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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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サモーン

川のヌシ、サモーン釣りもといサモーン討伐開始です


『かたーい、つよーい、はやーい♪

 みなさんしあがっていますわー♪』


全員に身体強化をかけるローラ


「とりゃっ! とりゃっ! とりゃっ!」


大きい岩を三つ投げ入れるジャンヌ

たまらず飛び出すサモーン


「ドゥンケルハイトビンデン!」


ロープ状の黒い(もや)がサモーンにまとわりつき宙吊りにします

サモーンは逃れようと暴れます


「さすがAランクの魔物、押さえておくのがやっとですな」


少しずつ(もや)が散っていきます

時間をかけ過ぎると逃げられてしまいます


「いくぞリナ先輩!」

「ちゃんと狙って下さいよジャンヌさん」


ジャンヌはリナを持ち上げます

そのままサモーンへ向けて投げる!


「きゃああっ!」


自分で投げるように指示していましたが恐いものは恐いのでした


ですがすぐにサモーンへ意識を向けます

両手に包丁をつかんでスキル発動


縦回転しながらサモーンを筒切りにしていくリナ

巨体なサモーンがスパスパと輪切りにされていきます

黒い(もや)ごとぶった切りです


「回収ですわー♪」


輪切りになったサモーンの切り身が落下します

それを収納空間へ回収していくローラ

切り終わったリナも川へ落ちていきます


「リヒトヴェレン!」


加速跳躍してリナを受け止め対岸へ着地するシュナイダー

すぐさまこちらへリナを抱えて同じく加速跳躍して戻って来ます


「作戦成功ですね、みなさんお疲れ様です」

「なかなか楽しかったでございますな♪」

「面白かったぞリナ先輩♪」

「わくわくしましたわ♪」


サモーン討伐完了です

釣りとは?


「それにしてもすごいですなリナ殿

 巨体なサモーンを包丁で輪切りするとは」


「充分戦えるじゃないかリナ先輩」

「いえ、あれは調理ですから戦闘には使えませんよ」


家事職人の料理スキルの一つ<食材切り>

食材であればサイズに関わらず様々な切り方で切れる


リナは<食材鑑定>でサモーンが食べられることを確認しました

食材ならば<食材切り>の対象です


「なあリナ先輩」

「なんですか?」


「我は食材じゃないよな?」

「・・・・・違い、ますよ?」


「待て、その間は? なんで疑問形なのだ?」

「鑑定したら食べられるとなっていましたからね」


ちなみに人間も食べられるとなっていました

食材鑑定恐るべし


だからと言ってリナが人間や竜を切ることはできません

リナ自身が食材であると納得していないものは食材対象から外れます


「ではリナが私たちをそういう目で見ていれば殺されますわね」

「見ませんよ」


「リナ先輩、いい子にしてるから食わないでくれ」

「食べません!」


「私は老いぼれなので美味しくありませんぞ」

「シュナイダーさんまで!?」


みんなでリナをいじって笑います


「まったくわたしを何だと思っているのですか、はあ」


やれやれといった感じでため息をつくリナでした




「美味しいですなこのサモーンのムニエル」


カリッとした食感と脂ののった柔らかい身を堪能するシュナイダー


「焼いたサモーンも旨いけど我はやはりボア肉だな♪」


塩で味付けして焼いたサモーンをたいらげるジャンヌ

続けてグレートボアのステーキをはぐはぐ食べています


グレートボアは猪型の魔物

シュナイダーが川へ来る途中で狩っていました


「私はサモーンのチーズサラダが気に入りましたわ♪」


キャベツとトマトとサモーンとチーズを小切りにして混ぜ合わせたサラダ

塩と酢とハチミツで作ったドレッシングをかけています


「お気に召したようでなによりです

 でも食べ過ぎですよジャンヌさん」


「だって旨いんだから、もぐもぐ、仕方が、はぐはぐ、ないのだ♪」


石かまどを作り焚き火をして鉄板の調理台を置いてリナが料理を作りました

川辺でサモーンパーティーです


夕刻過ぎまで食べて飲んで楽しく過ごしましたとさ

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