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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 3

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93/103

お断りします

「アインツェルゲンガーさんのご事情はわかりましたわ

 リナもわかったでしょう?」


「一応理解はしました」

「では参りましょう」

「ローラ様?」


リナの手を取り談話室へ行こうとするローラ


「ジャンヌさんも一緒に来て下さいな

 シュナイダーは扉の前で誰も入らせないようにして下さい」


「わかったぞ」

「承知致しました」

「ローラ様、一体何を?」


扉が閉められシュナイダーが立ち塞がる

アインたちはどうしたのかと首をかしげます


「ひゃあっ! ローラ様何を!?

 ジャンヌさんも離して下さいぃ~!」


談話室からリナの悲鳴が轟きました


「リナ様!?」


アインが談話室へ入ろうとします

しかしシュナイダーが立ち塞がっています


「どいてくれ、リナ様の身になにかあったのだ!」

「申し訳ありません、ローラ様の命によりお通しすることはできません」

「貴様っ!」


アインはシュナイダーに向けて風の刃を放とうとします


「アインツェルゲンガー様、落ち着いて下さいませ」


アインの風の刃を打ち消すアネラ


「なぜ邪魔をするアネラ!」

「リナ様は大丈夫です、むしろ今入るとリナ様に嫌われますよ」

「どういうことだ?」


アネラとシュナイダーに邪魔されて入れないアイン

少しして扉が開きローラたちが出てきます


「リナ様、ご無事ですか!」

「えっと、はい、大丈夫です」


ちょっとだけ頬の赤いリナ


「アインツェルゲンガーさん、確認が取れましたわ」

「確認?」


「証しは左胸の下あたりに薄く小さな星形の痣があるのでしたわよね?

 それを確認していましたの」


左胸の下あたりに薄く小さな星形の痣があることが継承者の証し

それを確かめるためにローラたちは談話室に入ったのです

ジャンヌがリナを羽交い絞めにしてローラが服をはだけさせました

左胸の下を確認すると薄く小さな星形の痣がしっかりありました


胸をあらわにしている状態です

もしも押し入ったらきっとアインはリナに嫌われていたことでしょう

アネラが止めてくれたおかげで嫌われずに済んだようです


「そうだったのか、すまなかったアネラ、それにシュナイダー」

「いえ、従者が主を心配することは当然でございますから」


ローラが確認してくれたおかげでリナが継承者だと判明しました




「リナ様、改めて誓いを申し上げます

 貴女の従者として貴女の命尽きるまで生涯お供致します」


跪き胸に手をあて頭を下げるアイン

神力が覚醒してもアインがそばにいれば暴走を止められます

これでリナの安全は確保されたも当然です、が


「お断りします」


「・・・え? はい?」


「ですからお断りいたします」


リナのお断りにポカンとするアイン

まわりも唖然としています


「リナ、まだ召喚のことが気に入らないのですか?」


「ローラ様、これはわたしの問題です

 申し訳ありませんが口出し無用に願います」


「・・・わかりましたわ、あなたの納得いくようにしなさい」


ローラは黙って行く末を見守ることにしました


「リナ様、それでは覚醒したのち神力に押し潰されてしまいます

 お願いです、私にお守りさせて下さい」


「そうですね、きっとそんな力、わたしではどうしようもないでしょう」

「それなら!」


「ですが神力がどうとか関係ないのです」


リナはアインの目をまっすぐ見て伝えます


「わたしは平民、そして親の顔も知らぬうちに捨てられた身

 そんなわたしが従者を持つなんて考えられるわけがありません

 アインツェルゲンガーさんの事情は理解しています

 ですが主従になることはできません」


「しかしそれでは・・・」

「まず契約を解除してください、話はそれからです」

「話はそれからと言われても解除してしまえば終わりではないですか」


「いいえ、わたしが望むのは主従関係ではなく友人としての関係です

 友人として助けてはいただけませんか?」


微笑み、手を伸ばすリナ


アインは想い出す

ソレイユが同じようなことを言っていたことを


『アイン、あなたは私の従者ではない、親しき友だ』


(ああ、力だけではなく心まで継承しているのだな)


レイリックと共にいたことを


(奴も末裔者だった、継承者ではなかったが素晴らしき友であった)


アインは主従にこだわっていた自身を愚か者めと自嘲する


「わかりましたリナ様、契約は解除致します

 親しき友としてそばにいることを認めて下さいますか?」


「はい、アインツェルゲンガーさん、いえ、アインさん」


リナの手を取り立ち上がる

そして契約を解除する


「これからよろしくお願いしますリナ様」

「はい、でも様付けもやめていただけませんか」


笑顔で様付けをお断りするリナでしたとさ

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