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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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56/105

鍛練開始

いきなりメルへ謝罪する魔導士フェリス

初対面なので謝られる理由がわからないメル


「フェリスお姉さん、どうして謝るの?」


「私のお父様があなたを死なせかけたからよ

 お父様に代わって謝ります、ごめんなさい

 いずれお父様にも謝罪させます」


深々と頭を下げて真摯に謝罪するフェリス


「フェリスお姉さんのお父さん?

 わたしを死なせかけた?」


フェリスとは初対面、その父親など知るはずもありません


「メル、彼女の父はピークスだ」

「ピークス?」

「メルさんに攻撃した魔導士団長ですよ」


メルはピークスの名前を知らなかったため気づきませんでした


「私はフェリス・パーカー、魔導士団長ピークス・パーカーの娘です

 本当にお父様が酷いことをしてごめんなさいメル」


あの魔導士の娘とは思えないマトモな人だとメルは思った


「フェリスお姉さんが悪いわけじゃないから謝らないで」

「ありがとう、でも身内のしたことだから」


謝罪を受け取りフェリスと握手するメル


「彼女たちはSランクパーティー<ジェネラス>

 若いが実力のある者たちだ」


「お姉さんたちがわたしを鍛えてくれるんですね

 よろしくお願いします」


ペコリと一礼するメル


「ふはあ、可愛いなあ♪」


思わずまた抱きしめようとするアイリーン

だがカナンががっしりと首根っこを掴むため未遂に終わる


「カナンお姉さん、この剣士さんの鍛練だけ外せませんか?」

「メルちゃんひどい!」


「すまないが剣術はこいつしか教えられないから我慢してくれ」

「わかりました我慢します」

「うう、私の扱いー!」


「メル、魔法は私が教えるからね」

「はい、お願いしますフェリスお姉さん」


「私は格闘術だ」

「お願いしますカナンお姉さん」


「メルちゃん、私は剣術だけどいいよね?」

「・・・はい」

「冷たい」 グスン




午前は教養や礼儀作法、午後から鍛練

翌日からそのスケジュールとなります


教養と礼儀作法はカナンとフェリスが教えます

フェリスは貴族なので主にフェリスが教えることになります

カナンは平民ですが様々な知識を有しているので補佐に回ります

アイリーンは脳筋なので教えられません


「やっぱりアイリーンさんだけいらないです」

「メルちゃーん!」


アイリーンとだけは距離を取るメルでした




お昼休憩のあと鍛練が始まります


「じゃまずは走ろうか♪」

「アイリーンさん?」

「ほら練兵場をぐるっと一周走って」


とりあえず言われたとおり走るメル

元のメルではきつかったでしょう

でも赤き竜の加護で体力や筋力が上がっています

そのため一周してもバテませんでした


「一周しました」

「はい、もう一周」

「へ?」

「いいから行きなさい」


ニッコリ笑って走らせるアイリーン

仕方がないのでまた一周走るメル


「終わりました」

「はい、もう一周」

「あの、剣術は?」

「いいからもう一周」

「・・・・・」


それから延々と走らされました

剣術に充てられた時間いっぱい走るだけでした


次はカナンの格闘術の時間です


「カナンお姉さん、アイリーンさんのアレっていいの?」


カナンが止めなかったので不思議に思い聞きました


「いいんだよ、あいつはバカだが剣術は超一流だ

 剣術の鍛練に関しては私も口出しはしない

 だが関係ないことしてたら止めるから安心しな」


「はい」


きっと意味があるのだろうと思うことにしました


「んじゃ腕立て伏せだ、100回な」

「へあ?」


「こっちも意味がある、強くなりたければやりな

 お遊びで冒険者になるつもりじゃないんだろ?」


「はい」

「なら私らの言うとおりにやりな」


決して遊び半分でここまで来たわけではありません

メルは腕立てを始めます


「終わりました」


赤き竜の加護のおかげで体力があります

ですが少しだけ息が上がってきました


(おかしいな?)


「次は腹筋100回」

「は、はい」


腹筋を始めます


「次は屈伸100回」

「はい」


屈伸、スクワットを始めます


そのあとも筋トレが続きます

さらにそれを3セット行いました


「ぜーはーぜーはー」


さすがにメルも疲れました


最後にフェリスの魔法の時間です


「お疲れ、ちゃんと水分を取りなさいね」

「はい」


水を飲んで少し息を整えます


「それじゃそこの椅子に座って」


テーブルと椅子があります

メルとフェリスは対面に座ります


「まずはこれを読んで」

「え? はい」


魔導書を一冊渡されます


「この本は?」

「魔法の入門書よ」


「えっと、実際に魔法を見せてくれたりとかでは」

「見て覚えるとかあなたにできるの?」


もちろん無理です

だからメルはできるなどとは言えません


「そうね、きちんと説明しておかないとね

 カナンとアイリーンは説明不足なところあるしね」


フェリスは説明します


メルは赤き竜の加護により体力や筋力などが上がっています

だからといって無敵でも最強でもないのです


上がっていても体力には限界があります

筋力もそれ以上の筋力を持った者もいます

たんに普通の少女よりは上だというだけなのです


まともな戦闘もしたことがない少し能力の高い子というだけ

その能力に馴染んでもいないし扱い方すらわかっていない

基礎的な部分から鍛えないといけません


だから走り込みや筋トレから始めていたのです

またそのようなことに慣れていないから息切れもしたのです

スペックが高くても慣れない鍛練をすれば負荷も大きい

余分なところに力が入ったりペース配分もできていません

まずはそこからなのです


「魔法もね、使ったことがないのにいきなりはできないわ

 魔力量が高くても魔力の操作制御ができていないとダメよ

 だから入門書を読んで基礎知識を覚えてもらいます

 そのあと魔力制御を施して、ようやく魔法を使います」


「なるほど、納得しました」


「焦らずきちんと身に付けていきましょう」

「はい、フェリス先生」


メルはフェリスが一番先生らしいと感じましたとさ

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