マリーとゲール
竜族の島、ドラゴンたちが生まれ育つ場所
人払いの結界で覆われています
100歳になるまで人語や人化の術などを覚えます
100歳になったら島から外界へ旅立ちます
外の世界を知り、また島へ戻って世界のことを一族に語り継ぐ
1200年前、100歳になって旅立った竜のうちの三人
赤き竜ジャンヌ、蒼き竜マリー、黒き竜ゲール
それぞれ別の方向へ飛び立ちました
ジャンヌはグラナダ大陸にあるレイアル国へ辿り着く
色々あってジャンヌは現在ローラたちと館で暮らしています
マリーとゲールはあちらこちらと拠点を移して遊びます
そんな二人は2、300年ごとに竜族の島へ帰っていました
そしてつい最近も島へ帰って来ました
「160年ぶりねゲール」
「そうだねマリー」
着地して人化するマリー
ゲールは先に着いてすでに人化しています
基本的に島内ではみんな人化して暮らしています
ちなみにマリーとゲールは人化しても全裸ではありません
竜に戻っても服が破けることもありません
マリーが魔装の魔道具を作ったからです
この魔道具を身に付けていると竜に戻っても服は破けません
竜に戻るとき衣類や装着物は自動で魔道具に収納されます
人化したときは自動で元の装着した状態にしてくれます
「マリーのおかげで助かってるよ」
「そうね、これがなかった頃は大変だったわ」
魔道具がなかった頃はジャンヌと同じ状態でした
「ジャンヌにもあげたいけど出会えないわね」
「会えないね、どっかで食い倒れてるのかな?」
「それはあなたでしょうゲール」
「たはっ、ごもっとも♪」
ジャンヌはレイアル帝国にずっといたので島へ戻っていません
二人とは1200年以上会っていませんでした
「どこかで人間の友達ができてそこで暮らしているのかもね」
「人間の友達に憧れていたからなあ
でもそろそろ三人で遊びたいよね」
「そうね、探しに行きましょうか」
「いいね、行こう行こう♪」
二人は数日島でゆっくりしたあとジャンヌ探しに旅立ちました
1200年前、ジャンヌが飛び立った方向へ向かいます
「あの子は寄り道しないでまっすぐ行くはず」
「だよね、とりあえずまっすぐだもんねジャンヌ」
「きっと人間のたくさんいる国に立ち寄るはずね」
「たくさん友達作りたいって言ってたもんね」
二人はまっすぐ進みます
そしてグラナダ大陸へ辿り着く
上空から国や街を確認します
「あの国が一番大きいわね」
「じゃあの国にいるかもね」
「とりあえずあの国の王都へ行ってみましょう」
「行こう行こう♪」
二人のみつけた国、それはレイアル帝国
「竜のまま行くと警戒されるから人化するわよ」
「うん」
王都からかなり離れた大森林に下ります
そこで人化して王都へ向かう二人
大森林から王都へは人の距離間隔ではかなりの距離です
しかし二人は竜族、人化しても超高速で走れます
「王都へ入る前に渡しておくわ」
「ん? お金?」
「この大陸周辺の大陸の通貨よ
違う大陸だけど近いから流通あるはず
換金もしてもらえるはずよ」
「ああ入国税とかね」
「ええ、身分証がないからお金が必要なのよ」
二人は王都の入り口に着きます
入国税を払って入ります
「あの門番、マリーばかり見てたな」
「我というか我の胸ばかり見てたわね」
マリーは大きいようです
「そんなことよりジャンヌを探そう」
「ええ、この王都にいるかどうか探さないとね」
「いなかったら王都以外の街とか村も見ようよ」
「もちろんよ」
ジャンヌはすでにこの大陸を飛び出しています
ちなみにメルたちも旅立ったあとです
上空から探ってもジャンヌが飛んでいる姿はありません
人化しているかもと情報収集を始める二人
「赤い竜を見たかって? 最近は見てないなあ」
「赤い竜ってジャンヌ様のことかい? 見てないよ」
「ドラゴンのお姉ちゃん? 最近遊びに来ないよ」
赤い竜について聞き込むと老若男女ほぼ全員が知っていました
「なにあの子、この国で有名人じゃない」
「びっくりだね、なにやったんだジャンヌ」
「でも最近は姿を見せていないみたいね」
「出ていったのかな? 何かやらかして逃げたとか?」
「どうかしら、人間たちはあの子を嫌っていないようだし」
ジャンヌが姿を見せなくなったこと
民衆には人気があること
わかったのはこのぐらいでした
「この国に深く関わっているようだけどどういうことかしら」
「だったらこの国の王様に話聞いてみたらどうかなマリー」
「そうね、でもお城に入れてくれるかしら」
「とりあえず城まで行ってみようよ」
「ええ」
二人は城へ向かいます
城が近くなるとところどころにオブジェが目に映ります
「なあ、あれってもしかして」
「赤い竜のオブジェ、きっとジャンヌを表しているのね」
「ほんとあの子なにやったの?」
王宮の門前へ着きました
「ここは平民の娘が立ち入りできるような場所ではないよ」
門兵が二人に立ち去りなさいと促す
二人は街で暮らす平民の姿でした
「ごめんなさい、すぐに立ち去ります
ですが貴方にお聞きしたいことがあります」
「なんだ?」
「赤い竜のオブジェ、あれはなんでしょうか?」
「なんだ君たちはこの国の者ではなかったのかい?」
「はい、観光でこの国に来たのですがあれが気になりまして」
「あれは我がレイアル帝国の守護竜である赤き竜ジャンヌ様を表している
帝国になる前の王国時代から見守って下さっている」
(あの子ずっとここにいたのね、だから島へ帰って来なかったのね)
(守護竜って、あのジャンヌが? ぷぷ♪)
「では竜をこの国の方たちは嫌っていないのかしら?」
「ジャンヌ様の同胞を嫌うわけありませんよ」
そのあと少しだけ雑談して二人は立ち去ります
「どうするマリー?」
「そうね、明日皇帝に会いましょう」
二人は皇帝に直接話を聞くことにしました
この日は宿を取り翌朝再び城へ向かいましたとさ




