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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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35/103

魔法使いココ

魔王軍幹部ヘルザウスを撃破した勇者一行

全力を使い果たしたためボロボロである

ルーラ国へ帰還して休息を取ることにしました


現在の場所にある国の教会で転移させてもらいます

転移魔法は難易度も高く膨大な魔力を消費します

教会の転移魔法陣も一度使えば魔力を溜めるのに十日かかります

そのため使用料がお高い


ルーラ国から資金をもらっているので転移できました

使用料が高いため利用者が限られているのですぐに使えました




ルーラ国、謁見の間


「勇者ライトとその仲間たちよ無事でなにより、大儀であった」


ルーラ国の国王モール・ルーラ

ローラの父親で金髪碧眼のちょっぴり太めの40歳


「陛下、幹部相手にこの体たらくでお恥ずかしいかぎりです」

「これから精進していけばよい、此度の戦いは良い経験になったであろう」

「ありがたきお言葉、感謝いたします」


陛下はキョロキョロと見渡す


「ところでローラはどうしたのだ?」

「え?」

「え?」


勇者ライトと陛下が顔を見合わす


「ローラ様はお戻りなのではないのですか?」

「何を言っておる、お主らと一緒ではないのか?」


ライトはローラだけ転移で送り返したことを伝えます

そして王城にもルーラ国にも帰っていないことが判明しました


「なんということだ! 転移魔法が失敗したというのか?」

「お、恐らくそのようです」


「魔法使いココよ、魔法が失敗したことに気づかなかったのか?」

「も、申し訳ありません陛下」


陛下は顔を手で覆いうなだれる


「原因はわかるか? 飛ばされた場所などは見つけられるか?」

「あの地が魔王軍の地であったため何かしらのトラップがあったのでは」


賢者ロレンスが推測する


「そのトラップは気づけなかったのか魔法使いココよ」

「はい、気づけませんでした」


「陛下、ココは悪くありません

 転移魔法でローラ様を逃がすように俺が指示したのです

 状況も切迫していたのでトラップに気づけなかったのです」


ライトはココをかばう


「勇者ライトよ、魔法使いココを責めているのではないから落ち着け

 だがローラの安否が気になって焦っておるのだワシは」


王とはいえ一人の父親、娘が行方不明になれば心配です


(証拠品の魔道具は消滅したからきっとバレないわ)


そう思いつつも内心穏やかではないココであった


「国の総力をあげて捜索したいが無理な話だ

 国の守りが薄くなるのは避けねばならない」


陛下はローラのことを諦めようとする

親としては諦めたくないのですが王としては仕方がない決断なのです


(陛下辛そう、ごめんなさい、、、)


少しだけ良心の痛むココ


「王として決断する、ローラは不慮の事故で亡くなったものとする」

「陛下・・・」


陛下もライトも仲間たちも、そしてココも気持ちを抑えて黙り込む

しかしその決断に異を唱える者が一歩前に出る


「お待ち下さい陛下、この件をこのまま終わりにしてはいけません」

「パールよ、ローラを探すのは無理であろう?」


パール・ルーラ、ルーラ国の第一王女

ローラの姉で金髪碧眼のナイスバディ


「いえ不慮の事故で亡くなったことにするのは仕方がありません

 ですがローラを亡き者にしようとした罪人を放置できません」


「なんだと、ではローラは何者かによって消されたとでもいうのか?」

「はい陛下、その何者かは魔法使いココであると申し上げます」


(な、なんで!?)


この場の者たちがパールの発言に動揺する


「パール様、ココがわざと転移失敗したとでも言うのですか!」


ライトが怒り気味に叫ぶ


(ライト・・・)


「ではお聞きしますがココは転移魔法が本当に使えるのですか?」

「え、それはココが使えるって言っていますし」


「ではライトはココが実際に転移を使っているところを見たことがありますか?」

「・・・ないです」


ココを信じているライト、だがパールの言葉に反論できない

ココが使えると言っているだけ、使っているところは誰も見ていません


「ではココ、この場で転移を使ってみては下さいませんか」

「そ、それは・・・」


「どうしました? 身の潔白を証明できるのですよ」

「その、魔力が完全に回復していないので、今は無理です」


「おかしいですね、転移させたあと上級魔法を二発使ったと聞きましたよ

 転移魔法は大量の魔力を消費しますのに続けて上級魔法を二発ですよ?

 ココの魔力量は大きいはず、さすれば回復量も大きいはずです

 そうだわ、魔力ポーションを飲みなさい、それなら魔力も足りますでしょう」


ニッコリと微笑んで従者に魔力ポーションを用意させます

従者はココに魔力ポーションを渡します


「ほら早く飲んで転移を使って下さいな」


使えるわけがないと確信している笑顔で急かすパール


(もう、駄目だ、終わった、、、)


「ココ・・・」

「ライト・・・」


ライトはココを信じている、だけどこの状況が不安を募らせる

信じてくれているライトを裏切った罰だとココは決断する


「ごめんなさい、わたしは転移魔法を使えません」

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