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喰ラウ者(イーター)  作者: むすぶあい
3/4

プロローグ3  日常亀裂

血生臭い地獄のような光景の中。

吸血鬼。。そんなやつらが何で母さんを。でも今は逃げないと。どうこうしても仕方ない。必ず母さんの敵は取る。でも今は。逃げないと。必ず必ず必ず殺す。絶対に。


刹那は走り出した。


「チェイスさま。殺しても??」走り出した姿をみて男が聞いた。

「いいといったはずだよ???でもいくのは君だけね、クロウリーが来たら厄介だしさっ」中性的な男は答えた。


「イエスマイロード。」男は膝をつく。



刹那は全力で逃げた追いかけてくる恐怖から、化け物から、

路地裏に入った。これで逃げれるはず。


ハァハァ  息が切れた。



バンッ体が吹っ飛ぶ。

男が刹那を蹴ったのだ。

「逃げ切れたとでも??思ったかガキ。人間とはできがちがうんだよ。」

言葉がつまる。状況は絶望的。もうどうしようもない。このまま死ぬのか。

「そういやぁしってるか??人間は、ストレスを与えたらうまくなるんだよ。な!!」男は刹那を再び蹴る。


「お前の母親の最後でも聞かせてやろうか?まずは逃げられないように手足を折ったんだよ、そして、爪を剥いでそのあとは指を一つ一つ千切ったんだよ!!そんな中でも刹那刹那ってうるさくってなぁ??笑えんだろ?なぁ?」

また蹴りがくる。骨は何本折れただろう。でも、それよりも、母さんは苦しみを味わった。そんな中でも俺の名前を。


「あ?そろそろいいか?味見してみるか。」

男はそういうと刹那の首を引っ掻く。血が流れる。

「そこそこか。。」男がそういったところで、

刹那は近くにあった鉄パイプを握り男の頭を殴った。

「うっせーながき!!」男は再び刹那を蹴り飛ばす。

男の目は赤くなった。


母さんの敵。俺は恐らくここで死ぬだろう。でもならば、

母さんの味わった苦しみを。


あぁ。本当に悪夢のような一日だ。ただ報いたい。唯一の居場所を、家族を壊した、あいつらに。母さんを殺したこいつらを


「ろ。し、てやる。」


「あ???なんか言ったかガキ!!」


「化け物。。。俺はまだ終わりたくない。。」


「可笑しくなっちまったのか???」


「絶対に殺してやる。化け物!!!」

だからこんなところで死んでたまるか。。そして俺は目の前の恐怖を睨み付けた。足元に落ちた鉄パイプを握る。


「ガキがそんなにいきがるなよ、今楽にしてやるからさ!!!」

赤い目の男はこちらに向かってくる。

少年は鉄パイプを引きずりながら、男に向かう。

死にたくない。死ぬ。死にたくない。死ぬ。死にたくない。自問自答を繰り返す。

男は鉄パイプを持った手を蹴った。


カラン。カラン。転がって行く。


「食物連鎖ってしってるよなぁ??お前はここで俺の糧と成るんだよぉ??」


「糞。。。。」

楽しかったこと、辛かったこと、笑ったこと、色々なことが頭に浮かぶ。何でこんなことになったんだ。。。

男は少年を持ち上げると首に噛みついた。


意識が遠退く。あぁ。。母さんごめん。。


ザクッ

「うっああ。。」男がうろたえる。


「あんまり人の縄張りで暴れないでくれるかな??」二人組の明らかに高校生ぐらいの見た目の少年がそこにいた。


「テメークロウリーのとこの!!」

「吸血鬼の王を呼び捨てとは、ずいぶんと偉い立場になったじゃないか、ザザ」

「黒、クロウリーのペットが。」

「あはははペットだってさ、黒!お手!!」

「うるさいぞ白!!」


白黒兄弟モノクロームかよ。くそっ!!」


「あーーーその呼び方嫌いなんだよね。」

「同感だ。」

「とりあえずその子はなさないと殺す」白がザザを睨み付ける。

「くそ!!!」ザザは刹那を白に向かって投げつけた。逃げ出した。


「その子をクロウリー様に届けておけ!!」黒が白に言う

「黒はどうすんのさー??」

「奴をおう!」

「やめときなって!僕たちじゃチェイスを殺せないよ。」

「わかっているアジトを探すだけだ。」

「気を付けなよ??」

「あぁ。」黒はザザを追っていった。


「この子がクロウリー様が言ってた予言の子とは思えないんだよなぁ。。」白も刹那を抱えその場を後にした。


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