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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 2

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畑を作ろう 前編

四人での生活が始まって一週間ほど経ちました


リナとシュナイダーはローラのお世話

ローラはのんびりくつろいでジャンヌは大陸巡回

これといって何かが起こることもありません


そんなある日の談話室


「シュナイダーは畑仕事はできますか?」

「唐突ですな」


ローラはいつも突然です


「種や苗を持っているのですが私は畑仕事ができません」

「リナ殿とジャンヌ殿は?」


「わたしは植えたり水やりぐらいしかできません

 耕すための体力や力がありませんから」


「ドラゴンは畑を作ることなどしないぞ」

「なるほど」


王女様が畑仕事などするわけがありません

ドラゴンも同じく


リナは孤児院の畑の手伝いをしていました

しかし種まきと水やりぐらいです


「私も子供時代に親の畑を手伝っていたぐらいですな

 そもそもこの敷地に畑はないので耕さなければいけません

 さすがに一から作るのは私にも難しいと思います

 お役に立てず申し訳ありません」


「こちらこそごめんなさい、できないことは仕方がありませんわ」


少し残念そうにローラは諦めます




その夜、ローラを寝かしつけたあとリナとシュナイダーが話します


「ローラ様の願いを叶えて差し上げたいのですがどう致しましょう」

「そうですね、わたしも叶えてあげたいです」


二人は意見を出し合い畑作りについて考えます

途中からジャンヌも加わります


「畑ってアレだろ、土ぐちゃっとして山作って種植えるやつだろ?

 あとは適当に日光と水とか与えてればいいんだろ?」


「ジャンヌ殿、ある意味間違ってはおりませんが乱暴すぎますぞ」

「きちんとした作り方など我にはわからんからな」


「・・・・・」

「リナ殿?」


ジャンヌの意見を聞いて少し思案するリナ


「なるほど、素人のわたしたちでもやれるかも知れません」

「どういうことですかな?」


「たしかにわたしたちは畑作りは素人です

 でも各自の能力を上手く使えば可能だと思います」


リナは二人に考えを話します


「なるほど、それなら可能ですな」

「さすがだリナ先輩♪」


「では早速明日から畑作りを開始しましょう」

「承知致しました」

「任せろリナ先輩」




翌日、ローラに畑作りの計画を話します


「三人ともありがとう、私も頑張りますわ♪」


ローラの能力も計画に入っているのです

ローラは計画を聞いてワクワクしています


四人は庭の反対、館の裏側の敷地へ移動します

庭より敷地面積は少なく、すぐに森の木々に囲まれています


「シュナイダーさん、ジャンヌさん、お願いします」

「承知致しました」

「任せろリナ先輩」


シュナイダーはフェルンリヒトを構える


「リヒトブリック!」


立ち並ぶ木をサクサク斬り倒していきます

斬られた木が倒れる前にジャンヌが掴んで一ヶ所にまとめます

庭より少し広めの敷地が拓けました


「切り株の処理をお願いしますジャンヌさん」

「任せろリナ先輩」


切り株を掴んで引っこ抜きます

千切っては投げ、千切っては投げ

切り株もなくなり土だけになりました


「ローラ様、(くわ)(すき)をお出し下さい」

「・・・・・? ああ、はいどうぞ」


ローラは少し考えて空間収納から(くわ)(すき)を出して渡します


「ジャンヌさんは投げ飛ばした切り株を一ヶ所にまとめて下さい

 シュナイダーさんは各区画の畑を耕して下さい

 ローラ様はシュナイダーさんに身体強化をお願いします

 それから一定時間ごとに回復と治癒もかけてあげて下さい」


「任せろリナ先輩」

「承知致しました、全力で耕しましょう」

「頑張りますわ」


ジャンヌは切り株を集めていきます

ローラはシュナイダーに身体強化をかけます


『かたーい、つよーい、はやーい♪

 しあがっていますわー♪』


誰が何と言おうとこれがローラのかける身体強化なのです


「おお、力が漲ってきますぞ!」


シュナイダーはガンガン耕していきます

合間合間に体力回復と治癒をかけるローラ


その間にリナは館の仕事をします




四区画に分けた畑を耕し終わりました


「ありがとうございますシュナイダーさん」

「強化と回復のおかげで捗りました」


やり遂げた笑顔のシュナイダー


「ところでリナ殿」

「なんでしょう?」

「肥料はどうするのですかな」

「そうですね、必要ですよね肥料」


リナはローラの方を向きます


「ローラ様、肥料をお出し下さい」

「・・・・・リナ、この際なので言わせていただきますわ」

「なんでしょう?」


「先程の(くわ)(すき)のときも思いましたが私が持ってて当然と思っていませんか?

 たしかに(くわ)(すき)は持っていたので出しましたが肥料は持っていませんわ

 ありとあらゆるものをすべて持っていると思わないでちょうだい」


「ですが食料や衣類、他にも多様なものをお持ちでしたし

 農具もお持ちなので肥料もお持ちかと思いました」


「たしかに道具屋で農具は一通り買いましたわ

 ですが肥料を売っているお店などありませんわよ」


街などの商店に肥料は売っていません

ローラは街や王都などの一般的な商店でしか買い物をしていません

まあ農具を一通り買う王女様というのもおかしいのですが


「なんでも買い揃えているものだとばかり思っていました」

「貴女たまに失礼ですわよリナ」

「申し訳ありません」


深々と頭を下げるリナでした

全員畑作り未経験者です、知識も偏っています

でも各自の能力による力業で畑を作っていきます

色々と酷いです、本物の農家の人に怒られるレベルだと思います

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