休日にイケメン様はいらない2〜沙夜side〜
…勢いで書き上げてます。
色々変かもしれませんが、ご了承ください。
まるで毒蛇とでも相対するような目をした金森先輩に、大いに不安を駆られながらついて行く。
そ、そんな感じの人なんだろうか、先輩にアプローチをしているとゆう人は。
「勇先輩、あの、どこにいるの、その人って。」
「もうすぐそこのショッピングモールの入口にいるらしい。」
「ショッピングモール…。」
なんでそんな人が集まるとこなのさ!
なるべく人に見られたくないんだよこの格好!
ただでさえ金髪イケメン様といるせいでかなりの注目を浴びてるのにー!
視線を感じるのよ視線を!
学校で浴びるような針のむしろ状態ほどではないけどさー!
心の中で盛大に文句をまき散らす。
「か…サヤカ。」
今神月って呼びそうになったな。
「なに?勇先輩、サヤカだよ。」
「…わかってる。それよりも、あいつだ。」
うぉ、マジか。
ちょっと怖いなぁ。
「…美人じゃん。」
シースルーの服にミニスカート、春なのに小麦色の足が健康的できれいだ。
茶色っぽい髪をサイドで結んでる。
顔も整ってて、一体全体先輩は彼女の何が気に入らないのか。
綺麗な人だとは聞いてたけど、それにしてもほんとに綺麗じゃん。
あーまぁ、桜ちゃんを好きになっちゃってちゃ仕方ないか。
桜ちゃんはこの世界に選ばれた美少女だからねー。
「タイプじゃないんだよ、ぜんぜんな。」
桜ちゃん好きならそうだろうな。
「んー、そうだね。なら仕方ない、頑張ってあげるから、勇先輩も頑張ってよ!」
「そうだねって、俺のタイプ…。いや、今はいい。
言われなくても頑張るさ、頼むぞ。」
「うん。」
何やらぶつぶつ言ってるのは無視する。
変につついて薮蛇を出す気は無いからね!
「あ、勇!」
金森先輩を見つけた彼女の目が輝く。
「よう、石原。」
「あ、えっと、こんにちは。」
一応彼女として挨拶をする。
「あぁ、ふーん、あんたが勇の彼女?」
「は、はい。」
金森先輩に対する目とは180度違う敵意たっぷりの視線がそそがれる。
これは…毒蛇とゆうより肉食獣…。
どっちがマシなのかは判断し兼ねるね。
「石原、あわせただろ、これで納得しただろ。」
金森先輩の言葉に石原さんは少しむーっとした顔をする。
私に対する目を見たあとだと薄ら寒く感じる。
女子怖いわ。
「勇ってばー、エミって呼んでって言ってるじゃん!」
「呼ばねぇ。勇って呼んでいいとも言ってねーし。」
「もー!勇つめたーい。そんなとこもクールでかっこいいけど!」
恋は盲目とはまさにこれだ。
金森先輩はクールさの欠けらも無いと思うけどな。
割と残念系イケメン様だぞ。
と、そろそろ私も自分の役割を果たさなきゃね。
「勇先輩は、私の彼氏です。嫌がってるの、わからないんですか?」
ぱっと顔を上げて石原さんを軽く睨みながら言ってみる。
「は?あんたみたいなブス勇にあわ…な…」
「?どうしたんですか?」
「あんたみたいなやつ勇にあわないんだから!私の方が勇のこと好きだし!」
うん、その通りなんだよね。
本音はぐうの音も出ないね。
でも今だけは金森先輩の彼女だから、引き下がる訳にも行かない。
「勇先輩、はっきり言ってよ。私のことが好きだって、石原さんとは付き合えないって。」
「お、おう。えっと、サヤカの言う通りだ。俺はサヤカみたいなのがタイプだから、お前とは付き合えない。」
おー、このために私を選んだんだったな。
私と石原さんは真逆なタイプだもんなー。
「その子のことは、サヤカって呼ぶんだ…。」
「か、彼女だからな。」
そこでどもらなかったらもうちょっとかっこよさが上がるのに。
やっぱり金森先輩は残念系イケメン様だ。
残念可愛い系だ。
「とりあえず、その子が勇の彼女だってことはわかった。でも、絶対私の方が勇が好きだもん!どうせこれからデートなんでしょ、私もついて行くから!」
「「は?!」」
なんか予定が増えたんですけど!
え、めんどくさいことこの上ないんだけどー?!
「付き合ってるでしょ?休日にあってデートなしとかないよね?」
「あ、ああ!当たり前だろ!」
おい!金森先輩!
本当は予定があるのを無理言ってきてもらったとか地味にいい女アピールとかして帰らせてよ!
なんで簡単にのせられてるのよ!
「サ、サヤカ、いいよな?」
すがる目しやがってぇ!
これだから残念系イケメン様は!
「仕方ないなぁ、勇先輩のためになるならいいよ。」
こうなったらとことんいい彼女を演じてやる!
「あ、ありがとな」
「ううん、気にしないでいいよ?」
こうして人生初デートが始まった。
ありがとうございました!
当初の予定と違う展開に進んでしまってちょっと文章力やキャラの作り込みがひどいことになってる気がしてます。
すいません。
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