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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 1

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19/103

三階へ参りましょう

探索を諦めてお庭でティータイムを始めます

リナが苺のショートケーキと紅茶を用意します


「ふわっとした甘い生クリームと苺の酸味の調和が良いですわね」


ゆっくりとケーキと紅茶を楽しみます

リナも一緒に楽しみます


「・・・・・」

「ローラ様? どうかなされましたか」


ローラが館を見ながら何かを考えていました


「この館、三階がありますわね」

「・・・たしかに、ありますね」


ここへ来た初日にリナは館の中を確認しました

ですが階段は二階までで三階への階段がありませんでした

そのため二階建てと思っていました


「外からしっかり確認していませんでした、盲点でした」


「ですが三階への階段はなかったのでしょう?

 私も案内されて上への階段がないのはわかっていましたが」


「そうですよね、この館おかしなところが多いです」


地下への入り口がない、三階への階段がない

でも地下に何かある、三階も存在する


「一応、二階も調べてみましょうか」

「そうしましょう」


二人はティータイムを切り上げて二階を探索し始めました




二階への階段は一階エントランスの左右端に設置されています

左が南、右が北です


リナは南側から上がって調べていきます

ローラは北側から上がって調べていきます


「リナ」

「ローラ様」


上がってすぐの壁をそれぞれ魔力を流して調べました

二階はそれぞれ南北の階段との間に一本の廊下があります

東西にある両側面に五部屋ずつ、計十部屋があります

廊下の端と端の壁には窓があり、その先は館の外です


「この壁の中に魔石がありますわ」

「こちらにもありました」


階段を上がってすぐの外壁に魔石が埋まっていたようです

しかも両壁ともに


「どちらが三階へ繋がっているのでしょうか?」

「少し多めに魔力を流してみては」

「やってみますわ」


ローラは北側の壁の魔石へ魔力を多く流す

何も起こらない


「リナ、そっちはどうかしら」

「持てる魔力を使ってみます」


リナは魔力量が少ないので枯渇覚悟で魔力を流します

何も起こりません


「これを飲みなさい」

「ありがとうございます」


枯渇状態で座り込んだリナに魔力回復薬を渡します


「階段も出ませんし転移もしませんね

 この魔石は何のためにあるのかしら」


地下と三階に続けて壁に隠された魔石

館の謎が深まるばかりです


「もしかしたら両方同時に魔力を流さなければいけないのでは」

「なるほど、やってみる価値はありますわね」


二人はせーので同時に魔力を流します

すると廊下の中央に魔法陣が浮かび上がりました


「階段ではなくこの魔法陣で移動するということなのかしら」

「おそらくそうなのでしょう」


二人は魔石へ魔力を流すのをやめて魔法陣へ近づきます


「でも大丈夫でしょうか」

「そうね、さすがに不安ですわ」


二人は魔法陣へ乗らずに警戒します

また変なところへ転移させられたらと不安なのです

二人ともここへ転移させられてきた経験から慎重になっています


「あら、消えましたわ」

「一定時間で消えるようですね」


「出しっぱなしにはできないのね」

「どうしましょうか、もう一度やりますか?」


「今日はもうやめておきましょう」

「そうですねもう夕刻ですし」


二人は明日改めて確認することにしました




翌日、再挑戦です


「私が両方の魔石に同時に魔力を流します」

「はい、お願いします」


魔法陣が出てくる場所に二人は立ちます

ローラは腕を広げて両壁へ向けて魔力を飛ばします

魔石に魔力が流れて魔法陣が浮かびます


「これで三階へ行けるといいですね」

「そうね、変なところだけは勘弁してほしいですわね」


二人は手を繋いで飛ばされるのを待ちます


『搭乗者二名確認しました、三階へ参りますか?』


魔法陣から音声が出た


「案内の音声が出るなんて思ってもいませんでしたわ」

「驚きました」


『あと30秒です』


「答えないといけないようですローラ様」

「三階へ行きますわ」


『転移します』


魔法陣から二人が消える




薄暗い部屋へ二人は転移しました


すぐに灯りが点きます

人が来ると壁に並んだ魔導灯が自動で点くようになっていました


「便利な仕掛けですね」

「この館の主は何者なのでしょうね」


部屋をぐるりと見渡します

広さは二階の部屋の三部屋分を一つにした広さです


「三階はこの一部屋だけのようですわね」

「ローラ様、魔法陣が他にもあります」


二人が立っている魔法陣は部屋の端っこです

扉も窓もないので方向がわかりません


そこから反対側の端っこと中央に魔法陣がありました

全部で三つの魔法陣です


「私たちが立っている魔法陣が出入り口でしょうね」

「では中央と反対側のは何の魔法陣でしょうか」


ローラは中央の魔法陣に近づき魔力を流してみる

まったく反応しません


奥の魔法陣も確認しますが同じく反応なし


「魔力以外の条件も必要なのかも知れませんわね

 とりあえずここまで来れただけでも良しとしましょう」


「そうですね、謎だらけですけど」

「では戻りましょうか」


「そういえば戻るにはどうすればいいのでしょうか」

「さっき立っていた魔法陣だと思いますわ」


二人は最初の魔法陣の上に立つ

ローラは魔力を流してみる


『搭乗者二名確認しました、二階へ参りますか?』


考えどおり二階と三階を行き来する魔法陣だったようです


「参りますわ」


『転移します』


二人は無事に二階へ戻れました

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