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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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Sランクパーティー

メルはジャンヌを探すために冒険者になることを決めます

そのために王都で教育と鍛練を受けることになりました


カサネ村から約一日半で王都に到着

そのまま王宮へ入ります


「今日はこの部屋でゆっくり身体を休めていなさい

 メルくんを鍛える者たちは明日紹介するからね」


すでに午後3時過ぎなので鍛練などは明日以降となります

城の離れにある賓客用の館の一室をあてがわれます

冒険者になって旅立つまでここが生活拠点です


「ひろーい!」


広いお風呂に目を輝かせます


「すごい、美味しい♪」


見たことのない料理を美味しくいただきます


「なにこの大きなベッド、村でのわたしの部屋には入りきらないよ」


ふかふかのベッドにわくわくしながら眠ります


「お姫さまになったみたい、、、」


ちょっぴり興奮してなかなか寝付けませんでしたとさ




騎士団長グランツに連れられて皇帝ノートンの執務室へ向かいます

メルの鍛錬と教育をしてくれる者たちとの顔合わせです


「者たちってわたしの先生は一人じゃないんですか?」

「三人だ」


「恐い人たちじゃないといいなあ」

「全員女性だから大丈夫だと思うよ」


「女の人でも恐いおばさんはイヤですよ」

「それも大丈夫だ、みな若い」


若くてもいじめられないか不安になるメル

皇帝に選ばれるほどなのだから相手は地位の高い者たち

対するメルは平民、不安になるのは仕方がありません


「みんな貴族なんでしょ?

 平民のわたしの相手なんて嫌々じゃないのかなあ」


「たしかに一人は貴族だがあとの二人は平民だ」

「え? 平民なのにノートン様に認められているの?」


「三人は全員Sランク冒険者のSランクパーティー

 国の出す国選依頼を何度も受けている実力と信頼もある奴らだ」


「そんなすごい人たちに教えてもらえるなんて緊張する」


いじめられる心配はなくなりました

でも鍛練についていけるか不安になります


執務室の扉の前まで来ました


「陛下、メルくんを連れて参りました」

「入れ」


許可を得てグランツが扉を開けようとして手が止まる


「騎士様?」

「メルくん、危険はないと思うが一応頑張って避けてくれ」

「はい?」

「すまんな」


申し訳なさそうな顔をしながら扉を開けてメルを先に入室させる

グランツの言葉に首をかしげながら入室するメル


部屋の奥の立派な机の椅子にノートンが座っています

ノートンの左側に神官長ジョナスが立っています

部屋に入って左側の書棚の前に三人の女性が立っていました


(このお姉さんたちが先生なのかな)


帯剣はしていないが剣士のような佇まいの長身のお姉さん

仕上がっている筋肉質ボディの褐色肌のお姉さん

魔導士のような杖を持った背丈は低く小柄なお姉さん


(みんな美人さんだ、平民のわたしと違って垢抜けているなあ)


ぼんやりと三人を見ていると剣士のお姉さんがニッコリ笑う


「避けろメルくん!」

「へ?」


グランツが避けろと叫ぶ

突然のことで理解が及ばないメル

女剣士が素早くメルのところへ走ってくる

獲物を狩るような目で


(ななな、なに、恐いっ!?)


瞬間的に本能的に右へ避ける

避けようと一歩動いた瞬間に女剣士もそちらへ動く


(速い! 見切られてる?)


女剣士との距離50センチ弱

女剣士が手を伸ばしてメルを捕まえようとする

メルはとっさにしゃがんでそのまま左側へ飛ぶ


(恐い、恐い、恐い!!)


しゃがんで身体を左側へ向けた瞬間、女剣士もそちらへ飛ぶ

巻き込むようにしてメルを捕獲する女剣士


(捕まっちゃった! やばい!)


メルをがっしりと抱きしめる女剣士


「助けてえっ!」

「かーわーいーいーーーっ♪」

「へあ?」


抱きしめたままかいぐりかいぐりと頭を撫でまわす女剣士

何がどうなったのかわけがわからないメルでした


「お姉さんが手取り足取り鍛えてあげるからねー♪」

「ひああ!?」


頭を抱えるノートン、グランツ、ジョナス

がっしりと固められていて逃げるも抵抗もできない混乱中のメル


「いい加減にしろバカリーン」 ゴスッ!

「ふぐうっ!」


褐色のお姉さんが女剣士の脳天にゲンコツを落とす

抱きしめていた手を離して頭を押さえてもんどりうつ女剣士

その隙にメルはグランツの背後へ必死で逃げる


「騎士様、なんで助けてくれなかったの!」


涙目でグランツに抗議するメル


「すまん、実力を見たいから手出しするなと言われていたんだ」

「ひどい!」


「カナン、痛すぎる、手加減してよ」

「うるさいバカリーン」


女剣士が抗議するが放置する褐色のお姉さん


「うちのバカが悪かったね、大丈夫かい?」

「えと、はい、ありがとうございます」


「私は闘士のカナン、このパーティーのリーダーをしている」

「メルです、よろしくです」


黒紫色の短髪で蒼眼の闘士カナン

このお姉さんはマトモそうだとメルは思いました


「ほら、あんたもちゃんと挨拶しなバカリーン」

「バカバカ言わないでよバカナン!」 ゴス!


また脳天に一撃を喰らう女剣士


「さっきはごめんねメルちゃん、あ、逃げないで」


素早くカナンの後ろへ隠れるメル

ここが一番安全だと判断しました


「私は剣士のアイリーン、仲良くしてね♪」

「やだ」

「がーーーん!」

「自業自得だろ」


「もういきなり抱きついたりしないからー、おねがいー

 メルちゃーん、ゆるしてー」


半泣きで少女にお願いする長身の残念美人剣士の姿があった


「・・・わかりました、一応許します」

「ほっ」


金髪緑眼の剣士アイリーン

要注意人物だとメルは認識しました


「私は魔導士のフェリス、えっと、その、よろしく、、、」

「よろしくです」


肩までのクセ毛の蒼髪で茶眼の魔導士フェリス

何か言いたそうにモジモジしていた


(なんだろう?)


「ほら、言いたいことがあるんだろフェリス」

「う、うん」


カナンに軽く背中を押されて意を決するフェリス


「メル、あのね、、、」

「はい?」


「ごめんなさい!」


思いっ切り頭を下げて謝罪するフェリス

なぜ謝られたのかわからず困惑するメルでした

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