6歳の私 その2
前世を思い出してしばらくしたある日の朝、いつも通り家族で朝食を食べていると、父が再来週とある公爵家でお茶会があり、母と一緒に行く様に言われた。
いわゆる令嬢や令息の軽い顔合わせをするらしい。
7歳から王都の貴族が通う学園があり、その前に顔合わせして、派閥内での令嬢令息との友人作り、もしくは婚約者探し等のための顔合わせらしい。
親達のお茶会なのはお茶会主催できる年齢ではないから、親 のお茶会ついでにするらしい。
また、この1年で婚約者を決める人もそこそこいる。
見目麗しい、高い地位の令嬢令息は早めに決まる。
私は平凡な令嬢だ。
突然ですが、家族構成を教えよう。
父、母、兄(10歳)、私(7歳)、弟(3歳)だ。
祖父母は伯爵を引退して隠居している。
兄は婚約者はいないが候補が数人いるらしい。
兄は母似の美男子だ。
弟にはまだいないが、かなり可愛いので、早めに令嬢令息の婚約者ができるかもしれない。
婚約者について説明しよう。
兄弟の長は必ず異性婚をして、それ以外は異性同棲問わない。
3番目以降の子供は同性婚がかなり多い。
理由は相続争いを減らすためらしい。
特に王族は3番目以降の同性婚が多い。
2番目の私はどっちでも選べるが、普通なら何処ぞの長男の婚約者になるのが多い。
公爵家のお茶会についてだが、公爵夫妻が両親の学生時代からの友人で、派閥も同じなため今でもお茶会等招待していただけるのだ。
お茶会のドレスは母が注文済みなので私はお茶会デビューの復習を明日からの勉強&マナーの時間にみっちりする事となった。
マナー面は前世の記憶と今世の勉強でさほど心配はしていないが、ただ子供らしく振る舞えるかは心配だ。
子供探偵で有名な彼の売り文句の 頭脳は大人、身体は子供
と同じなのだから。
前世が彼よりもいってた成人女性だから余計に思ってしまう。