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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 1

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14/103

ローラとリナ

どこだかわからない森の中

ローラを疎んじている魔法使いココに飛ばされました

でもローラはただの事故としか思っていません


「館があって助かりましたわ」


すぐ先に庭付きの教会に似た洋館が建っています

ローラは救助が来るまで館に泊めてもらおうと考えます


館へ向かって歩いていると狼の魔獣が現れました


「狼さん?」


ローラはニッコリと満面の笑みを浮かべます

その笑顔を見て後ずさりダッシュで逃げて行きました


「あら、どうして逃げたのかしら?」


キョトンとするローラ


「まあいいですわ、館へ急ぎましょう」


再び館へ歩き始めます


庭に入る手前で立ち止まり、庭と館を眺めます


(強大な聖魔力を感じますわ)


敷地全体が聖魔力の結界に囲まれていることに気づきます


「魔物や魔獣は入れないようになっていますわね

 それに結界内は常に浄化されていますわ

 テーブルと椅子がキレイなのも頷けますわ」


ローラは館に向いて目を閉じて集中する

探索魔法で内部に人がいるかを確認します


「一人だけいらっしゃいますわね、館の主かしら

 それに地下深くから最も強大な聖魔力を感じるわ

 恐らくこの館の維持のための何かでしょうね」


扉を開けて中に入ります


メイド服を着た黒髪の少女がフロアの真ん中に倒れていました


「あら、大丈夫ですの?」(少し衰弱していますわね)


ローラは祈りを捧げるように両手を組む

ローラの身体が光り輝き倒れている少女を包み込む


光が消えて数秒後、少女が目覚める


「ごきげんよう、お身体の調子は如何ですか?」


少女は呆然としていました


(心と身体の疲労感がなくなっている)


「私はローラと申します、あなたはこの館の使用人ですか?」


「いえ違います」 ぐう~


少女のお腹が鳴りました

体力などは回復していますが空腹まではなくなりません


恥ずかしそうにしている少女

ローラはちゃぶ台を出します

その上にパンとスープとお水を出します


ちゃぶ台は魔王討伐の途中で立ち寄った東の国で買いました

見たことのないテーブルで趣があるからとローラは気に入りました


「どうぞ召し上がれ」

「よろしいのですか?」


「はい、まずは空腹を満たしましょう

 私もお腹が空きましたのでご一緒に♪」


二人で食事を始めます

食べながらお互いのことを話します


ローラはルーラ国の第二王女、金髪碧眼の13歳

聖女でもあるので聖王女と呼ばれています

勇者一行に加わって魔王討伐の旅をしていました

窮地に陥って転移魔法で撤退するはずでした


「その転移魔法がどうやら失敗したようなのです

 それでよくわからないこんな場所へ飛ばされてきましたの」


ローラはあくまで事故だと思っています


「それは災難でしたね」


少女の名はリナ、黒髪黒目の15歳

スターリン男爵家でメイドをしていました

男爵家の令嬢と令息と共に街で遊んでいるときにさらわれます

悪魔召喚の生贄にされてその召喚によりこの館へ飛ばされました


「召喚が失敗して何らかの影響で飛ばされたのだと思います」


悪魔召喚自体は成功しているのですがリナは結果を知りません


「リナも災難でしたわね

 ですが命を奪われなかったのが不幸中の幸いですわね」


「はい、まあここで餓死しかけましたけど

 ローラ様のおかげでそれも回避できました

 ありがとうございます」


パンとスープを食べ終わります

追加でサラダとパスタと鶏肉のシチューを出すローラ


「あれだけでは足りないでしょう」

「ありがとうございます、いただきます」


久しぶりのまともな食事に泣きそうになるリナでした


「ところでスターリン男爵という方は記憶にありません

 ルーラ国の貴族ではありませんね、どちらの国ですか?」


「コルネオ国です、わたしもルーラ国を知りません

 大陸は広いですから離れた国同士なのかも知れませんね」


「そのようですね、私はコルネオ国を知りませんから

 一応お聞きしますが大陸名はわかりますか?」


「リージュ大陸です」


「あら、大陸自体違うようですわね

 ルーラ国はガルド大陸にあります」


大陸自体が違うのでお互いまったく知らない国だったのです


「そうなりますとここも違う大陸かも知れませんわね」

「わたしたち元の場所へ帰れるのでしょうか」


リナは帰れる確率が低いことに不安を覚えます


「きっとルーラ国から救助に来て下さいますわ♪」


対照的にまったく微塵も不安を感じていないローラ


(強いですね、これが一国の姫君というものなのでしょうか)


そんなことはありません、普通は不安を覚えます

ローラがハイパーポジティブなだけなのです


「救助が来ましたらリナをルーラ国で保護します

 リナの住んでいた場所への帰還方法は必ず用意致しますわ

 それまではここでゆっくりしましょうね♪」


「ありがとうございます」


ローラを見ているとなんとかなりそうな気になってくるリナでした


「デザートもありますわよ♪」


マカロンを10個出すローラ


(こんなに食べ物をたくさん持ち歩いているの?)


ローラはアイテム袋ではなく空間収納魔法を使えます

その中にはこれでもかと多様なものが詰め込まれているのです


二人はマカロンを食べながら話を続けました

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