絆の終焉――エリュシオン統一の始まり
リシア・シルヴァーナとアルヴィン・シルヴァーナは、ヴァルグリス・聖域の浄化とギルバート・ヴァンデル=アークノスの消滅により、エリュシオンの新たな時代を切り開いた。
ヴァルグリス・コアの破壊によって七つのカルマが聖なる光へと逆転し、聖域は支配の道具から絆と調和の象徴へと変わった。
リシアとアルヴィンは、シルヴァーナ領を拠点に、七つの領地――シルヴァーナ(傲慢=高貴なる傲慢)、レッドフォージ(憤怒=灼熱の報復)、グリーンヴァイン(嫉妬=緑眼の怨嗟)、ブルーストーン(怠惰=沈む魂)、ゴールドウェル(強欲=欲界の執行者)、クロウ(暴食=飽くなき貪欲)、ラヴェンダー(色欲=紅き誘惑)――を統一する使命を担った。
統一の第一歩は、円環の理を活かした協力体制の構築だった。
リシアは、シルフィードに宿る七つの紋様(王冠、炎、鎖、砂時計、金貨、牙、薔薇)を手に、七人のロード(クラウディア、ガルド、ルーカス、ソフィア、バルクレイド、エリオット)と戦乙女たち(セレナ、ティナ、レイラ、ミリア、エリナ、マリカ)を招集。
ヴァルグリス・聖堂で「円環の盟約」を結んだ。
この盟約は、円環の理に基づき、各領地のカルマが互いを監視し、支え合う仕組みを確立するものだった。
シルヴァーナの傲慢が全体を統率し、他のカルマがバランスを保つことで、過去の腐敗や争いを繰り返さない新たなエリュシオンを築くことを誓った。
リシアとアルヴィンは、七つの領地を巡り、民と直接対話した。
リシアのシルフィードから放たれる聖なる光は、民の心に希望を灯し、カルマが呪いではなく絆の力であることを示した。
アルヴィンは、かつて自身の傲慢がシルヴァーナ領を腐敗させたことを悔い、リシアの信念に導かれ、民のための統治を学んだ。
ガルドの情熱、クラウディアの誠実さ、ソフィアの知恵、ルーカスの穏やかさ、バルクレイドの豪快さ、エリオットの魅力を結集し、各領地は互いに交易や支援を深め、エリュシオンは一つの連合体として再生した。
リシアとアルヴィンの愛は、魂と肉体の深い結びつきによって育まれた。
最終決戦でリシアがヴァルグリス・コアを破壊し、アルヴィンを解放した瞬間、二人の胸の七つのカルマが共鳴し、聖なる光が彼らを包んだ。
この光は、魂の絆を象徴し、カルマの暗黒を浄化しただけでなく、二人の心を不可分に結びつけた。リシアのシルフィードとアルヴィンのカルマは、肉体を通じて共有され、互いの存在を感じ合う力となった。
魂の結びつきは、カルマの共鳴を超えた。
二人は、戦いの中で互いの痛みや恐れを共有し、アルヴィンの傲慢がリシアの信念によって和らぎ、リシアの決意がアルヴィンの希望によって強められた。
肉体の結びつきは、戦後のシルヴァーナ領での穏やかな時の中で深まった。
リシアがアルヴィンの手を握り、シルヴァーナの丘で星空を見上げる夜、言葉を超えた温もりが二人の愛を確かなものにした。
リシアは戦乙女としてアルヴィンを守り、アルヴィンはロードとしてリシアを支え、二人の愛はエリュシオンの民に「絆が奇跡を生む」ことを示した。
この愛は、円環の理そのものを体現していた。
傲慢(アルヴィン)が他のカルマを統率し、リシアがその力を調和させることで、円環の理は二人の関係にも反映された。
彼らの愛は、個々の欲望を超え、互いを高め合う力となり、エリュシオン統一の精神的支柱となった。
――
リシアとアルヴィンは、シルヴァーナ領をエリュシオンの中心として再建し、ヴァルグリス・聖堂を「絆の聖堂」として改めた。
聖堂は、七つの領地の代表が集まり、円環の理に基づく会議を行う場となり、カルマの力を正しく導くための教育機関も設立された。
リシアは戦乙女の指導者として、若い世代にシルフィードの力を伝え、絆と信念の重要性を教えた。アルヴィンは、ロードとして公正な統治を行い、かつての傲慢を民への奉仕に変えた。
二人は結婚し、シルヴァーナの城で子をもうけた。
彼らの子、セリス・シルヴァーナは、両親のカルマと絆を受け継ぎ、七つのカルマを操る新たな聖戦騎士として育った。
セリスは、母リシアの信念と父アルヴィンの誇りを融合させ、エリュシオンの未来を担う存在となった。彼女の誕生は、カルマが呪いから希望へと変わった証であり、民に広く愛された。
他のロードと戦乙女たちも、それぞれの領地で新たな時代を築いた。
ガルドとマリカはレッドフォージで情熱的な統治を行い、クラウディアとセレナはグリーンヴァインで誠実な改革を進めた。
ルーカスとエリナはブルーストーンで穏やかな繁栄を、ソフィアとティナはゴールドウェルで経済の再建を、バルクレイドとレイラはクロウで豊かな文化を、エリオットとミリアはラヴェンダーで芸術と交流を花開かせた。
円環の盟約により、領地間の争いは減り、交易と協力がエリュシオンを豊かにした。
リシアとアルヴィンの愛は、エリュシオンの伝説として語り継がれた。
シルフィードは、セリスに受け継がれ、絆の聖堂に安置された。
七つのカルマは、欲望と信念の両方を象徴する力として、民の心に刻まれた。
ヴァルグリス・聖域は、絆の光を放ち続け、エリュシオンの平和を守る象徴となった。
リシアとアルヴィンは、晩年をシルヴァーナの丘で過ごし、民に見守られながら静かに生涯を閉じた。彼らの墓碑には、「絆はカルマを光に変える」と刻まれた。
――
リシアとアルヴィンの統一したエリュシオンは、円環の理に基づく協力体制によって繁栄した。
七つの領地は、カルマの力を正しく使い、互いを監視し支え合うことで、過去の腐敗や支配の歴史を繰り返さなかった。
絆の聖堂は、若い世代がカルマと絆を学ぶ場となり、セリスをはじめとする新たな聖戦騎士たちが、平和を守る使命を継いだ。
七つのカルマは、エリュシオンの文化に深く根付き、欲望が正しく導かれれば希望となることを民に示した。
円環の理は、領地間の同盟を超え、人々の心の中で「互いを思いやる力」として生き続けた。
リシアとアルヴィンの愛は、エリュシオンの歴史に永遠の光を灯し、絆が世界を救う物語として、未来の世代に語り継がれた。
<完>
思い付きのショート以外では、初めての連載でしたがこれでリシアとアルヴィンの物語は終わります。
中二病全開を意識して描いてきましたが、元々はアクションRPGゲームの企画として設計してきた物語です。七つのカルマの円環なんか、ロックマンのボスキャラの弱点相関のパク…リスペクトです…
主人公を選択式にして、攻略方法と物語が交錯する壮大なゲームを想定して設計しているので、今回はリシアとアルヴィンの傲慢が主役に据えていますが、どのキャラからスタートしても最後ギルバートにたどり着き倒していくという物語に集約していく…みたいな。
なので、各キャラにも一応バックストーリーを設定したりしてちょっとあらすじ的に差し込んだりしています。
戦乙女の面々もビジュアル的にもう少し表現できればいいのですが…それは今後チャレンジしていこうかなと思います。




