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紫藤史也とバーミリオンの思惑

お久しぶりで大変申し訳ないです…!

思ったより長くなったのでとりあえず前半ってことで…どぞ

はぁ……何故こんなことになっているのか。

俺、バーミリオンは史也と歩きながらため息をつく。その原因は明らかだ。

あの女のせいだ。


「しかも!結構露骨に牽制とかされたんだぜ?!信じられる?!先生が!!」


「あぁ、そうだな」


せっかくあの女がいないというのに史也の口から出てくるのはあの女絡みのことばかりだ。

その上、今その女の家に向かうとこだとか、ほんとに腹立たしい。


「またねって、絶対に宣戦布告だよな。あの先輩もきっとそうだよ……あー、でも、どっちなんだろうな?」


「知らねぇよ……」


「先生は絶対に沙夜だけどさ、先輩は微妙なんだよなー、桜さんの可能性の方が高い気がするしさー」


いい加減、切れてもいいだろうか。

史也は大好きな親友だと思っているが、流石にこれはきつい。

しかも話の内容があのムカつく地味女の事なのが気に食わない。

せめて、話の中心が桃井桜なら、まだ少しはマシなのに。

なんであんな地味なやつなのか。

全くもって納得いかない。


「なぁ、史也。なんでお前はそんなにあいつのこと気にするんだよ。」


怒涛の勢いで話していた史也がこちらを見る。

なんと答えようか思案しているようだ。


「なんか、気になっちゃって?」


「はぁ?」


答えになってなくないか?


「あ、んー、えっと……なんてゆうかさ、最初はあんまりにもちっさくってビックリして、なんか目について、それで知り合って」


どこか遠回りに説明しようとしてるのか、必死に考えながら話している。

少し気にくわないが、話したくないこともあるだろうし、大人しく待ってやるか。


「なんだか悪戯心が刺激されてさ、ついつい意地悪しちゃって、またその反応がおもしろくってさ」


ん?普段の純粋素直な史也から出たとは思えないセリフが飛び出した気がするんだが?


「なんか、楽しくって…気になっちゃったってゆうか…」


はにかみながら話す様子はすごく可愛いと思うが、内容がちょっと不穏じゃないか?

なぁ史也、俺の気のせいか?


「…でもあの子、俺をストーカーしてた割には、なんか他のことに夢中な気がしてさ」


ちょっとまて、ほんとに待て。

今ストーカーって言わなかったか?

一気に話が複雑になった気がするんだが?


「こんなに俺を惹きつけてんだから、あの子にも俺を気にして欲しいじゃん?」


じゃん?て、じゃん?って言われても困るぞおい史也。

俺にはそれを肯定するだけの寛容さはねーぞ?

てか分かんねぇよ、そんな事言われても分かんねぇよ、そんな経験ねぇっての。


「そ、そうか、えっと、史也は…」


「ん?」


「要は、あいつにお前を好きになって欲しい、のか?」


え、たぶんそうだよな?

今の話の感じだとだいたいこれで合ってるよな?

ちょっと変なとこはあったけど話す様子とか完全に好きな子について話すそれだったしな。

これで違ったら俺はほんとにお前がわからないよ史也。


「んぇ?!え、あ、まぁ…そう、かな」


「………そうか」


よかったぁぁ!

安心した!

いやよくはないなあいつと史也がくっつくとか冗談じゃねぇし。


「いや!でも俺は別に好きとかじゃないから!!なんか悔しいだけだから!!」


えぇ……?

それは無理があるだろ。

好きじゃないのに好きになって欲しいとかそれはねぇだろ。

恥ずかしくて誤魔化したいのかもしれないが……はっ!

いや、これはチャンスかもしれない。

史也がまだあいつを好きだと公言しないなら、俺はそれを信じて動いてやろうじゃないか。

邪魔してやる。

あんな地味なやつが史也と…なんて許せない。

史也にはもっと釣り合う人がいるはずなんだ!!

もちろんあいつが史也を振るなんてのは有り得ない。

そんなの許されない大罪だ。

なら、どうするのがベストか……そんなの決まっている。

あいつが史也に告白する前に史也にはあいつを嫌いになってもらう。

そして振られて泣くがいい!!


「おーい、おーいバーミリオーン?何悪い顔してんのー?」


「あ、いやなんでもない。」


当然史也にはこの思惑はなるべくバレないようにしなくては。

もし史也が嫌いになる前に感ずかれたりしたら嫌われるかもしれないし、これがきっかけで…なんてことが起きたら悔やんでも悔やみきれないからな。

……ん?


「おい、史也。スマホ、なんかきてないか?音がしたぞ」


「え、まじ?……あ、ほんとだ」


内容を確認するために立ち止まる。

見るわけにはいかないので何となく史也の顔を見ていた。

最初は不思議そうだった顔の眉間にだんだんとシワがよっていく。

何かいやな内容だったのだろうか?

最終的には苛立ったような顔を浮かべて少し乱暴に返信してスマホをしまった。


「どうした?なんだったんだ?」


「母さんから、ちょっとね…。」


そして大きなため息をついて心底不服そうに俺に届けるプリントの入った封筒を差し出した。

……え?なんでだ?


「史也?」


「ごめん、急ぎの用事が出来た。直ぐに行かなきゃいけないんだ」


それってもしかすると…


「これ、お願いしていい?この道まっすぐ行って2つ目の信号右に行ったら花屋がある。そこだから」


「え、えぇ?!まじかよ…」


なんで俺がわざわざあいつなんかに届けてやらないといけな……いやまてよ?

これってチャンスじゃないか?

あいつの嫌なとこを見つけ出して史也に幻滅させるんだ。


「バーミリオン…」


「わかった、持ってってやるよ。お前の頼みだからな」


「…ありがとう、それ届けたら、すぐ帰ってくれていいから」


「あぁ、わかった」


俺への気遣いなのか牽制なのか…できれば前者であって欲しいものだがな…。


「あぁもう、ホントに行かなきゃ!じゃあねバーミリオン、また明日!」


「おう、また明日な、史也!」


すげー勢いで走ってったな。

ガチの急ぎの用なんだろうな、焦ってコケたりしないといいが…。

まぁとりあえず俺はこれをさっさと届けてやるか。

ありがとうございました!!

重ね重ね申し上げます、お待たせしてすみません!!

待っていてくださった皆様には感謝の念でいっぱいです…!!

目標だったバーミリオンくんの回に突入したのですが、なんか長くなったので途中でちょっと切りました。

とりあえず前半をお届けしよう…ということで

次回はやっと、やっとちゃんと沙夜ちゃんと絡みます。

次はもう少し早く更新できるかな?と思ってます!

ブックマーク、評価、感想、ご意見、全てありがたいです!ほんとに感謝です!!

これからも頑張りますので、よろしくお願いします!


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