なにげにイケメン様をバカにしています。
タブレットが壊れました。
家族用PCを使うようになるので、少し投稿のペースが遅れてしまうかもしれません。
すみません。
あー、また失敗してしまったー。
「うっせーな。なんだてめーら。」
少し騒いでしまったから、起きてしまったみたいだ。
でも、図書室って寝る場所じゃないから私は悪くない。
騒ぐ場所でもないけど、そこは、まぁ、気にしないのが一番さ!
「え、誰?」
桜ちゃんの素直な一言。
初対面だもんね。
私がいるせいで狂ってるみたいだ。
本来なら、静かに本を読んでいた桜ちゃんを、自力で目覚めたイケメン様が見つけて、自覚なしの一目惚れをしてちょっかいをかけてくるというイベントが起こるはずだった。
しかし今目の前のイケメン様は不機嫌だし、桜ちゃんもびっくりしている。
完全にやっちまったなー...な状況だよ。
このイケメン様は金森勇。
生徒会じゃない攻略対象で、簡単にゆっちゃうと不良である。
彼はいわゆるツンデレで、水城君とは違うタイプのかわいい人だったなぁ。
今はそんな面影一切ないけど、めっちゃ睨んできてて怖いけど。
「あ?お前こそ誰だよ。」
おっと、桜ちゃんにその口の効き方はあまりよくない気がする。
嫌な予感発動である。
回避するのだ!
「はぁ?何その-」
「騒いでしまってすみません。」
セーフ!
危ない危ない。
目の前で桜ちゃんと金森先輩の喧嘩とか心臓に悪いもの見たくないよ。
金森先輩実はいい人だけど、ちょっと短気で手が早いんだもん。
桜ちゃんなら大丈夫だと思うけど、万が一にでも殴られたりしたら大変だもんね。
「まさか先輩がいらっしゃるだなんて思わなくて...。先輩はとても静かに過ごされていたのに、邪魔をしてしまい、申し訳ありませんでした。」
スラスラと嘘をついております。
先輩いるのも寝てるのも私は知っていたからね!
「ん、あ、まぁ。いや、俺も寝てただけだし気にすんな。睨んだりして悪かったな。」
ほら先輩はちゃんと謝れるいい人だ。
桜ちゃんの中でのイメージもよくなったんじゃないかな?
「いいえそんな、こちらこそ。」
一件落着。
後はいかに桜ちゃんと金森先輩を接近させるかだ。
一番は桜ちゃんと金森先輩が楽しく会話をはじめてくれて、私はこっそり図書室から出て行くのが理想なんだけど。
それはかなり難しいよね。
だからとりあえずは
「先輩、よろしかったらお名前を教えてくださいませんか?私は神月です。」
「...桃井です。」
「金森だ。何で急に名前を?」
「礼儀です。」
「そ、そうか。」
そんなん知らんけど!
不良の先輩はそこらへんのことよく知らないからこれで平気。
桜ちゃんがちょっと首を傾げてるけど、気にしてはいけないのだ。
それに、これで自己紹介イベントはクリアだ。
桜ちゃんにはもっと金森先輩と仲良くなってほしいけど、これ以上一緒にいるのはまずい気がするし諦めよう。
ほっといても超絶美少女の桜ちゃんに興味持ってくれるだろうしね。
「それでは、お暇させていただきますね。さようなら。」
「お、おう。」
よし、帰ろう。
桜ちゃんもやっぱりついてきてるし、一緒にかえってもらおうかな。
中庭には絶対行かせないよ!
ありがとうございました。
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不定期な投稿になってしまいますが、頑張りますので、これからもよろしくお願いします!




