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聖王女のまったり魔境ライフ  作者: 長城万里
Mattari 3

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103/104

隠密ルージュの憂鬱

ルーラ国第一王女パール・ルーラの隠密ルージュ

パールからローラとココの暗殺を命じられています

まずはローラの生死を確認するため勇者一行を尾行します


エルダー大陸南西にある港町ルビアラ

ここから船に乗ってシェアルド大陸に行こうとする勇者一行

しかし大暴風雨結界に阻まれて行くことができません


数日後、大暴風雨結界が突然解除されました

ですが100年も交易がない大陸のため行く船がありませんでした


「船主、この船を売ってくれないか」

「無茶言うな、俺の商売道具だ」

「これだけあればこれより良い新しい船を作れるだろ」

「こ、こげな大金!?」


白金貨一枚を船主に渡して船を買い取ったルージュ

この世界の白金貨一枚は日本円にして約10億円となります

とても良い漁船が作れることでしょう




「あんたら、私の船で連れて行ってやろうか?」


白髪で少し浅黒い肌の初老の女性ビアンカに変装したルージュ

勇者一行を船に乗せてシェアルド大陸へ渡ります


(どのような場所かわからないが問題はないだろう)


あのような結界があった場所を甘く見ていたルージュでしたとさ




シェアルド大陸に着いて船を降りる勇者一行

ルージュも停泊をして一緒に行きます


(これは少しまずいな、人里がなさそうだ)


一番近い山を少し登って高い所から全体を見渡します

山や森林など大自然ばかりで村や街など見当たりません

祖父の故郷だと言った手前、人里がないことを懸念します


しかし勇者一行の意識はローラの安否に向いていたため気づきません

ひとまず策を練る時間ができたことに安堵するルージュ


(こんな場所で王女のローラ様が無事なわけがない)


ローラを探すことに集中している隙をついて勇者一行を殺そうと思います


「あそこに建物があるぞ」


バルクが大陸の中央あたりにある館を見つけます


(ちっ、住める場所があったのか)


「ビアンカさん、実家ってあれですか?」

「大陸の真ん中あたりとは聞いていたからね、おそらくそうだよ」


話を合わせます


(あの館にいたしても無事かどうかはわからないな)


戦闘をなるべく避けるように館へ向かって進みます

そして館の手前の森に入ったところで勇者一行とルージュは気づきます


「なあ、なんかヤバい気配がするんだが」

「わかっているが行くしかないだろう」


不安気なドランとそれでも進むしかないと思うバルク


(なんだこの気配は、何がいるのだあの館には)


ルージュもその気配に恐れを感じました


「少し確認してみます」


館の庭が見えるところまで来て<探知>(ディテクション)で館を探るロレンス


館にいる人数を把握します

その中にとてつもない強い力を持った者たちがいることに圧倒されます


ライトはココに高い聖魔力を持った者がいないか調べさせる

いました、それがローラであると勇者一行は喜びます

圧倒的な強い力の気配への怯えは吹き飛びました


(なにを喜ぶ! あの中にローラ様がいたとして無事かどうかわからないぞ)


これだけの強い気配の奴らが悪党でローラを捕まえているかも知れない

ルージュはその可能性に対して警戒します


館の扉をライトが慎重に開ける

エントランスホールに集まっている者たちを見る


冒険者のような三人の女たち

双剣を帯剣している執事と法衣のような服を着た長身の男

大きいメイドと小さいメイドと軽装備の平民の少女

一番奥に黒衣の少女と白いドレスの少女


その白いドレスの少女を見て勇者一行は安堵する


(生きていた、見たところ捕らえられている様子はないが)


元気そうな姿を見て困惑するルージュ

これだけの者たちに囲まれてなんともないことに驚きます


勇者一行との再会にローラが笑顔になります


ココがローラに謝罪してそれを許すローラ


(自身の命を脅かした者を許すというのか、甘い姫様だ)


「さあさあやっと再会できたのです、座ってゆっくりお話ししましょう♪」


談話室へ案内しようとするローラ

全員が移動している隙にこっそり館から抜け出そうと思うルージュ


「ローラ様」

「勇者様?」


だが勇者が突然ローラへプロポーズします


(やっぱりただの色ボケ小僧か)


ルージュは呆れますが好機と思いました

なぜならその告白のおかげで全員の意識がそちらへ向いたからです


(今なら気づかれない)


気配を殺して館の扉へ静かに迅速に向かいます



≪≪≪ ドンッ! ズゴゴゴゴゴ・・・! ≫≫≫



突如、館を中心として敷地全体が揺れ始めました

さすがにこの揺れでは動けなくなりました


(勇者の空気読めない告白も、この地鳴りもわけがわからない!)


一体何が起こっているのかルージュも混乱します

そして全員が震源地であるローラを見ました


ライトの告白に怒るローラ

その怒りによる聖魔力の暴走で起こった事象でした


(こんなにも凄まじい魔力を持っていたのかローラ様は!?)


これだけの力を有しているローラを畏怖するルージュ


(こんなのを相手にしないといけないのかパール様は・・・)


王位継承権争いでローラに勝つことができるのかと不安になります

パールを王座にと願うが勝てる気もしないことに惑います


ライトへの誤解が解けてローラは落ち着きを取り戻します

ですがプロポーズは断られて落ち込むライト


(不憫だな勇者よ)


思わず同情するルージュでしたとさ




そのあと勇者一行の紹介がされます

抜け出すタイミングを逸したルージュは端っこの方で息をひそめます


続けてSランクパーティー・ジェネラスの紹介が始まりました

そしてメルがドランを吹き飛ばして力を示します


(竜の血の加護を得た少女だと? 私は夢でも見ているのか・・・)


紹介は続き、この館でのローラの従者たちの紹介が始まる


伝説の英雄シュナイダー

赤き竜ジャンヌ


(うん、これはきっと悪い夢だ)


現実逃避しかかるルージュ


メイドの少女リナ

ここに来て普通のメイドである


(よかった、一般人がいた)


なにがよかったのかわからないが安堵するルージュ

だがそんなリナは赤き竜から先輩と呼ばれている

さらに赤き竜を叱っていた


続いてアインツェルゲンガーの紹介

悪魔である、そしてリナを守護する者で友人でもあった

しかもリナは悪魔すらも(たしな)めていた


(あれ? 普通ってなんだろ?)


そして最後にアネラの紹介

妖精族の生き残りアネラは魔王の従者

この大陸が魔王の私有地、館は魔王の別荘

悪魔が魔王と友、ルージュの脳内はキャパオーバー


さらに現魔王により封印されていると言う

それを救うために勇者一行も協力することになった


(魔王が二人いて、魔王を勇者が救う、意味がわからない)


「さて、話がまとまったところでもう一つの疑問点についてよろしいですか?」

「あら賢者様、まだなにか気になられることがありますの?」


ロレンスが語り出します


「じつはこの大陸に渡るために船を探していたのですが見つかりませんでした

 そのとき彼女が船に乗せて下さると仰られたので乗せていただきました」


ロレンスはルージュの方を向く

この場の一同が一斉にルージュを見た


「たしか祖父がこの大陸出身だと仰られましたがおかしいですね

 魔王の私有地、そして他種族が居住どころか招かれてもいない

 ではあなたの祖父は魔族なのでしょうかビアンカさん?」


(まずい、これは非常にまずい)


この状況ではもう気配を消して逃げることなど不可能

もちろんこのメンツを相手に戦って勝てるなど思えない


(考えろ、なんとかこの場を切り抜ける手を!)


ルージュは必死に頭をフル回転します

果たして、ルージュの命運やいかに

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― 新着の感想 ―
あ、オワタ…なルージュさんの混乱ぶりがかわいそかわいい。
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