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槍が大剣に進化した!

紫藤君に連れられてやって来た森の中、そこにはやっぱりバーミリオン君がいた。

あいかわらず槍が刺さってくる。

視線のだけどね。

仲がいいのはいいことだけど、バーミリオン君の可愛い嫉妬とかは蚊帳の外から見ていたいよ。

当事者になることなんて望んでないのに!


「バーミリオン、彼女は俺の友だちの沙夜だよ。」


友だち?!

奴隷の間違いじゃないの?!


「ふーん、こんな地味なやつが?」


このゲームのイケメン様はモブに対して失礼過ぎないか?

モブを褒めたりしなくていいけど、人としてどうなのってレベルで失礼だと思う。

事実だけどさ!


「まぁね、今は地味だよねー。」


「今は?」


「ちょ、紫藤君!」


変なこと言わないでよ!

なんのために紫藤君のゆうこと聞いてると思ってるのさ!


「はいはい。なんでもないよ、バーミリオン。」


「史也がそう言うならほっといてやる。そんなことよりも…」


「ん?なんだい?」


「それは一体どういうことだ?」


「それって?」


「なんでお前はそいつに抱きついてるんだって聞いてるんだ!」


そう、何を隠そう、私は紫藤君に抱きつかれている。

といってもほぼ乗っかられてる気分だけど。

嘘をついた私に紫藤君が課した罰がこれである。

紫藤君の声が耳元で聞こえるから正直言ってやばいです。


「いやぁ、高さがちょうどいいんだよ。」


「昼休みもそんなこと言ってたな。だからってそんなことするか?」


それな!

バーミリオン君、もっと言ってやって!


「うん!俺はする。」


なにそれ?!

俺中心なの?!


「そんなにいいのか?」


「まぁね。」


「なら俺もしてみたい。」


は?

バ、バーミリオン君?


「は?バーミリオン、何言ってんの?」


「そんなにいいなら、俺にもさせろと言ってるんだ。」


どんな嫉妬の仕方だよ!


「ダメだよ。バーミリオンは背が高いから、沙夜じゃ小さすぎるよ。」


うがぁ!

否定しないけど、否定しないけど!

チビって言ってるのと同じだよねぇ!


「小さい?座ればちょうどいいんじゃないか?俺は足が長いからな。」


サラリと言ったぁ!

しかも背の低さを気にしてる紫藤君に!

そして私にも失礼!


「そう?沙夜ほんとにちっさいから無理だと思う。」


「そんなに小さいか?!」


「さすがにそこまで小さくないですよ!」


あぁ!

つい口を出してしまったぁ!

関わりを持つのはダメだと思って何も言わずにいたのに!

もう手遅れとかいうツッコミはしないで!

自分でも薄々感じてるんだから…。


「ほら、そいつもそう言ってるじゃないか。」


ほーら、ろくなことにならない。

嫌ですって言うしかないのか?!

聞いてくれる気しないんだけど!


「ダメだよ。」


紫藤君?


「これは、俺のだからダメ。」


「へ?」


「は?」


「ね、沙夜?そうだよね?」


「え、え?紫藤君?」


絶賛混乱中の私の耳に微かな声が聞こえてきた。


「頷かないと、ばらしちゃうよ。」


「な…!」


や、やっぱり悪魔!

仕方なく頷く。

顔が熱いのは怒りのせいだ。

あと、声のせいだ。


「…そうかよ。ま、別にいいけど。俺そいつ嫌いだ。」


バーミリオンのの嫉妬が最大にぃ。

大剣が突き刺さってる気がするぅ。


「うん、バーミリオンはそれでいいよ。」


こいつ、笑っていやがる…!

私が人に恨まれるのがそんなに楽しいのかー!


「もうそろそろ帰ろっかなぁ。じゃあね、沙夜。」


そして唐突!

この人何がしたかったの?!


「バーミリオン、行こう。」


「…あぁ。」


上機嫌の紫藤君と超不機嫌なバーミリオン君が去っていく。

ほんとに何がしたかったのー!


「あ、桜ちゃんの宣伝忘れてた!」


ありがとうございました!

作者の疲れが如実に現れているような感じになってしまった気がします。

気になる所があれば教えて下さるとありがたいです。

ブックマーク、評価、嬉しいです!

これからもよろしくお願いします!

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