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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 1

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25/103

リナ先輩

館のある敷地を赤き竜ジャンヌの縄張りとして周知させました

これで結界がなくとも大丈夫でしょう


ジャンヌは人化してシーツを拾いまといます


「これでいいかリナ」

「はい、今後も破かないようお願いします」


三人は館の中へ入ります

ジャンヌに館を案内していきます

地下の話もして三階も案内します


「変な館だな」

「そうですよね」


二階に戻って部屋割りです

ジャンヌは北側西面の部屋を使うことにしました


「それではそろそろ夕食の準備に入りますね」

「では私はジャンヌさんとくつろいでいますわね」


「そういやリナはメイドなんだよな、服もメイド服だし」

「そうですよ」


「メイドってその家の従者なんだよな」

「そうですね」


「なら我もメイドになるぞ♪」

「なんで!?」


いきなりのメイド宣言に驚くリナ


「我はローラに助けられた、命の恩人だ

 リナもローラに命を助けられたんだろ

 それでローラのメイドになったんだろ

 だったら我もローラのメイドだ♪」


餓死寸前のところを助けられたことは話しています

共に命の恩人としてローラを支えたいということなのです


「なんというか強引な理屈ですね」

「ダメなのか?」


「ローラ様、どうしましょう」

「良いのではないですか?」


主のローラが構わないようなので認めるリナ


「わかりました、共にローラ様を支えましょうジャンヌさん」

「二人ともありがとうなのだ♪」


「では夕食の準備の前に用意しますね」

「何をだ?」

「何かしら」


リナは自室へ行きます

そしてローラから預かった布を何種類か用意します


「それでは始めましょうか」


家事職人の裁縫スキルの一つ<仕立て>

言葉どおり衣類や布製品を作り上げるスキル


目にも止まらぬ速さでレッツメイキング

ただの布たちが一つの服へと仕上がっていく


そしてジャンヌ用のメイド服が完成する


「お待たせしました、これを着て下さいジャンヌさん」

「おお、メイド服なのだ!」

「作ったのですね」


まとっていたシーツを投げ捨てるジャンヌ


「部屋で着替えて下さいっ!」

「ごめんリナ、怒るなよ」


ジャンヌはシーツを拾って部屋へ逃げ込む

そしてメイド服に着替えて戻ってくる


「なかなか着心地が良いのだ♪」

「採寸してジャンヌさんに合わせてありますからね」


家事職人の裁縫スキルの一つ<採寸>

これまた言葉どおり対象のサイズを鑑定するスキル

ただし<仕立て>や<手直し>を使用するときにしか使えない


「ありがとうなのだリナ、いやリナ先輩♪」

「先輩?」


「人間の仕事とかでは先輩後輩の序列があるのだろう?

 我はリナの次にメイドになったから後輩だ

 だからリナは先輩、リナ先輩だ♪」


「なんだかこそばゆいですね」


満面の笑顔のジャンヌと少し照れるリナ

男爵家では後輩メイドがいませんでした

なので先輩と呼ばれるのは少し憧れていたのです


「では夕食の準備をしている間、ローラ様を頼みましたよ」

「任せろリナ先輩♪」


リナは少しウキウキしながら夕食の準備をします


ジャンヌはローラからメイドについて教えてもらっていました

王宮でメイドたちの仕事ぶりも見ていたのですぐに覚えます


ジャンヌはバカそうに見えてじつは結構賢かったりもします


「誰がバカだ? 燃やすぞ」

「ジャンヌさん? どうかしたのですか?」

「いや、なんかバカにされた気がしたから」


しばらくして夕食を三人でいただきます


お腹を少し休めてからお風呂に入ります


「王宮の風呂より小さいな」

「王宮と比べてはいけませんわよ」

「平民のわたしからしたらこれでも大きいのですけどね」


お風呂から上がってローラの髪を丁寧に拭いていきます


「それ時間かかりそうだな、我が乾かそうか?」

「どうやってですか?」


ジャンヌはローラの髪に軽く吐息を吹きかけます


「あら、心地良い熱風ですわね」


「我は炎を司るレッドドラゴンだからな

 調節すれば髪を乾かす程度の小さな熱風も起こせる」


「これは助かります、ジャンヌさんありがとうございます

 家事職人のスキルには乾かすスキルはありませんから」


これでドライヤー問題が解決したようです


ローラを寝かしつけてリナとジャンヌは廊下へ出ます


「ジャンヌさん、改めてこれからよろしくお願いします」

「任せろリナ先輩♪」


そしてそれぞれの部屋へ入ります


「もしかしたら他にも誰かがいるかも知れませんね

 ジャンヌさんのようにこの大陸へ辿り着いている人がきっと」


無人の大陸ではないことがジャンヌの存在で判明しました

この大陸へ辿り着く者が他にもいるかも知れません

ですがそれが善き人か悪しき人かはわかりません

リナは少しだけ期待と不安を抱きながら眠りにつきました


「久しぶりに友達ができたぞ♪ メル以来だな・・・

 メル、元気でいるかな、我は元気だぞ・・・」


新たな友達が二人もできて嬉しいジャンヌ

その反面、メルとの別れを想って寂しい気持ちになる

ジャンヌは少ししんみりしながら眠りにつきました


こうして三人での魔境生活が始まりましたとさ

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