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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 1

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24/103

さよなら結界

この大陸が大暴風雨に囲まれていることがわかりました

ですがジャンヌ一人だけなら脱出できます


しかしジャンヌは二人とここに残ることにしました

友達を見捨てることができないジャンヌでした


ローラとリナに案内されて館へ飛びます


「着いたぞ」


館が見える近くの場所に下ります


「ここからは人化だな」


ジャンヌは人化します

服はさっき破け散ったのでもちろん全裸


のはずが白いシーツをまとっていました


「あれ? なんだこれ」


ジャンヌは不思議がります


「館に入って部屋で服に着替えて下さい」

「リナ?」


前方にいたリナがいつの間にか後ろにいました


「すごいわね家事職人というのは」


ローラが感嘆する


家事職人のお世話スキルの一つ<着付け>

衣類の着脱を瞬時に行うスキルです


ジャンヌが人化した瞬間、アイテム袋からシーツを取り出す

そのままジャンヌへダッシュで近づきシーツをまとわせる

この一連の動作を一秒で行いました


「ほわ~、すごいなリナ

 これが攻撃だったらかわせなかったぞ」


躱せなくてもジャンヌにダメージはなかったであろう

それでもジャンヌもローラ同様感嘆する


「今後は衣類を脱いでからドラゴンに戻って下さいね」

「とりあえず気をつけるぞ」


「とりあえずではなく絶対にです!」

「恐いぞリナ」


最早相手がドラゴンでもお構いなしに怒るリナでした

全裸などというはしたなさが許せないようです


「まあまあリナ、服なら私がたくさん持っていますから」


「わたしとローラ様はサイズがほぼ同じなので構いません

 ですがジャンヌさんとはサイズが違います」


「たしかにそうですわね」


「それに持っている衣類が全滅するかも知れません

 アイテム袋に衣類はどのぐらい残っていますか?」


アイテム袋を確認するジャンヌ


「100着ほどかな」


「それらすべてなくなったらお終いです

 新たに買い足すことがここではできません

 ですので衣類は大事にして下さい」


「わかったのだ、だから怒らないでくれリナ、恐いぞ」


ローラがふと思いつく


「家事職人のスキルでなんとかなるのではなくて?」

「ローラ様?」


ローラには<時短>の使い方を指摘されたことがあります

リナは今回も自身が視野を狭くしているのかもと素直に聞きます


「たしか<手直し>という裁縫スキルがありましたよね」


「ここに来て使ったことがなかったので失念していました

 ローラ様とはサイズがほぼ同じなのでそのまま着ていましたし

 たしかに<手直し>でサイズ調整をすればいけますね」


家事職人の裁縫スキルの一つ<手直し>

言葉どおり衣類のリメイク、リフォーム、リペアをするスキル


「そうか、なら破けても問題ないな♪」

「破かないようにして下さいっ!」

「だから恐いって」


ポンポン破きまくれば結局布不足になります

資源は大切にしましょう


「ではそろそろ館へ参りましょう」

「はい」

「行くのだ♪」


庭が見えてきます

ローラが敷地に入ります

続いてリナも入ります

続けてジャンヌも入ろうとします


バチンッ! 「あいたっ!」


ジャンヌが弾かれて入れません


「なんで我だけ入れないのだ?」

「そうでしたわ、結界があったのでした」

「結界?」


「魔物と魔獣を敷地内に入れないようにする結界です」

「我は魔物でも魔獣でもないぞ」


「でも結界は魔物もしくは魔獣と判断したのでしょう」

「がーーーん!」


魔物や魔獣と同列にされたことにショックを受けるジャンヌ


「これではジャンヌさんが中に入れませんわね」

「どうしましょうローラ様」

「もう我は野宿でいいよ」

「ですが・・・」


少し寂しそうなジャンヌを見て悩むリナ


「仕方がありませんね」


ローラが結界に近づきます


「ローラ様、どうするのですか?」

「こうするのです」


ローラは結界に手をあてる

そして歌い出す


『こーんなけっかいじゃまですよー♪

 ともだちよべなくなるじゃないー♪

 だーからさっさときえちゃってー♪

 これまでまもってくれてありがとうー♪

 それではさよなら、はい!きえたー♪』


バシュッ!


敷地を囲っていた結界が消滅する


「ローラの魔法はすごいがやっぱり変だぞ」

「詠唱って絶対こんなのじゃないと思います」

「二人ともひどいわね」


結界がなくなったのでジャンヌは敷地に入れました


「でも結界がないと魔物や魔獣が入ってきますよ」

「我のせいだからな、我に任せろ」


ジャンヌはシーツを脱ぎ捨てドラゴンに戻る

ジャンヌは変化解除の前に脱ぐことを覚えた


「二人は耳をふさいでろ」


察したローラがリナと自身を結界で覆う

それを確認してジャンヌは周辺に咆哮を轟かせる


木々が激しく揺れる、突風が森の中を駆け巡る

範囲内にいた魔物と魔獣はジャンヌの咆哮に怯む

そして必死に範囲内から逃げ出していった


「我の縄張りとして認知させた

 これで奴らは近寄ってこないぞ♪」


「ありがとうございますジャンヌさん」

「感謝しますわジャンヌさん」


「定期的に周辺を散歩がてら飛んでおく

 遠くの奴らにも我がいることを周知させないとな」


結界はなくなりましたが守護竜が爆誕しました

この敷地は<赤き竜に守られし土地>となりましたとさ

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― 新着の感想 ―
何だろう…それぞれの持つ能力でどんな物事も力技で乗り越えていきそうで楽しいです。
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