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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 1

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27/103

シュナイダー対ジャンヌ

ドラゴンに見つからないようにしていたシュナイダー

ワイバーンの解体に集中していて見つかってしまいました


(しまった、見つかった!)

(いたー! 人間見つけたー!)


シュナイダーは全速力で大森林を縦横無尽に駆け巡って逃げる


「あ、逃げた! すごい速さだな」


感心して追うのを忘れるジャンヌでした


「このワイバーン、どうしよう」


とりあえず勿体無いので一部の肉だけ持っていきます

男の食事だと考えてほとんどの部位は残しておきました

しかしシュナイダーは警戒して戻ってきませんでした

他の魔獣の餌になりましたとさ




「人がいたのですか」

「話はしたのですか」

「すごい速さで逃げられた」


二人に人がいたことを報告したジャンヌ


「恐らくドラゴンだから逃げたのでしょうね」

「我は恐くないぞ」


「わたしたちはわかっていますが他の方は違いますよ」

「悲しいぞ」


「ですが会って話してみたいですわ」


「でも警戒して隠れているはずです

 見つけるのは難しいでしょうね

 それにジャンヌさんを見たらまた逃げるかも」


「それならば私たちも行きましょう

 私たちが声をかければ少しは警戒を解いて下さるかも」


「そうですね、同じ人間がいれば逃げないでしょう」

「なんか我は複雑だぞ」


「ですがその方が悪い方でしたらどうしましょう」

「それこそジャンヌさんの出番ですわ」

「そうだな、悪い奴なら燃やしてやる」


こうして三人で探すことになりました




翌日、森の中


「昨日は危なかった、もっと気をつけねば」


シュナイダーは森の中の洞穴に隠れていました

大きくはなく人が5、6人程度入れる洞穴です


「さて今日の獲物を狩りに行くか、昨日は食い損ねたからな」


警戒しながら身を隠しつつ移動する

特に上空を警戒する


少し拓けた場所を見つける


(ここは見つかってしまうな、迂回しよう)


そのとき上空に赤き竜を発見する

昨日より低空飛行で何かを探すようにゆっくりと飛んでいた


(まさか私を探しているのか? やばいな、餌認定されたか)


「おーい、いないのかー?」


(やはり私を探しているようだ)


ドラゴンが人語を話すことは知られています


「いませんかー」

「出てきて下さいませー」


ドラゴン以外の声も聞こえた


(何だ? 何だと? アレは!)


シュナイダーはドラゴンの足元を見て驚いた

少女が二人、ドラゴンの足に掴まれていた


この大陸に人がいたことを知れた

しかしその者たちがドラゴンに捕まっている


助けてやりたいと英雄の心が揺れ動く

ある程度は戦える自信はあるが勝てるとは思えない

それでも行かねばなるまいとシュナイダーは奮起する


シュナイダーは見つからないように俊敏に背後へ回り込む

そして木々を蹴って上空へ跳ぶ


アイテム袋から切っ先が錨状になった剣を取り出す

この剣には一定距離伸びる魔法の鎖が繋がっている

それを赤き竜へ向けて投擲する


(ん? 後ろか)


ジャンヌは気配を察知して旋回する

旋回ついでに風を起こして剣を弾く


(くっ、やはりワイバーンのようにはいかぬか!)


鎖を引き戻して剣を回収する

そのまま地上へ下りるシュナイダー

ジャンヌもそこへ向かう

そこはあの拓けた場所だった


(仕方がない、やれるだけやってみるか)


シュナイダーは二本の剣を構える

剣の名は右手がフェルンリヒト、左手がドゥンケルハイト

アダマンタイトで作られた英雄時代からの愛剣である


「全身全霊で参る!」


(しかし捕まっている二人に危害が及ばないようにしないと)


シュナイダーにしてみれば人質がいる状態での戦いである


「ドラゴンよ、その少女たちを解放してはくれまいか

 竜族とは強いのだろう? 人質など必要なかろう」


「何を言っているんだお前?」


キョトンとするジャンヌ


(よくわからないけど二人を下ろせばいいのかな?)


ローラとリナをそっと地上に下ろすジャンヌ


(ほう、意外と素直に聞き入れてくれる)


「今日は逃げないで欲しいぞ」

「わかっている、身命を賭して参らせていただく」

「ほんとに何を言っているんだ?」


(パティ、ティア、私は今日お前たちのもとへ逝くことになるだろう)


シュナイダーは臨戦態勢に入る


「だが! その子たちだけは救うっ!」


全速力でジャンヌの背後へ走るシュナイダー


「わ、ほんと速いな!」


背後からすぐに右翼を斬り付けにいく

しかしジャンヌは軽く地を蹴り空へ上がる


空振りのフェルンリヒトを下へ向け魔力を流す

切っ先から光の波動を放ち上空へ跳ぶ


身体を回転させながら双剣でジャンヌの腹を斬りにいく

ジャンヌは両翼を正面に向けて羽ばたき風圧で双剣を躱す


またも空振ったシュナイダーはそのまま着地する


「さすがはドラゴン、勝てる気がしない

 だが絶対に退くわけにはいかぬ!」


(何なんだこの人間、もしかして悪い奴なのか?)


上空からシュナイダーを眺めるジャンヌ

シュナイダーはドゥンケルハイトをジャンヌへ向ける


「せめてこの子らが逃げる時間を稼ぐっ!」


ドゥンケルハイトに魔力を流す


「ドラゴンよ喰らうがいい!」


螺旋状に黒い魔力の(もや)がドゥンケルハイトをまとっていく


「ドゥンケルハイトビンデン!」

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