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パワハラ地獄

作者: エドゴン

【1.序章】


宇月うつきさんは女性で、中小企業の新入社員。

社員数は10名と少なめです。

今日は記念すべき初出勤。

とてもワクワクしています。


会社に到着した宇月さん。

課長に呼ばれます。


課長「今、我が社は忙しい。手伝ってもらうからな。さっそくだが、この書類のパソコンへの打ち込みをお願いする。」

なんと書類は300枚以上もあります。


「大変だけど、頑張ろう。」

そう思った宇月さん。


【2.パワハラのはじまり】


時間は定時の18時。

初日から残業をすることになりました。


課長「私はこれで帰る。宇月、書類のパソコンへの打ち込みよろしく。」

宇月さんは返事をしました。


社員「課長、飲みにいきませんか?」

課長「いいね。みんなで行こうか。」


えっ?みんな帰るの?

私だけ残業?

宇月さんは少しストレスを感じました。


深夜0時。


なんとかパソコンへの打ち込みが終わりました。

ふぅ、終わった。

この日は深夜の2時30分に就寝。

睡眠時間は4時間でした。


翌日、課長に呼ばれます。

課長「宇月、パソコンへの打ち込みができてないぞ!何をやっているんだ?」

宇月さん「すみません。」

課長「ここをこうするんだ!やり直し。今日中にな。」

宇月さん「はい。」


今日も深夜の0時になりました。

「みんなは定時で帰るし私だけ残業。」

睡眠時間は4時間でした。


そして、大きな仕事が入ってきました。

宇月さんがリーダーに抜擢されました。

課長「宇月、よろしく。」

右も左もわからない宇月さんは、社員をまともにまとめることもできずに、毎日深夜の0時まで残業をすることになります。

他の社員たちはみんな定時で帰っています。


宇月さん「なぜかうまくいかない。どうすればいいんだろう?」

宇月さんは次第にストレスに支配されていくようになりました。

睡眠時間は毎日4時間程度、休日出勤は当たり前。

そして、残業代は未払い。


社員は言うことを聞かない。

課長には怒られる毎日。

大きな仕事はうまく回らず、宇月さんは責められるようになりました。

社員「何をやっているんだ?宇月のやろうは。」

宇月さんにわざと聞こえるように話をする社員。


宇月さんは大好きな映画鑑賞という趣味がありましたが、次第に映画を観ていてもつまらないと感じるようになっていきました。

ストレスが溜まってきたのです。

宇月さん「私ってダメな人間なのかな?」


3ヶ月が過ぎても、変わらない毎日。

宇月さんはほとんどしゃべらなくなりました。

課長や社員からパワハラを受け、さらには無視をされるようにもなりました。

もう限界。

誰にも相談ができませんでした。


【3.宇月さんの自殺】


宇月さん「生きていてもしょうがないかな?」

宇月さんは死のうと考えるようになっていたのです。

長い間、パワハラが続いたことが原因のようです。


宇月さん「もう無理かな?」

宇月さんはカッターを手首に当てます。


ドバアッー!!

血が吹き出しました。

宇月さんは気絶をしてしまいました。


宇月さんと連絡が取れないと心配になった宇月さんの母親。

母親は宇月さんのアパートに訪れます。

母親「これは大変だ!」

母親は救急車を呼びます。


病院で手当が終わり、宇月さんは一命を取り留めます。

目を覚ました宇月さん。

診断の結果、宇月さんは重度のうつ病と判明したのです。

会社でのストレス、睡眠不足が原因でした。


会社にも連絡がいきました。

社員「宇月のやろう、会社に迷惑をかけやがって。戻ってきたらただではおかないぞ。」


医師は宇月さんの病状は重いと判断。

医師「今の状態だと、またいつ自殺をするかわからない。だからこのまま精神病院に入院をしてもらいます。」


そのまま精神病院に入院をすることになりました。


【4.精神病院での生活のはじまり】


精神病院に入院をした宇月さん。

これで宇月さんはやっとゆっくりできるようになりました。

宇月さんは真面目ですね。

パワハラ会社から逃げ出さなかったのですから。


そして薬物治療がスタートします。

医師の判断によって、入院期間は3ヶ月となりました。

医師「会社でのストレスのため、うつ病になりました。入院生活を送り、ゆっくりして、しっかりと治していきましょう。」


精神病院では規則正しい生活でした。

仕事をしているときは睡眠時間は4時間だったのですが、病院では毎日8時間以上眠れるようになりました。

体の疲れは、しっかりとした睡眠のお陰で治っていきました。


食事は1日3食しっかり出てきます。

宇月さんの食欲も次第に戻っていきました。


また、会社の仕事のことや、パワハラのことを考えなくてすみ、ストレスから解放されていきました。

薬物治療は効果もあり、自分は必要のない人間なのだという考えもなくなっていきました。


そして意欲が戻っていきました。

趣味だった映画を観たくなってきたのです。

病院では定期的に映画上映会が開催され、宇月さんの楽しみの一つとなりました。


医師からの教育を受け、自分は会社でパワハラを受けていたことを学びました。

その会社は普通ではないことが理解できたのです。


入院治療、薬物治療はこんなにも効果があるんですね。

自殺をするくらい精神的に参っていた宇月さんでしたが、自殺をなぜしたのか今では不思議で仕方がありません。


そして入院期間の3ヶ月が過ぎ、宇月さんの病状は安定していると判断した医師は退院を許可しました。

宇月さん「ありがとうございました。」


会社にも連絡が行き、会社から連絡がありました。

課長「宇月、いつから復帰できそうだ?」

医師からの教育のお陰で、パワハラ会社には戻りたくないと思った宇月さん。

宇月さんは会社を辞めることを決意。

宇月さん「辞めさせていただきます。」


その後、宇月さんはしっかりとした会社に就職ができたそうです。


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