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会長襲撃沙夜撃沈

せっかくの琉理ちゃんとの時間が何故か生徒会長様登場のせいでつかれる結果になってしまった翌日。

今日は朝からイベント、放課後選択ルートのイベントである。

昨日イケメン様は自由自在に強制イベントを起こす力があることが判明したので私の癒しはこれだけなのだ。

朝のイベントは教室に生徒会がやってくるやつで、放課後は選択する場所によって攻略するキャラが変わるのだ。

屋上緑川くん、中庭副会長、図書室金森先輩である。

逆ハーレムルートのためには緑川くんか副会長に会わないといけない。

図書室は金森先輩ルートが近くなるからだ。

私的には屋上に行っていただきたい。

カメラも教室と屋上に設置してある。

副会長は最後の最後でいいんだ!

私は今日癒されたいんだからまだ大人しくしてて!

ってことでまあ相変わらず少し早い時間に教室にいるのです。

でも少し早く来すぎた。

みんなが登校してくるまであと20分はあるぞこれ。


「ふわぁ〜」


ぬ、あくび出た。

ほんとに最近疲れてるからなぁ。

…寝よ。

私なんかを気にする人はいないし、てゆうか人が集まってきたら起きるだろうし。

メガネを外せないから少し寝にくいけどね。

腕をいい感じに枕にして私は目を閉じた。




「…ん?」


な、何?

なんか髪を引っ張られた気が…。


「あ、起こしちまったか。」


「……」


私は夢を見ているのでしょうか。

おかしいなぁ、何度瞬きしても消えないなぁ。

あ、手の甲をつねってみようかな。

ギュッ


「…痛い。」


「…そりゃそうだろうな。」


ゆ、夢じゃないー!


「なんでこんな所にいるんですか?!…生徒会長!」


目を覚ました私の目の前にはなぜが私の三つ編みを掴んだ生徒会長様がいた!

ほんとになんでだよ!


「用があったからだ。」


「こんな早い時間に?桃井さんまだ来てないですよ?」


それに本来なら生徒会の面々と一緒にやってくるはずだ。


「…桃井にも用はあるが、今言っている用はお前だ。」


「…へ?」


私?


「私、なにかしましたっけ?」


生徒会長に呼び出されるようなことをした覚えはないのだが。


「いや、これは俺の個人的な用だ。心配入らない。」


なあんだ。

良かったー…ってよくないっ!

何よ個人的な用って!

ある意味もっと怖い!


「な、なんでしょう?」


そしていつまで私の三つ編みを掴んでいるつもりなのでしょうか。


「…昨日、お前に言われたことをしばらく考えてみた。」


「は、はい。」


「ちょっと生徒会の奴らにも聞いてみたところ、確かに俺の配慮が足りなかったようだ。」


「そ、そうですか。」


「すまなかったな。あと、気づかせてくれたことに感謝する。」


「い、いえ、お気になさらずに。」


…そーいえばこの人自分の悪いことは素直に認められるタイプの人だった。

まあそうじゃなきゃ生徒会長なんてなれないよな。

でもそうなのに俺様なんだよな。

乙女ゲームの不思議である。

いや、きっとイケメンだから誰も今まで指摘しなかったんだ。

さすがイケメン。

ところで、話は終わりなのでしょうか。

ならさっさと誰かが来る前に離れて欲しい。

そしていい加減三つ編み離せ。

フニフニしてんじゃない!


「あ、あの、お話は以上でしょうか?」


「ん?あぁそうだが?」


「えと、ならなぜまだここに?」


「桃井にも用があるからな。ここで待つ。」


やめてくれー!

迷惑ですからぁあ!

てゆうかここで?!三つ編み掴んだまま?!


「…なぜ私の髪を持っているのでしょうか。」


それだけでもやめてくれないだろうか。


「あぁ。床についてしまっていたから拾ったら思いのほか手触りが良くてつい。」


…この人はこれを素で言っているのだ。

つまり100%善意の行動なのである。

確かにギャップ萌えのキャラだったけど!

そーゆうのはヒロインとやってくれます?!


「…私なんかの髪よりも桃井さんみたいな素敵な人の髪を触られたらどうですか?」


私はそれを影から見つめていたいです。


「は?そんなん無理だろ。いきなり髪触るとか変態と一緒じゃねーかよ。」


彼は今自分がしていることを正しく理解しているのだろうか。

私の髪を掴んでいるその手はなんなんだ。

それともモブの髪には適用されないのか?


「…あの、居た堪れないのでやめてください。」


「居た堪れない?…圧迫とやらは感じてないんだな。」


「圧迫…?」


え、何それ。

…あ!昨日私が言ったのか!

てゆうかそう思うなら、悪かったとか思ったなら、するなよ!


「…お前ほんとに変わってんなぁ。」


「…別に普通ですよ。」


だってモブだもん。

尾行とかするけど。

…なんか、この人やりにくーい!

俺様なのにこの人素直なんだよ!

金森先輩も素直といえば素直だけどあの人は失礼な思考がダダ漏れだから容赦なくあれこれ言えるんだけど、この人はそうじゃない。

…子どもみたいな。

悪意がないんだよこの人は!

ただただ素直なんだよ!

ほんとに心の底から思ってることだけ言ってるんだよ!

嫌味とかきかないんですこの人。


「普通?どこが?」


「どっからどう見ても普通でしょう?」


「どっからどう見ても普通じゃないが?」


これも結構失礼な気がするけど、本気なんだよなぁ。


「どこが普通じゃないってゆうんですか?こんな見た目も地味でこれといった特徴も特技もない女のどこが普通じゃないと?」


てゆうか私完全に昨日のあれで嫌われたと思ってたんだけどなぁ。

素直すぎた。

世界が私に対して厳しすぎるぜ。


「地味?確かにぱっとするような見た目ではないか。でも言動が地味じゃないよな。俺とかに対する態度も普通じゃない。お前みたいなやつあんま見ないからな。あと、こんなに髪が長いヤツは、見たことないな。…あ、いや、一人だけ…」


「な、なるほど!会長の言いたいことは十分わかりました!」


何やら嫌な予感が働いたので急いで声を上げた。

それ以上思考を続けられるとヤバい気がする!


「な、普通じゃないだろ?」


「も、もうそれでいいです。」


無理、この人には勝てる気しない。

いや、勝負とかしてないんだけど。

私は諦めてまた空気になるための方法を模索することにした。


「あいつらいつ来るんだろーなぁ。」


「いつでしょうね…」


ほんともうこうなったら騒がれるのは甘んじて受け入れるから早くこのイノセントを誰か回収してー!

ありがとうございました!

なんだか頭の悪い話になってしまってる気が致します…:( ;´꒳`;):

会長のキャラが、私も予想してなかった方向にいってしまった…。

ブックマーク、評価嬉しいです!

ご意見ご感想もお待ちしております!

これからもよろしくお願いします!!

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