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平凡にいきたいからモブ女は頑張ります。

「マリアンナさまぁは、ルイールさまぁに厳しすぎますぅ〜。」

「ミランは優しいな。まさに私の癒しだよ。マリアンナは俺を見る度に小言を言って睨んでくるし。口うるさい。昨日も無駄遣いは駄目だとと。たかが金貨20枚の買い物ごときで。はぁ〜。」

「マリアンナさまぁは、ミラン嫌いですぅーー。ルイールさまとお話してる時すっごい怖い目で睨んでくるし、ルイールさまに近しすぎるから離れろって怖い顔で怒るし。それにミランの持ち物がこの頃壊されてるんですぅ。」

女子生徒がうるうると男子生徒を見つめる。

男子生徒はキリリとイケメン顔を決め女子生徒を見つめながら。

「それは危険だ。よし、今まで以上に君の傍にいるよ。君に悪意を持つものは俺がどうとでもするよ。」

「ルイールさまぁーーー。素敵ですぅ〜〜〜〜。カッコよくて優しくて頭も良くて正義感が強くて生徒会長で、まさに王子様にふさわしい素敵な人ですぅ〜。」

「いや、ミランこそ心優しい乙女だよ。怖い思いをして頑張る君に良く似合う髪飾りをもってきたんだ。

いつもリボンばかりのその髪にふさわしい髪飾りだよ。」

「綺麗で可愛いですぅ〜〜。でもミランには高価すぎますぅぅぅ。」

「ミランの優しさと健気さと可愛さにはこの宝石さえもただの硝子玉しか見えないよ。」

「ルイールさまぁぁぁ~。」

「ミラン。」

2人は見つめ合い、抱きしめあってそっとKissを交わした。






「5月2日 晴天、場所はユラリスモン魔法学園 薔薇の薗東東屋から後方15m栗の木下ベンチより時間18時39分。2人の密会&浮気現場を目視及び魔石撮影する。なお、お2人の密会近くを1年生男子生徒3名、女子生徒1名通行、目撃した可能性あり。撮影者辺境伯爵令嬢 クレアナ 公爵令息エンツォ。」

私は魔法石に流す魔力を止めた。

私と彼が何故王子の浮気調査をしているかと言うと、私達の身を守る為にしている。

そう、私が6歳の頃に遡る。



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