よろしく魔境生活
ローラのおかげで食料問題は解決しました
もう餓死の心配はないでしょう
「それでは夕食の準備に取りかかります
ローラ様はおくつろぎ下さいませ」
「楽しみに待っていますわ」
多種大量の食材と調味料を前にリナの心は昂ります
「やっとまともな料理ができます」
草と木の実を素材のまま少量ずつしか食べられませんでした
もうひもじい思いはしなくて済みます
「それでは始めましょうか」
必要な食材と調味料と調理器具を準備します
そして始まるクッキングタイム
牛のリブロースを<時短>で解凍します
筋をカット、塩コショウの味付け、器具類の取り扱い
調理に関する動きも<時短>でスピードアップ
いわば料理専用の身体強化であります
フライパンを温めたり肉を焼く時間も<時短>で進めます
速く動けるので同時に付け合わせの処理
さらにサラダやスープも同時進行
とどめにデザートも作ります
<時短>により調理時間が通常の10分の1ほどで完了します
ワゴンに料理を乗せて食堂へ向かいます
ローラはすでにスタンバイ
お腹を空かせて待っていました
「お待たせいたしましたローラ様」
「良い匂いがしますわね、楽しみですわ♪」
食卓に料理が並べられていきます
ローラとリナの二人分です
牛のリブロースステーキ
肉の上にはパセリのみじん切りがパラパラとかけられています
コーンが敷かれておりクレソンとブロッコリーが添えられています
仕上げのバターの匂いが食欲をそそらせます
レタスとチーズのサラダ
千切ったレタスと粉チーズと酢とみじん切りしたニンニク
それらを混ぜ合わせて小さくカットしたチーズを数粒乗せています
仕上げに黒胡椒を軽くまぶしてあります
リナ自身の好みでチーズがちょっぴり多めです
オニオンの塩スープ
スライスしたオニオンを炒めて塩だけで味付けしたスープ
「美味しそうですわ♪ リナも早く席に着きなさい」
「はい、失礼します」
通常のお屋敷では主従が同じ食卓には座りません
ですが謎の場所に二人だけなので問題はないのです
二人は食べ始めます
ステーキにナイフを入れて一口サイズの塊を食べるローラ
「柔らかくてバターの香りも良いですね
肉汁のしみたコーンと青野菜も美味しいですわ」
「ブロッコリーなどは大丈夫そうですね」
「ブロッコリーは嫌いではないですわ」
ローラは基本的に好き嫌いはいたしません
王室の教育でそこらへんは躾けられています
続いてスープを軽くすするローラ
「スープはあっさりしていて飲みやすいですね」
「サラダが少し濃い目なのでスープは薄めにしておきました」
続けてカットしたチーズをレタスに包んで食べるローラ
「たしかにサラダはチーズが多めですわね
ニンニクも効いていて私は好きですわ♪」
「わたしはチーズが好きなので少し多くしてしまいました」
「ふふ、そうなのですね、私もチーズは大好きですわ♪」
楽しく美味しく食事をする二人
そしてデザートタイム
ストロベリーヨーグルト
砂糖を軽くまぶしたストロベリーをヨーグルトに浸けただけ
「シンプルですが甘酸っぱくて美味しいです
美味しい料理をありがとうですわリナ♪」
「お褒めいただき光栄です」
美味しい料理に大満足のローラ
リナも家事職人の能力を発揮できて大満足
大満足で二人の初のお食事会は終了します
「本当に美味しかったですわ」
「ありがとうございます、右腕を上げて下さい」
食後、少し腹休めをしてから入浴しています
リナはローラの身体を洗っています
「これから毎日いただけますのね、楽しみですわ♪」
「頑張って作りますね、左腕を上げて下さい」
身体を洗い終わって髪も洗います
洗髪剤と石鹸はローラが空間収納から出しました
タオルなどの生活必需品もローラは持っています
身体と頭を流して浴槽にローラは浸かります
浸かっている間にリナが自身を洗います
そして一緒に浸かります
気持ち良さそうに浸かる二人
お風呂から上がって身体を拭きます
ドライヤーのようなものはないので丁寧に髪を拭きます
リナはメイド服を着ます
着の身着のままでここに来ているので着替えがありません
ですがスキルで汚れなどを落とせます
まず<洗浄>で汚れを落とします
次に<消臭>で衣類の悪臭のもとを取り除きます
「ローラ様の服もキレイにしますね」
「よろしくお願いしますわ」
ローラは服を渡す
「すぐにやりますね、風邪を引いてはいけませんから・・・」
リナはローラを見て動きが止まる
ローラは薄いピンクのワンピースの寝巻きを着ていました
「着替え、持っていたのですね
そうですよね、空間収納がありますものね」
食料だけではなく衣類もたくさん入れています
「タオルとかテーブルを持っていたのですから服もありますよね」
「ですが洗わないでいると着るものがなくなってしまいますわ
ですからリナの能力は助かりますわ」
「そう言っていただけると助かります」
とりあえずローラの服をキレイにしました
ローラはその服を空間収納へしまいます
ローラをベッドに寝かします
「この館での生活、明日からもよろしくですわリナ」
「こちらこそよろしくお願い致しますローラ様」
リナは自分の部屋へ向かいます
そして就寝
互いに違う大陸から飛ばされてきました
この大陸がどこなのかわかりません
だけれど前向きな二人に不安はありません
ハイパーポジティブ王女と達観メイド
きっと魔境でも生き抜くことができるでしょう
こうして二人の魔境生活が始まりましたとさ




