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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 3

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それぞれのこと

ジャンヌと再会を果たしたメルは泣き疲れて眠ってしまいました

リナとメルが寝ているソファ二つを壁側にそっと移動させます


エントランスの中央に少し広めのテーブルを出すローラ

テーブルを囲むように人数分の椅子も出しました

アネラとシュナイダーがお茶とお菓子を並べていきます


「それでは皆様、初対面がほとんどなので自己紹介でも致しましょう」


アネラが場を仕切ります


「まず私はアネラと申します

 この館の当主代理を務めさせていただいております」


「ご当主はどちらに?」

「私の主であり、この館の当主は地下聖堂に封印されておりますフェリス様」

「封印?」


館の当主である魔王セラフィムが地下聖堂に封印されていることを説明します


「「「・・・・・」」」


ジェネラスの三人はアネラの話に難しい顔をします


「封印されているのが魔王で封印したのも魔王?」


「トライゾンは魔王を騙っている痴れ者でございますカナン様

 今も昔も魔王はセラフィム様ただ一人でございます」


「魔王なら封印したままの方がいいんじゃないか?」

「なぜですかアイリーン様」


「だって魔王って悪い存在なんだろ?」

「違います、セラフィム様は他種族への危害を禁じております」

「セラフィムはかなり自由奔放だが悪い奴ではないぞ」


アネラとアインツェルゲンガーが擁護する


「アイリーン、ちゃんとアネラさんの話を聞いてたか?

 話の中で他種族へ手を出していないと言っていたろ

 それに腹心のくせに裏切ったトライゾンの方が悪いだろ」


カナンがアイリーンをたしなめる


「そっか、ごめんアネラ」

「わかっていただければよろしいのです」


「では次は私だ、といってもすでに全員知っているな」


ローラたちには館に入ってから名乗り合っています

ジェネラスの三人はここまで一緒に来ました

全員アインツェルゲンガーのことは知っています


「では私ですね、私はルーラ国第二王女ローラ・ルーラです」


「佇まいから王族ではと思っていましたが本当にそうだったのですね

 ですがなぜ一国の王女殿下がこのようなところへ?」


ローラはここへ飛ばされた経緯を話しました


「魔王討伐? 封印されているのに?」

「討伐対象は封印したトライゾンの方だよバカリーン」


カナンにツッコまれます


「転移魔法の失敗ですか、災難でしたねローラ様」


「そうでもありませんよフェリスさん

 おかげで面白い場所に来れましたから♪」


とてもポジティブなローラに少し呆れるフェリスでした


「次は我だ、我はジャンヌ、レッドドラゴンだぞ♪」


一同「知っています」と声を揃える


ローラたちはここで出会って100日以上ともに暮らしています

ジェネラスの三人はジャンヌを探しに来ているのですから知っていて当然です


「なんだよう」 ブツブツ


ちょっぴりいじけるジャンヌでした


「そのジャンヌ様をメルと一緒に探しに来ましたフェリスと申します」

「カナンです、このパーティー、ジェネラスのリーダーです」

「同じくアイリーンと言う、よろしく」


「Sランクパーティーですか、その若さでお強いのですな

 申し遅れました、私はシュナイダーと申します」


シュナイダーは感心しつつ自身も名乗ります


「シュナイダー? 伝説の英雄と同じ名前だな」

「たしか40年ほど前にいた英雄よね」

「国が滅んで消息不明になっていたな」


「「「・・・・・まさか?」」」


「それは恐らく私のことでございましょうね

 伝説などとは少し恥ずかしいですな」


少し照れながら笑うシュナイダー


亡国の英雄シュナイダーのことは吟遊詩人により歌い伝えられていました

またそれらに基づいた小説なども出回っていました


「そういえば大図書館にも小説がありましたわ」

「ほほう、それは一度拝見してみませんとな」

「英雄、なるほど、どうりで強い気配がしたわけだ」


アイリーンが納得する、そして


「亡国の英雄シュナイダー、いざ尋常に勝負っ!」 ガツン!


カナンに全力で止められました


「あとはあちらで眠っておられるお二人ですね」

「メイドはリナですわ」


ローラが代わりに名を告げます


「なにやら悪魔召喚の失敗でこちらへ飛ばされたようですわ

 それについてはアインツェルゲンガーさんが知っておりますわよね?」


「ああ、だがリナ様が目覚めてから話すことにする」

「そういうことなので今は置いておきましょう」


「私たちと一緒に来た少女はメルと言います」

「我の友達だ♪」


ジャンヌが自慢気に言います


「ジャンヌ殿を殴り飛ばすとは強い子なのですな」


「メルはジャンヌ様の血の加護を得ているのですシュナイダー様

 そのため竜に近い力を持っているのです」


「なるほど」


フェリスの言葉に納得するシュナイダー


「そうだったのか、それで我は飛ばされたのだな」

「なんでジャンヌ様がわからなかったのですか」


呆れるフェリスたち


「お二人について詳しいことは起きてから話をするとしまして

 起きるまでこのまま休憩に致しましょう」


アネラはお茶のおかわりを注いでいきます

それぞれの大陸や国や関係者のことなどを軽く話し合います


「少し席を外す」


アインツェルゲンガーが庭へ行きます

庭に出て懐から青い魔石を取り出して魔力を流す

ゆっくりと青い光が点滅する


『・・・ はい! はい!』


「慌てるなニコル」


『すみません、でもやっと連絡が来たので・・・』


青い魔石はニコルとの連絡用の魔石です

リナと合流したら教えると約束をしていました


「リナ様と出会えたから約束どおり連絡をした」


『・・・リナは無事なのですか? ってリナ様?』


「とても元気だ」


『良かった、本当に良かった、、、』


「泣いているのか?」


『泣いてません、安心して力が抜けただけです』


「そうか、では切るぞ」


『ちょっ!? 待って下さい!』


「どうした?」


『どうしたもなにも、どこにいるのかとか教えて下さいよ!

 それにいつごろ戻ってくるのとか!』


「それもそうだな」


『ひどいよアインツェルゲンガーさん』


「場所は教えられん、帰る時期も決まっていない」


『ええっ!? なんで!』


「場所は秘匿事項だ、帰るのはリナ様と相談してからだ」


『そんな・・・』


「案ずるな、また連絡するから待っていろ」


『待っていろって、そん(ブツン)・・・』 


有無を言わさず念話を切るアインツェルゲンガー

館の中へ戻って行きます


ニコルはもどかしい気持ちでいっぱいになりましたとさ

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