コラッツ予想(27)現象の詳細を数列的に完全解説
m=3n+1
は
m=-(3(-n)-1)
-m=3(-n)-1
となり
Nをnの補数とすると
3N-1
となる。
2で割ることをやめると
3N-2^x
xは右端の1の位置
と変形できる。
^は乗数であることを表す。
収束乗件は
-(2^y)
つまり
左の1の数字列と右の0の数字列に分離されれば終了となる。
110011
のような場合、補数表示で
111001101
とする。
有限桁にするため左には3個以上の1をつめておく。
有限桁にすることで
-2^x
は3倍で最上位の発生する0との入れ替えとみることができる。
2進数での1回の3倍の特性
1.1回の操作で1の数が左側へコピーされ2倍に増える。3=2+1。
2.同じ桁の1同士の繰り上がりにより1の増加は抑制される。
3.上記2つの結果から、0と1の境界面で反転が起こったように見える。
4.反転により、境界面が増えることで、連続する0または1は分断されてく。
5.上記の特性により、0と1で少ないほうが増加し、多いほうが減少する。
6.桁の増加は平均1.5個。
奇数の複数回での3倍の特性
1.繰り上がりがなければ、連続する1のほうが連続する0より発生しやすい。
2.下位の桁では、繰り上がりにより連続する0が発生しやすい。
3.下位の桁の連続する0の数の増加は3倍の回数の1/4以下である。
4.3の2乗=2の3乗+1=1001なので、下位の桁では連続する1は発生しにくい。
5.3の1乗=2の1乗+1=11なので、下位の桁では2つの連続する1は一回置きに発生する。
6.2の2乗の桁は変化しないので1の場合には2つの連続する1は3つの連続する1になるとともに、連続する0も発生しなくなる。
7.下位の桁の連続する0の数はループせず、徐々に増えていく。
有限桁補数での1回の演算による効果
1.末端の連続する数は減少する。
2.末端の連続する数の減少は0が1個、1が2個で、平均1.5個。
3.右から2番目の1から始まる低位の桁では、末端に連続する0の個数分だけ3が掛けられる。
4.上記の事から右から2番目の1から始まる低位の桁では、連続する0が発生しやすいので、先頭の0と末端の1の距離は長くなる傾向にある。
複数回での演算による効果
1.右から2番目の1から始まる低位の桁の連続する0の数の増加は3倍の回数の1/4以下から、末端にあらわれる0の連続する長さは急速に減っていく。
2.上記のことから0と1が混在することで繰り上がりにより、右の1と左の0の入れ替えが多く発生する。
3.連続する0の長さは急速に減っていくことと、末端に2つまたは3つの連続する1は発生しやすいことから、操作を繰り返すとやがて先頭の0と末端の1の距離は短くなる。
繰上げの効果からループすることなく、0が右に、1が左に分離する。
追記
ループしないのは011の場合に末端の1が3桁移動するので、3倍の2^2のピット不変の周期性が失われるためである。