表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
29/51

第27話 悲鳴

第27話 悲鳴


 蒼井、ジムともに睨み合っていた。


 先に動いたのはジムであった。右手のナイフを降り、蒼井の顔面襲った。

 その時、蒼井は『素人臭いな』と思った。ナイフを振り回すのは、怖くない。命を狙う時は、刺す場合が多い。

 だが、今は、命のやりとではないので、フェイントだろう。左手で仕掛けてくるのが、本命か?

 そう考えていると、やはり左手で突いてきた。

 あまり、速いとはいえない速さだった。神足雷撃の伝統派空手になれている蒼井にとって、速さに関しては、スローな闘いであった。


 だが、ジムのナイフを蒼井が左手のナイフで受けた際、ナイフがぶっ飛ばされた。

 何故だ? 同じ木製の模型のナイフにしては、奴のナイフは木製にしては、重かったように思える。

「鉄製のナイフではないのか?」

「これのどこが、鉄製なのだ? 新人んん?」

 確かに、ジムのナイフは木で覆われていた。だが、仕込み杖のように中は、金属で出来ていることは、ジムと立会をしている職員連中しかいなかった。


 左手のナイフを無くした蒼井に、ジムのナイフが容赦なく襲いかかる。



 さて、ジムが何故、ナイフ型の武器を選んだのだろうか?

 それは、近接戦闘になるからである。お互い接触する距離なら、周囲に見えない角度から、仕込みナイフや隠しているカランビットナイフで殺すことも可能だからだ。


 さあ、片手で2本のナイフを受け続けるが良い。

 しかし、

「ぐあぁぁぁ」と、悲鳴の声を上げたのはジムだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ