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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 3

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98/103

怒りの聖王女

天使のような笑顔でライトに微笑むローラ

だがその目の奥は笑っていなかった


ローラの聖魔力は感情によって増幅される

現在とてつもなくご立腹、怒っていらっしゃる

そのせいで聖魔力が増幅されて周囲へ爆散されているのです

その影響で地鳴りが起きたということです


「あのとき我が諦めたことを怒ったのだな

 その怒りの魔力で我の心臓がキュッとなったのだ」


「ローラ様が森を歩いていても魔物や魔獣に襲われなかった

 この強力な聖魔力が近寄らせなかったということなのですね」


ジャンヌとリナがこれまでのことに納得する


「ごめんなさい皆様、少々制御が出来かねます」


笑顔はそのままでライト以外に謝罪するローラ


「私が怒っているのは勇者様にだけですわ♪」 ニッコリ


さらに魔力圧が増します


「ロ、ローラ様? 一体何を怒って・・・」


ライトがローラに近寄れなかったのは気圧されていたからです

今もその魔力圧に気圧されて身動きができなくなっています


「場の空気を読まず告白したことを怒っているのですか?

 たしかに身勝手でしたね、申し訳ありません

 ですが本心です、国に帰ったら改めて求婚いたします

 なので今は怒りをおさめていただけないでしょうか」


≪≪≪ ドドンッ!! ≫≫≫


「うぐっ!」


さらに増幅した魔力圧がライトに直撃する


「勇者様、見損ないましたわ」

「ローラ様?」


「まさか勇者様ともあろうお方がこのような不義理をするとは」

「不義理?」


「不道徳、裏切り行為、不埒とも言えますわね」

「えええっ!?」


なぜそんなことを言うのか、なぜ怒っているのか

まったくわからないライトでした


もちろん他の者たちもわかっていません

告白をしただけなのになぜここまで怒るのか

嫌なら普通に断ればいいだけである


「ローラ様、お願いですから理由を教えて下さい!」

「・・・理由がわからない? どこまでも最低な方なのですね」

「さ、最低って、酷くないですか?」


はあ、とため息をつくローラ


「よろしいですわ、お教え致しましょう」


笑顔はおさまりましたが下衆を見る目でライトを見据えるローラ


(あんなローラ様初めて見た) とリナは思いました


「恋人がいらっしゃるのに私に告白するなど最低でございます」

「え? 恋人?」


(え、ライトに恋人がいたの?) ココは動揺します


「とても仲睦まじく素敵だと思っていましたのに最低ですわ

 恋人がいるのに私に告白するなど不義理もいいとこです」


「待ってくれローラ様、俺に恋人なんていませんよ!」


『はあ?』 ≪≪≪ ドバンッ! ≫≫≫


「ぐあっ!」


怒りの波動がライトを貫く


「どこまでも酷いお方ですね勇者様」

「ぐぐ、本当に意味がわかりません」


「恋人の見ている前で告白するのも許せませんが

 恋人のいる場でその恋人を否定するとは何事ですかっ!」


「んんっ!???」


恋人が見ている、ということはこの場に恋人がいるということ

ライトはまさかと思った、いや勇者一行全員が思いました


「あの、もしかして・・・」

「わたしのこと?」


ライトとココがローラに恐る恐る確認する


「そうですわよ、ココさんまでなぜ確認するのですか?」


「「ええっ!?」」


(わたし、いつライトの恋人になれてたの? え? えぇ~っ?)


困惑するココ


「ローラ様、俺たち恋人じゃないですよ?」

「まだそんなことを、ってココさん、本当ですの?」

「えっと、うん、違うよ」



静寂、そしてローラ熟考



「あら? 本当に恋人同士ではないのですか?」


「はい」「うん」



ローラは首をかしげる、そしてニッコリ微笑む(魔力圧なし)


「どうやら私の思い違いだったようですわね

 皆様、お騒がせしましてごめんなさい♪」


笑ってごまかせることではありませんがスルーする一同


「なぜ俺とココが恋人だと思ったのですか?」

「お二人とも仲睦まじかったでしたしお似合いでしたもの」


(ローラにはそう見えていたんだ) と照れるココ


「幼なじみですし家族同然でしたから仲は良いですけど」

「ですがココさんは勇者様のことを愛していますわよ?」

「ぎゃあーっ!? なにバラしてんのよこのバカ!」

「あらごめんなさい♪」

「ちょ、ココ、不敬だぞ! って本当なのか?」


真っ赤になるココ

ココの気持ちを知って少し照れるライト


「ごめんココ、それでも俺はローラ様を」

「わかってるわよ・・・」


「ローラ様、俺の気持ちは変わりません

 改めて求婚いたします、俺の伴侶になって下さい」


ライトは再度跪き右手を差し出す


「お断りしますわ♪」 ニッコリ


満面の笑顔でお断りするローラ


「やっぱりあのときローラ様を守りきれなかったからですか?」


「いいえ、そういうことではなく勇者様は勇者様なのです

 私の伴侶の対象外なのでございます」


「それって」


「はい、私にとって勇者様は魔王討伐の仲間であり友人の一人

 婚約者候補の対象としては一切見れません」


きっぱりと恋愛対象外であることを突きつけられるライト


「それに大事な親友の想い人ですもの

 私はココさんの恋を応援いたしますわ♪」


「だから言うなあっ!」


真っ赤になってローラに叫ぶココ


「あらあらココさんってば照れていますのね♪」

「むきー!」


ローラとココがじゃれあっている横でライトはがっくり膝を折る


周囲の者たちは不憫なライトにちょっぴり同情しましたとさ

あけましておめでとうございます、今年もお読みいただけるよう頑張ります

昨年の今日、元旦に始まった本作も丸一年経ちました、早いものです

怒りのローラ様からスタートとなりました(笑)

まったり感がないお話なのにまったり魔境ライフとはこれいかに

そんな物語ですがお楽しみいただければ感謝感激でございます

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