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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 3

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封印解除

「あらあら、本当に柱時計ですわ」

「マリーが好きそうな古い時計だな」

「マリーさんとは?」

「我と同じ竜族の幼なじみだ」


「ローラ様がお出しになったのではないのですよね?」

「違いますわ」


ローラたちは柱時計の前で首をかしげます


「気になっていたのですが時計の天板にあるこれは竜ですな」

「そうだな、我ら竜族の像だな」


竜の姿の小さな銀色のオブジェが天板に飾られています


「ジャンヌさんはなにかわかりませんか?」

「いやわからないぞリナ先輩」

「ですが竜の像があるなんてなにか関連が」

「我らは基本的に時計など使わないからな」


なんでも買っているローラは出していません

竜のオブジェがあってもジャンヌとは無関係のようです


「この館と関係があることだけはわかりますわ」

「ローラ様、なぜですか?」


「この時計から地下や館の聖魔力と同じ聖魔力を感じますから」


「ではなぜ今頃になって現れたのでしょう?」

「それはわかりませんわ」


「おそらく何らかの条件があったのではないでしょうか

 その条件が何かまではわかりかねますが」


ここで立ち尽くして考えても仕方がないので一旦朝食にします




朝食後、再び柱時計の前に集まります


「では私の聖魔力を流してみますわ」


館の仕掛けのほとんどが聖魔力を流すことで発動するものばかりです

だから柱時計もそうなのではと考えました


ローラはゆっくり聖魔力を流していきます

するとオブジェの上に小さな光の球が浮かび上がります

光の球は少しずつ大きくなっていきました


「あらあら」


その光の球は直径10センチぐらいで大きくなるのが止まりました

同時に光が霧散して水晶玉のようになります

その玉のまわりを複数の魔法陣が絡まっています


「玉の中に少女がいますな」


玉の中には身体をうずくまらせて眠る小さな女の子がいました


『聖なる力を持つ者よ、この封印を解きたまえ』


竜のオブジェからメッセージが発せられました


「解いて大丈夫なのでしょうか?」

「邪なるものが封印されているのかも知れませんぞ」


(なんかこの声聞き覚えがあるような、懐かしいような)


ジャンヌは首をかしげます


「なんとなく大丈夫だと思うぞ」

「ジャンヌさん?」


「そうですわね、私も大丈夫だと思いますわ

 邪気などの類は感じませんから」


ローラは封印を解くことにします


「複数の魔法陣が入り組んでいますな」

「ローラ様でも無理なのでは」

「とりあえずやってみろローラ」

「もちろん、やってやりますわ」


ローラは集中する、そして封印解除実行


『こんなにいっぱいちらかしてー♪

 おかたづけがたいへんよー♪

 こっちをひいて、あっちをひいて♪

 いっぽんずーつかたづけましょう♪

 こっちもぽーい、あっちもぽーい♪

 いらないふういんひもといてー♪

 きれいさっぱりすっきりいたしましょー♪

 さいごのいっぽんさようならー♪

 かたづけかんりょう、はい!きえたー♪』


絡まった魔法陣が一つずつ確実に消えていき消滅する


(あいかわらずの変な歌ですねローラ様)

(あいかわらず凄いですなローラ様は)

(あいかわらずだなローラ)


「なにか失礼なことでも思っていませんこと?」


目を逸らす三人


そんなことをしていたら水晶玉が光って弾けます


「これは・・・」


弾けた光がキラキラと消えていきます

その光の中から一人の少女が降り立ちます

玉の中にいた少女です


封印が解かれ玉の中から外に出れました

玉の中では小さかったですが今は普通の大きさに戻っています


背丈はローラやリナと同じほど

緩やかなウェーブのかかったふんわりサラサラの金髪

まぶたを開くと虹色の瞳がグラデーションを彩る

黒を基調としたゴスロリドレスの少女はカーテシーをする


「このたびは封印を解いて下さり感謝いたします」


その佇まいは一国の姫のようであった


「私の名前はアネラと申します、以後よろしくお願いいたします」


「私はローラ・ルーラですわ」

「わたしはリナと言います」

「私はシュナイダーと申します」

「我はジャンヌだ、よろしくだぞ」


アネラはローラたちを一瞥する


「聖女様と従者の方々、それとそちらは竜族の方ですね」

「あらあら、鑑定でしょうか?」

「へえ、竜ってよくわかったな」


「ローラ様はあの封印を解けるだけの聖魔力をお持ちでした

 ですから聖女様であることは鑑定など使わずともわかります

 ジャンヌ様は魔力量、質などから判別できます」


「アネラ殿は一体何者なのですかな?」

「私は妖精です」

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― 新着の感想 ―
アネラさん妖精さんって事は連絡取れなくなっているセラフィムさんと何か関係があるのでしょうか?館の謎が少し動いたので楽しみです。
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