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死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
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第44話 “正拳突き”対“カランビットナイフ“

第44話 “正拳突き”対“カランビットナイフ“


 カランビットナイフ、それは相手の手を巻き込み斬るために工夫をされた特殊ナイフである。


 持ち方は、逆手が基本だ。

 そして人差し指を通す輪っかがあり、それにより、変則的な持ち方が出来る。

 また、両刃、片刃など形状は様々だ。


 ジムのナイフは、片刃だった。

 自分から切裂くより、カウンターで反撃が得意なのだろう。


 動いたのは蒼井からだった。相手がカウンター狙いでも、先に動いたのだ。


 それも意外な事に、左手の人差し指でジムの顔を指差したのだ。


 ジムは、『こいつバカにしているのか?』と思ったのだろう。口には出さないが、顔に微妙に歪んだ。

 

 ジムのナイフは片刃である。逆手に持つと、自分側に刃が向く訳である。

 顔の位置を斬るには苦労する。刃を逆さに持つか、順手に持ち替えるなどしないと、斬れない訳だ。

 

 しかし、カランビットナイフは片刃であっても、人差し指を入れる輪っかで、逆手から順手に持ち帰るのは簡単なのだ。

 しかも、輪っかに指を入れているので、落とすこともなく、確実に持ち帰られる。

 その時間は、一瞬だ!


 だか、持ち替えてから、斬ろうとすると、やはり、手を引かれてしまう。


 順手で構えると、今度は人差し指を下から上へ、どじょう掬いでもするかの様に動かしてきた。

『マジでバカにしてやがる』

 しかし、上手く蒼井の指を斬れない。

 たった一本の指に顔を差されているだけなのだが、その人差し指が段々と大きく、プレッシャーと迫ってくるように、ジムには思えた。


 バシッ!

という音が木霊する。


 なんだ? どうなっているんだ?

 気が付かない間に、鼻先を殴られたようだ。

 ジムは鼻先を殴られたため、頭は重く、両目は涙が溢れてきた。

 視覚が歪む……


 まだ、蒼井は、まだジムの顔を指差している。

 すると、その指が握られたかと思うと、蒼井の肩関節が外れて、拳が鼻先にヒットした。


 な、なんだと!?

 この男は、自身の関節の脱着ができるだと!?


 ジムは、こんな変人を相手にしたことは、今まで無い。どうすれば良いものか?


 蒼井は、明らかに混乱しているジムを眺め、何を混乱しているか、些か理解に苦しんでいた。

「何を、パニクっているのか?」


 実際、蒼井が、まるでジョナサンのズームパンチの様に、関節を外した訳ではない。


 そう相手に見えただけだ。


 彼の使った技は、スーパーマンパンチだった。

読んで頂き、ありがとうございます。


お茶を飲もう!

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