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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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勇者一行

ローラたちがまったりと過ごしているころ

勇者一行はローラを救うべく旅をしていました


勇者一行はルーラ国からアラハン国へ転移します

ルーラ国王宮内の転移魔法陣を使いました


ルーラ国はガルドという大陸にあります

そのガルド大陸の北側にあるのがアッサム大陸

アラハン国はそのアッサム大陸にある国の一つです


アラハン国は魔王軍幹部と戦った場所から一番近い国です

ルーラ国へ帰還したときもこの国から転移しました


勇者一行はアラハン国から出て北西へ進みます

魔王軍幹部と戦った場所へ向かいます


必要最低限の言葉しか交わさず黙々と進みます

勇者ライトは魔法使いココを気遣いますが言葉少なめです

以前はもっとしゃべっていました


戦士バルクは元々あまりしゃべりません

賢者ロレンスは静かに見守ります

武道家ドランはココに不信感を持っています


「もうすぐ着くけど少し休憩しよう」


「そうですね、倒したとはいえまだ魔王軍の領土ですから

 ここで落ち着いて準備した方が良いでしょう」


ライトに従い小休止をとることにする勇者一行

各々で軽く飲食したり身体を休めます


ココとローラの一件で勇者一行は気持ちがバラバラです


「・・・やっぱりはっきり言っとく」

「どうしたドラン?」


「ココ、ローラ様が見つかったら絶対償えよ

 もしも亡くなられていたら許さねえからな」


「ドランさん、そのような言い方は」


「ロレンスもライトも甘いんだよ!

 俺はもうココのことを信じられねえんだよ」


うな垂れるようにうつむくドラン

ドランはライトとココを弟妹のように思っていました

ココに裏切られたという気持ちでいっぱいなのです


ココは黙ってうつむきます


(みんな、本当にごめんなさい・・・)


ココはローラに会えたらドランの言うとおり償おうと思っています

そしてもしも死んでいたら自分も死のうと覚悟を決めていました


「ドラン、お前の言い分もわかるがやめておけ

 今は仲間割れをしている場合じゃないだろ?

 それにローラ様がこのぐらいで死ぬわけがない

 だってローラ様だぜ?」


ポンポンとドランの方を叩きながらバルクが優しくいさめる


バルクは勇者一行の最年長者

普段はあまりしゃべりませんが必要なときは言葉をかけてくれます


「悪かったよバルクさん、でも言わずにいられなかったんだよ」




休憩を終えて戦った場所へ再出発します


「どうやら魔王軍の新手はいないようですね」

「ココ、魔道具を使った場所はどこなんだ?」

「こっちよ」


ローラを転移させた場所へ行きます


「ロレンスさん、お願いします」

「任せて下さい、みなさん少し離れて下さいね」


ロレンスは転移跡を<探知>(ディテクション)で調べます

物探しだけではなく魔力の残滓や痕跡なども探れる魔法です


「時間が経っているので残滓もわずかですね

 ですがこれだけあれば充分です、<復元>(レストレーション)


物などを元の形に戻す魔法で魔法陣なども再構築できます

魔法陣の場合、緻密さと繊細さを必要とするので難易度は高い


少しずつ魔力を流して元の魔法陣を再構築していきます

ロレンスの邪魔をしないように皆静かに見守ります


「ふう、再構築完了です」

「ロレンス、その魔法陣でローラ様のところへ飛べないのか?」


ドランは同じ魔法陣なら行けると思います


「いえ、形を再構築しただけなので使うことはできません」

「それなら復元しても意味がないんじゃねえのか?」


「魔法陣の文字を解読すれば転移先を探れます」

「どこへ飛ばされるかわからないんじゃなかったか?」


バルクが首をかしげます


「転移魔法には大きく分けて二通りあります

 一つは場所を指定できるもの

 ルーラ国からアラハン国への転移などがそうですね

 もう一つは場所を指定しないもの」


「指定しなかったらどこに飛ぶかわからないじゃねえか」


「場所を指定しないものは方角と距離を指定するのです

 魔法陣を基点としてその方角に向けて指定距離だけ飛ばすのです

 だからどんなところに飛ぶかは基点となる場所次第ですね」


「それって海のど真ん中に落ちる可能性もあるよな」

「そうですね」


全員無言になりました


「いくらローラ様だって助からねえぞ!」

「いやローラ様ならきっと・・・」

「バルクさん、いくらなんでもそれは無理だろ」


ドランは絶望的に思えてきました

バルクもさすがに大丈夫とは断言できませんでした


「とにかく解読しますので、まだ諦めないで下さい」


ロレンスは魔法文字を解読し始めます

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