大図書館
柱時計が現れて妖精姫アネラの封印を解きました
アネラから館の情報の一端を聞くことができました
そして今、条件を満たして開放された場所へ案内されます
「まずは談話室からです」
「いつも使わせていただいていますけど?」
「柱時計のように何かが出現しているのでしょうか?」
談話室に入り正面奥には扉のような大窓
右の壁側の中央には書棚がいつものように鎮座しています
ですが右の壁側に向かって左端に扉が一つ現れていました
「あのような扉、たしかありませんでしたな」
「我も見たことないぞ」
「敷地の結界を解除することが条件のものです」
「結界はかなり前に解除したのになぜ今頃?」
「柱時計の出現と私の復活が前提条件です
その前提条件が満たされてから開放されます
これは他の仕掛けも同様でございます」
二つの条件はすでに満たしていました
ですがアネラが復活していなかったため今まで隠されていたのです
「では中へ参りましょう」
アネラが扉を開けて中に入ります
四人も続けて入ります
「これはすごいですわね」
ローラたちは驚きます
談話室の右壁の向こうは二階への階段下になっているはずです
小部屋ぐらいしかないはずと思っていました
「ここは書斎です」
「いやいやこれは書斎というより大図書館でございますぞ」
とても階段下の小部屋の広さではありませんでした
シュナイダーの言うように普通の書斎の広さでもありません
アメリカ議会図書館レベルの広さを有しておりました
立ち並ぶ書棚も高さがあり、かなりの書物が収まっています
「見たことのない本がたくさんありますわ
あらこっちは古代語、あらあらこっちは知らない言語ですわ」
ローラがいつになく興奮してあちこちの書棚を確認していきます
「ローラ様、落ち着いてください」
リナがふらふらするローラを捕まえます
「ごめんなさい、つい嬉しくなって我を忘れてしまいましたわ」
「開放されたのですからこれからいくらでも読めますよ」
「そうですわね」
気を取り直して案内を続けてもらいます
「階段下のはずなのになぜこんな広さの場所があるのでしょう?」
「空間魔法で異空間に作っています
書物が増えれば自動で拡張されていきます」
「やっぱり書斎ではないですねこれ」
「よくこんなの作ったな」
ジャンヌの言葉にアネラは少しクスリと笑いました
「どうした?」
「いえ、私も作られた当時そう思ったもので」
「そういえばこの館や仕掛けなどはどなたがお作りになったのでしょう?」
「そうですね、おそらくその方がこの館の持ち主ではないのですか」
「館と敷地まわりなど基礎は私が作りました」
アネラが作ったことに一同驚きます
「ではアネラ様がこの館の主様でございますか?」
「ここの主人は私ではございませんシュナイダー様」
「あら、ではどなたが館の主人なのかしら」
「先程申したようにこの場所の基礎は私が作りました
ですが私以外の方々によって仕掛けや施設などが増設されました」
基礎はアネラですが他の者の手によって色々追加されたようです
「その方々はどちらに?」
「もしかしてアネラ様のように封印されているのですか?」
アネラは四人を信用できるかどうか考えます
ローラたちの言動行動から導き出します
出会って短時間ではありますが大丈夫だと判断しました
「私と他三名によりこの場所を完成させました
一人はご自身の大陸へ帰っております
一人は今もどこかを旅をしていらっしゃると思います
そしてもう一人は封印されています」
「まさかここのどこかに封印されているのですか?」
「はい、その方が私の主でありこの館の当主でございます」
当主がなぜ封印されているのか
そして妖精姫を従者にしている主とは何者なのか
ローラたちは不思議に思います
「その方の封印はどうやって解くのですか?」
「それは現状無理のようです」
「条件が満たされればいいんだろ?」
「その条件が現状満たされる見込みがありません」
「その条件とはなんですか?」
「それについてはもう一つの開放された場所に関係しています
ですのでそちらへ参りましょう」
書斎という名の大図書館から出て談話室も出ます
アネラに四人は付いていきます




