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支度

なぜか体が揺れている。

「・・・・さま。」

聞きなれたメイドの声がする。

「お嬢様、お嬢様、起きてください。もうすぐお客様がいらっしゃる時間ですよ。」

そうか、お客が来る時間か。

ん、あれ?昼ごはんは?

お客が来るのは午後のはずだから・・・・・・・・。


「なんで起こしてくれなかったのよ!お昼ご飯食べ損ねちゃったじゃない!」

そう文句をいうとそれを予想していたかのように目の前にサンドイッチが乗った皿が差し出される。

「気持ちよさそうに寝てらしたので。」

それって寝顔を見られたってこと・・・・・うわー、はずかしい。めっちゃ恥ずかしい。

あれ、よく考えると朝起きるのが遅かったときはメイドに起こされてるから

そん時にも見られてるってことに・・・・・。

明日からは朝頑張って起きよう。


という感じに内心羞恥に悶えてる私の語調が強くなったのも仕方がないと思う。

「わかったから!それ食べてすぐに着替えるから出てって!」

「かしこまりました。」

メイドは多分赤くなってるであろう私の顔には言及せずに出てってくれた。


「はあ、ついてない。」

とりあえずさっさと食べて着替えちゃおう。


もぐもぐもぐ

ふむ、味は普通だね。

普通においしいけどこっちに来てから美味しい物ばっか食べてる私にとってはまあ普通。

たまに無性にカップめんが食べたくなるけどこっちにはないしなあ。

そうだっ、今度料理長にカップめんの味を再現してもらおう。

うん、それがいい。


っとそんなこと考えてないで着替えないと。

昔はあのメイドが私つきじゃなかったからいやいやメイドに着替えを手伝わせてたけど、

あのメイドになってからは自分で着替えるようになってる。

いや、だって着替えを手伝うのも仕事のうちですってメイドが譲らなかったから。

仕事熱心なのはいいけど正直はずかしいしいらないんだよねえ。

下着だろうが何だろうが着替えるの手伝おうとしてくるから恥ずかしいったらありゃしない。

でも今のメイドはそんなことしない。

最初の時は一応手伝おうという姿勢を見せたけどそれも私がいいって言ったらすぐにやめたし。

職務怠慢だね。

まあ私にとっては好都合だけど。


という感じに考え事をしながら簡易的なドレス(ゴスロリ的な?)を着て香水も着ける。

薔薇の花の香りがするこの香水は私のお気に入り。

これはわざわざ王都から取り寄せてる。

出入りしてる商人がお母様にと送ったのを勝手に使ってから香水はこれと決めてる。

つけ過ぎると匂いがきつくなってむしろ臭いからほどほどに。

・・・・・・よし、完璧。


ほのかに薔薇の香りのするかわいい子供の完成!

ナルシストじゃないよ。

もうこの体になってからずいぶん経つけどまだ私の体って感じが薄いんだよ。

まあ、向こうで過ごしてた年月の方が長いし仕方がないかも。

そういうことで客観的な視点で私の事を見てるわけ。

それでかわいいと感じるんだから大丈夫。

お客の前に出ても恥ずかしくないって確信できる。



「お嬢様、もうすぐお客様が到着されるようです。準備の方を急いでください。」

メイドが扉越しに話しかけてくる。

「もうできたわ。」

ふふん、もう準備はできてるもんねー。

私の魅力にお客もいちころ。(笑)


名前募集中です。

現在メイドと公爵令嬢の名前が決まっていません。


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