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無自覚侍女

12/13加筆修正、話の内容に変わりはありません

ああ、朝だ。

それにしても懐かしい夢を見た。

幸せだった時の記憶と紅い記憶。

良い夢だったか悪い夢だったか判断に困る。

いや、両方か。


公爵家の令嬢つきの侍女である私の朝は早い。

いや、仕事自体は他の侍女と比べたら格段に遅い。

掃除などの仕事は免除されてるからだ。なにしろ仕事はお嬢様の身の回りの世話をするだけなのだ。

一応護衛も兼ねてるんだけど。まあそんなかんじだから楽だ。

ああ、けどこの頃はちょっとわがままが多い。

多分お嬢様は同類だと思うんだけどね。私と同じ転生者。

だというには堪え性がないから多分転生する前もまだ子供だったののかも。

けど以外と転生者っているもんだね。向こうは多分私のことを転生者だと気づいてないみたいだけど。

神に聞いたんだけどお嬢様はあの神が連れて来たんじゃないってさ。

多分他の神かな?って言ってた。まあどうでもいいけど。


そうそう、この職とっても便利。

お嬢様を環境のいいところにということでこんな田舎だけど腐っても公爵家。

この町のことはたいてい公爵家が仕切ってる。

もしあの山に何かするつもりだったら公爵家を通るだろうから、

ここで仕事をしてれば私がわざわざ町にまで下りてきた目的の情報収集もできる。

しかもこの頃お嬢様が無理難題として何たらっていう魔物を狩ってこいっていってくるから私自身を鍛えることもできる。

侍女って本当にいい職。



さて、考え事をしてるうちにご飯も食べたしお嬢様が起きるまで何をしておこうかしら?

イメージトレーニングでもしておきましょう。

相手は・・・・この前お嬢様に言われて珍しい薬草を取りに行った時に戦ったワイバーンにしましょう。

反省点も多かったし。

ワイバーンは攻撃力もそんなになかったから殺さることはまずないんだけど

空を飛んでるからしとめるまでに結構時間がかかっちゃった。

最後は森に誘い込んで木を使っての立体起動でしとめたけどそこまでの誘導が面倒だった。

やっぱり定番としては遠距離からの攻撃かな。ということは私がいつも使ってる棒手裏剣で羽を狙えばいいかな。

あの時は棒手裏剣を持っていなかったからね。

ただの採集のつもりで行ってたから。

それに薬草自体も山でよく見かけたものだったし。すぐに帰ってくるつもりだったから。

けどいつも棒手裏剣を持ってるっていうわけじゃないんだよね。

じゃあかわりになる手段を考えておかないと。


ワイバーンって魔法に対するレジストが高いし私の魔法の才能は低いからほとんど効かないんだよねえ。

これは魔法を使った銃もどきをやるしかないかなあ?

【念力】で筒状の力場を作って火魔法の【エクスプロージョン】で爆発させて金属の何かを飛ばす。

エクスプロージョンの威力によって速度も変えられるし。

けどライフリングだっけ?あれがないとまっすぐ飛ばないんだよね、たぶん。

しかも金属の何かを持っていくなら棒手裏剣をもってったほうがいいし。

ああ、けどこれを研究してかなりの遠距離から狙撃できるようになったら便利だね。

スナイパーライフルみたいに。まあ、そのうち考えよう。


っと思考がそれた。どうやってワイバーンを殺すかっていうことだったね。

結局どうすればいいんでしょう?


チリン、チリン

鈴の鳴る音がする。

ということはお嬢様が起きて私を呼んでいる。

今日は早いです。仕方ない。イメージトレーニングは終わりですね。

今日もお嬢様に仕えるとしますか。


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