わかっているのに無理なんだ
手にとっていただいてありがとうございます。
スマホのアラームで起きる朝七時二十分
今日は二時間も眠れておらず頭がクラクラする。
お母さんが「今日は、学校行く?」と聞いてき
私は「やめとく」と返す。
「分かった、じゃあ仕事行って来るね」
その言葉に「いってらっしゃい」と返す。
静かになった部屋で、罪悪感に襲われる。
あぁ学校休んでしまったな。
お母さんから見たら私は、どうして休んでいるのかとか
思ってるいるのだろうか。
理由を聞いてこなくてありがたい。
いつも通り私は布団に戻り眠りにつく。
以下の内容からわかる通り
私は、不登校だ。
理由は、悪口や無視というものからだ。
最初は一人の女子が私のことを
ウザいから無視しようと思い行動していたら
だんだん他の子たちも無視や悪口を言うように
なっていった。
一回嫌になって休んだらだんだん休む日数が
増えていき、それが今の私である。
何故私が二時間ほどしか寝てないか
ただ夜ふかししてるだけそう見えるかもしれない。
ただこういう子供も一定数いると知ってほしい。
私は寝付きが悪い方である。
以前までは、数字を永遠と数えていたらすぐ寝れたが
今では、眠ろうと何かを考えるとクラスの子達に
無視されたり、悪口を言われた時の記憶が蘇り
私の何が駄目だったのか、
友人と認識していた子が私の存在を否定してきた時の
裏切られたという気持ち。
悲しみ、恨み、そのような黒い記憶が詰まった
涙が零れ落ちる。
枕が涙で濡れてきたころには、顔を汚した涙が不快で頬を濡らした涙を拭った。
口に入る涙の塩辛さをなくすために洗面所で口をゆすぐ。
布団に戻り忘れようと幸せな記憶を思い出す。
だがまた同じように嫌な記憶で涙を流す。
嫌なことを思い出したくないそのような単純な心で
スマホを手に取り。
動画、音楽などを見て先程のことを忘れようとする。
アラームがなる。
朝七時二十分だ私はどうやら寝落ちしたらしい。
お母さんがいつも通り「どうする?」と
聞いてくる。
「やめとく」一言発すると罪悪感が溢れ出てくる。
「分かった、でも学校行かないからといって
夜ふかしは、駄目よ昼は起きていなさい。」
ちゃんとわかってるよ。
お母さんが私の体調を気遣ってるの。
長い時間、画面を見ていたから酷い顔を
私はしていて心配したのだろう。
でも私の脳内を巡る考えは、
あなたの言葉と違った。
私は、運動も勉強もメンタルも普通だ。
幸福と不幸が釣り合ってる普通の人間。
ただ私は、苦しみを避け快楽を優先する
快楽主義の人間なのだ。
誰しも嫌なことは忘れたいそのような
思考が強いだけ。
そのようなことを思いながら
「うん、いってらっしゃい」と返す。
お母さんが言った言葉にイライラする。
私は、何も話したくないのに理解してほしいという
矛盾した感情が脳内を渦巻く。
気持ち悪い。
私は、今寝不足で思考がぐちゃぐちゃなようだ。
そのようなことを考えながら布団に入る。
お母さんの考えは
わかってるでも私には、無理なんだ。
私は、苦しみたくないそれだけなんだ。