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死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
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第46話 赤い目の男

第46話 赤い目の男


 隠れていた魔物たちが、ハンター達目掛け、一斉に襲いかかってきた。

 その隙にサンダンス達は、逃げようということだ。


「こんなにも隠れていたとは」と毒堀がボヤくが、オーガが巣穴に飛び込んで来たため、弱い魔物は逃げ隠れていたのだろう。

 それを、サンダンスが魔石で無理やり、戦わせているのだ。


 この混乱に乗じて、サンダンスと部下が、水晶玉を持ち逃げようとしている。

「待たんか!」と毒堀が叫ぶも、魔物が多くて追跡出来ない。

 それでも入口へ向かう最中、他のパーティと合流した。

 

 そうこうしていると、魔石の魔力が弱かったのか、魔法による命令が切れかかっている。

 そこに、鬼より怖い顔をした蒼井が、烈火の如く、ゴブリンを蹴り飛ばしながら、飛んで来た!

 逃げ惑うゴブリン達!?


 入口は混乱している。我先に、我先に!とゴブリンが巣穴から出ると、ゴブリンが天高く舞っていた。

 例のウルフが待ち構えていたのだ。


 ウルフが「ワオーーン」と吠えると、たじろぐゴブリン達。

 しかし、後には、蒼井が迫っており、仲間をウルフの方へ、突き飛ばしていた。その際に、自分だけ助かろうということだ。

 如何にもゴブリンらしい。


 しかし、ゴブリンは、ウルフとハンター達に、駆られていき、次第に数を減らしていくしかなかった。


 その頃、サンダンスらは、森を駆けていた。


 森の魔物は、全てハンター達と闘わせていたので、護衛の魔物はいない。

 すると野性動物のブラックベアが、サンダンスと部下を襲った。

 どうやら、ブラックベアの生息地に侵入していたようだった。


 しかも、ゴブリン達の悪戯にブラックベアは苛立っており、問答無用で部下のひとりの首をはねた。

 魔物をコントロールする魔石も野生の獣は対象外であり、次々と襲われてしまうことになった。

  

 サンダンスと部下5名は、ブラックベアの爪と牙により、絶命した。

「あの人のと、こ、ろ……」が、悪党サンダンスの最後の言葉となった。


 ブラックベアの気が収まったのか、静けさが訪れた。


 すると、サンダンスらを襲ったブラックベアの身体は、まるで中から人が出てきたように、腹が割かれた。


 それは赤い目をした異国の男だった。

 この男が、ブラックベアの腹を殴ったのだ!


 男は、サンダンスに近寄ると、

「水晶玉と魔石は返してもらうよ」とサンダンスの懐から、水晶玉と魔石を取り出し、去ってしまった。

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