
あの生徒会長は絶対私の大好きだった乙女ゲームの世界の人よ、絶対に!
でも桜ちゃんはいったいどこにいるんだろう…
「やぁ初めまして!」
んぇ?!隣の人に話しかけられた?!
「え、あ、初めまして…?」
あれ?どこかで見た覚えがあるような…?
「僕は桃井桜男、せっかく隣になったんだし、仲良くしてもらえると嬉しいな。これからよろしくね!」
????????????
ふわふわな栗色の髪、長いまつげ、勝気な目、桃色の唇…乙女ゲームのヒロイン桜ちゃんの特徴にぴったりで、苗字も一致している。
しかしながら一番大切なところが違う。
…彼は、どっからどう見ても男である。
「…?あの、どうかした?もしかして慣れ慣れしすぎたかな、大丈夫?」
「え、あ、いえ、大丈夫です!あ、あの、双子の妹さんとかいらっしゃいます…?」
一縷の望みをかけて聞く。
「ううん、いないよ。どうして?」
一縷の希望は粉々になった!
「いや、桃井君かっこいいから妹さんとかいたらすごい美人だろうなーって…」
あああどうしよう!まさかヒロインがいないだなんて、男だなんて!
「え、今かっこいいって…」
い、いや、もしかしたら他人の空似ってやつかもしれない!ほかのクラスにいるかもしれない!きっとそうだよ、きっとそうに違いないよ、ね!
「あれ、もしかして僕の声聞こえてない?」
せっかく楽しみにしてたのにヒロインが男だなんて私は認めないんだから!
「おーい、もしもーし、おーい」
こうなったら放課後に靴箱付近に隠れてみつけだしてやる!
白川先輩だってそうやって桜ちゃんを見つけたわけだし?!
「…ねぇってば!」
「っわぁ!なんですか?!」
すぐ近くから声がして驚いて横を見たら桜男君の顔がすぐ近くに…ってそりゃそうだよね!だってすぐ近くから声がしたんだもん!
「なんですかって、さっきから呼んでたのに、全然気づいてくれないからさ。驚かせちゃったのはごめんね」
うぐぅイケメン!
「いえ、考え事をしていた私の落ち度ですから…ごめんなさい。ところで、何の用ですか?」
「名前、教えてもらえないかなーって」
え、名前聞かれたのとかいつぶりだろ。
「神月です。神月沙夜」
本当は姓だけにしとこうかと思ったけど、桃井君がフルネームを先に言ってくれたのに言わないのはなんだか気が引けてしまった。
「神月、沙夜さんか、素敵な名前だね!」
あ、あなたの笑顔のほうがよっぽど素敵ですけど?!
「あ、ありがとうございます…」
あははー…クラス中から緯線が突き刺さってきているのを感じるー。
そりゃこんなイケメンみんな気にしないはずないよねー。
な、何でモブがこんな目にっ!!
(まぁこんな感じで始まるかなー。沙夜ちゃんはこのあといもしない桜ちゃんも見つけるために本編と同じ方法で帰る時間をずらして桜ちゃんを探しに行ったとこを白川先輩に絡まれて…っといった感じですね。すごく少女漫画的になりそうですこの世界線。もうそれなら琉理ちゃんもいっそのこと男の子にしたくなりますね。もしも話なんですけどね)
3.もしも沙夜が地味子じゃなかったら
今日は高校の入学式。
みんながどきどきと胸を高鳴らせ緊張している…そんな日。
私もとっても緊張している。けれどそれはみんなと同じような理由じゃない。
私は今図らずして高校生デビューのような事態に陥っている。
当初の予定とは違う姿で入学式に臨んでいるのだ。
本来であれば私は中学時代と同じ、大きな丸眼鏡とみつあみで来るつもりだった。
しかし今の私は眼鏡をかけていないし髪も結んですらいない。
長くて邪魔になるからあとでかろうじて持ってこれたゴムでポニーテールにでもしようと思っているけど…なんにせよ当初の予定とは大きく異なってしまっているのだ。
なぜこんなことになってしまったのかというと、すっごく簡単に言うと私の母が眼鏡を壊してしまったのである。
母さんの悲鳴を聞き、駆け付けた私の目には見るも無残な私の相棒である眼鏡が飛び込んできたのだ。
それに動揺して慌てているうちに時間は過ぎ、結局今こんな姿でこの場に立つ羽目に落いってしまったのだ。
うぅぅ…人の視線が気になって仕方がない…!
「…?」
なんだか聞き覚えのある声がしたような?
声の下壇上を見上げて、私はとてつもない衝撃を受けた。
知ってる、私あの人知ってる。だって、前世で大好きだったゲームの人だもん!
え、え、え?!
ここって乙女ゲームの世界だったの?!なにそれ私得すぎる!!
ああああの憧れのシーンの数々をこの目で見るチャンスじゃん?!
…って、あれ?
今なんか生徒会長と目が合った気がする……けど気のせいか。こんな大勢いる中でわざわざ私みたいなモブのこと見ないでしょ。
なんてったって、彼らには素晴らしくかわいい桜ちゃんというヒロインがいるのだから!
前世と比べたらかわいくなっているとはいっても私なんかとは比べ物にならない超絶美少女な桜ちゃん。
確か同じクラスに名前があった気がする。これはもう尾行するっきゃないでしょ!
しかし尾行……この格好で?
いくらモブとはいえさすがにまずいよね。
中学時代は地味子と言われたこの私である。幸か不幸か今は地味子とは正反対な姿でここにいる。
つまりこれは……あの地味子姿で尾行せよとの神様からのお達しでは……?!
よし!早急にまた眼鏡を取り寄せよう!
目立たず空気のように過ごしていれば万が一ばれても気づかれないよね!
いきなりこんな格好で学校に来て中学時代の知り合いに何言われるかわかんないけど……余計なことしなければひどくはならない、と、信じてる!
問題は今日の靴箱イベント。地味子さんセットはもちろんない。
今回はあきらめるしかないかな……いや、ひと眼だけでも見たいし、帰る時間だけでも合わせてみよう。
横目でちらっと見て、今回はそれで我慢しよう……!
よーし、楽しいストーカーライフを送ってやる!
(地味子さんがストーカーになることになりました。沙夜ちゃんは自分で思ってるよりずっとかわいい子ですからもちろん目立たず学校生活をなんて無理ですね。教室では噂の的。桜ちゃんも知り合いに似ている気がする沙夜ちゃんに近づこうとしますし、靴箱イベントではすれ違おうとした時に白川先輩に絡まれる運命です。「私はモブですから!」って逃げるところはたぶん変わりませんが。今とは全く違った作品になると思いますね。普段の学校生活の話が増えて内容が二倍に膨らみそうなもしも話でした)
ありがとうございました!
宣言通り遊んじゃいました☆
いかがでしたか?これ普通に読んでみたいなーとか思ってもらえるのが一つでもあると嬉しい限りです。
もしそんなお声をいただいたらまた何かの機会に書いたり、こそこそとパラレル話として連載させてるかもしれません。(もしも話ですけれど)
さて本編も頑張って進めなくてはですね!
いつもありがとうございます。感想の返信も楽しくさせてもらってます。
これからもどうかよろしくお願いします!




