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お茶会当日 3

メイドさんが部屋に飲み物とお菓子を部屋に運んできた。

「お嬢様方、ご子息様方、奥様方のお茶会が終わるで、こちらでお待ちください。お茶会前に他のお子様々もまいられます。何かありましたら私共にお申し付けください。」


私達もいくつかの席に別れてお話したり、お菓子などを楽み始めた。


私は何故かエンッオ君に懐かれたらしく、私の後をくっついてきた。

途中、男子グループに引っ張られて行く際は、飼い主から引き離される仔犬に見えて私は密かにキュンとしていた。


「クレアナさん。クレアナさんはエンッオさんとはまえからのお知り合いなの。」

「アリアさん。いいえ、今日初めておあいしましたわ。」

「はじめしてなのになかよしさんになれてすごいです。リリアナはうまくできません。」

「リリアナさん、わたくしとクレアナさんはリリアナさんとなかよしだと思いますわよ。ねぇ、クレアナさん。」

「えぇ、そうですわ。リリアナさんは、かわいいおともだちですわ。」

「かわいいって、うれしいです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*」

私達3人は微笑ましく話していた。

それを男子グループからエンッオ君が羨ましそうに見ていた。


しばらくしたらお茶会に招待された子供達が部屋にやってきた。


新しくきた子供達も少数のグループに別れはじめた。


アリアさんは、新たなご令嬢ご子息達に主催者令嬢として、挨拶回りをはじめた。私とリリアナさんはリリアナさんのお兄様のグループに合流した。

合流してからはエンッオ君がまたそばにやってきた。


周りに人が増えたせいで捨てられた仔犬さん状態で、小刻みにフルフルして隣にいる。

可愛いけど、何故平凡モブ令嬢の私に懐くのかと不思議いっぱいな私である。

私はひとまずお菓子とってエンッオ君に渡した。

エンッオ君は受け取るとお菓子を食べた。

喜ぶ仔犬っぽい雰囲気が漂ってきて可愛いかった。

しばらくすると他の令嬢達が話しかけてきた。

エンッオ君にも数名の令嬢が取り囲みあれこれ話しかけている。

モブ令嬢の私には誰も来てないけどね。

私はエンッオ君を取り囲む令嬢からはじき出された。

「かわいくないのに何故、公爵令息の近くにいるのかしら?わたくしのほうがかわいいし、楽しいですわよ。」

「そうですわ。エミリアさまはかわいいしは由緒ある伯爵令嬢ですわ。」

「私達ももっとエンッオ様とお話いたしたいわ。」

(wow!これは定番のモブはお呼びじゃないのよ、なのね。

ちびっ子に言われても、中身大人な私は、全然平気だけどね。でもね。)

エンッオ君をチラ見すると、フルフルからプルプルにバージョンアップしてた。

(私だけならさっさと壁の花とかになるけど、震える子供をほっとけないわ。)

「わたくし、少し人酔いしたみたいですわ。テラスで風にあたりたいのですが、1人では心もとないので、エンッオ様一緒に来て頂きたいですわ。」

私が言うと、エンッオ君はこくこくと頷いた。


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