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御伽噺に導かれ異世界へ  作者: ペンギン一号
まさかの地球で激闘が
42/75

テルと再度の襲撃と 2

テルvs皇牙&優華、戦闘開始です。






side 森



陰陽師達との戦いが始まってから、数分の時間が経つ。

刀や、薙刀を用いてこちらに襲いかかる二人を必死に捌いていた。

怒涛の勢いで襲い来る二人に、テルから攻めることは一切せず、只々防御に全神経を注いでいく。

それは堅固な守りであり、破壊しても直ぐに復活するツタに、硬く強化された根。

二人は四苦八苦していた。


「こいつしつこすぎるだろ…!」


「どうしますか?」


テルには周囲から伸びる根の集団に襲われる為近寄れず、その根を破壊しても直ぐに次が生えてくる。

そんな状態を繰り返していた。


だが、一見拮抗状態を保てているように見えるが、テルの方はギリギリであった。

元々静かな森に住んでいた為、戦いなんてした事がない女の子であるテルは妖力の使い方にあまりなれていなく、自身の妖力を垂れ流しにしながら戦っているようなものであった。


急に、皇牙が呪符を宙に浮かべる。


「燃え尽きろ、『呪符、焔装(えんそう)』」


宙に浮かべた呪符を切り裂いた瞬間、刀が炎を纏う。

その刀で次々と木々を切り裂いていく。

刀から木へと燃え移った炎は消えることもなく燃え盛り、あらゆる物を灰へと変えていた。


赤く色を変える刀に、周囲に陽炎すら発生させている熱量…


(っ!あれは危険です…)


テルはすぐさま、前衛の木々を下げ、ツタによる妨害をしながら、根を操り岩の投擲を行う。

炎を回避する為、遠距離攻撃へと切り替えたのだ。


「うおっ…そんなことできんのかよ」


「これは、面倒ですね」


岩を軽々回避しながら悪態を吐く二人。


「そろそろ、倒れて欲しいのですが。

『呪符、雹雨』」


呪符を片手にテルへと向ける優香。すると、テルの上空に白い霧が現れ、そこから石ほどの大きさの氷がまるで雨のようにテルへと降り注いでいく。


(守るです…)


降り注ぐ氷の雨を、分厚い木を頭上に生やし、盾にしながら防ぐ。

自身の妖力を犠牲にしながらも、氷の雨を防ぎきる。氷の雨が止まると同時に、守ってくれていた木も限界だったのだろう、崩れ去っていった。


(ごめんなさいです…)


戦場には穴が空き、ボロボロになった木や、もう炭や灰へと変わってしまった木々が散らばっている。

自分の為に崩れ去っていった者たち…戦場で目に入る木々に心が痛む。

テルは自分を守る為に倒れていった木々に心の中で謝っていた。


だが、そんなことは関係ないと、二人は怒涛の攻撃を繰り返す。

攻撃が増すにつれ、破壊を繰り返し、テルを守る木々やツタが崩れ去り、周囲には、ばらばらになった木々や炭が散らばっていく。

必死に耐え続けているテルも、垂れ流していた妖力に底が見えだし、限界が近づいていた。


(そろそろやばいです…でも、あの人間達にそれを気付かれるわけにはいかないです…)


二人に気取られる事が無いように、隠しながら必死に取り繕う。

もし、ここで限界が近いとバレれば、二人は嬉々として攻めてくるだろう。

そうなるわけにはいかない。

このまま守り続ける事で、二人が諦めてくれることを願ってテルは耐え続ける。



だが、そんな繰り返しに嫌気がさしたのか…


「ちっ、しょうがない。式神使うか」


皇牙が動く。


急にテルに訪れた絶望。

懐から、一枚の呪符を取り出し、刀を呪符と共に地面に突き刺す。刀からは光を放ち、天を目指して貫いていく。


「我が意思に応えよ、『焔聖(えんせい)』」


呟きと共に皇牙の隣に焔があがる。

それは、意思を持つ焔の様に、時間をかけながらだんだんと力強くなっていく。

種火から業火へと火が変わっていくように。

一定の勢いまで上がると、急に焔は形を変え始め、ついには弾け飛ぶ。すると、中から一匹の生物が現れた。

そこから現れたのは手足に焔を纏った虎であり、皇牙の隣に寄り添いながら、危険な眼光をテルへと向けていた。

一見は普通の虎だが、足元の地面を溶かすほどの熱量に、かなりの力を有している事がわかる。


そして…皇牙による断罪が始まる。


「焔聖、周囲は気にせずぶっ飛ばせ」


聖牙のその一言に「がうっ」と返事すると、焔聖は口元に焔を集める。

燃え上がるようにどんどんと強くなっていく焔が、熱量により景色を歪める。

膨れ上がる焔はある程度まで行くと急に圧縮される。

見ただけでわかる、直撃したならば易々とテルを殺す事が出来る威力をそれは持っている。

打たれれば何があろうと確実に死ぬ。テルは恐怖を感じていた。


「グァァアアっ!!」


前兆もなく、叫び声と共に発射される焔弾。

かなりのエネルギーを含んだその焔は、周囲の物体を灰へと変え、通り道をマグマに変える。

それがテルに向け襲いかかっていく。





技を見た時から、テルは死を覚悟していた。

妖力も底をつき、守ろうにも守れない。目の前には、当たれば確実に自分は死ぬであろう威力を有した一撃。

『もう助からない』希望を胸に戦ってきていたテルが、初めて諦めた瞬間であった。


絶望の状態の中…


「お姉ちゃんにまた…会いたかったです…」


思い出すのはにゃん吉の顔であった。

テルの希望であり、大切であり、大好きなお姉ちゃん。

それを思い出すテルは、死ぬ前だというのに優しい顔をしていた。


「グァァアアっ!」という声と共にテルに向かい飛んでいく焔弾。

悲しげな顔すらせずに誇らしげにそれを見つめるテルは最後に…


「皆さん…約束を守れなくてごめんなさいです…

どうやら…私はここまで…み(ドスンっ!)」


語っていると、空から謎の物体が降ってきた。

何事かと戦場のすべての時が止まる。

いきなりこの場に現れたそれは…





紫色をしたぷるぷると揺れる巨大な物体であった。



地面に落ちたそれは、テルと焔弾の間へと降り立ち、真ん中で堂々とプルプル揺れている。

いきなり現れた事もそうだが、戦場に急に現れた謎の物体に戦場が混乱に包まれる。

訳がわからない。皇牙と優華の顔は、急に現れた物体を見つめながら、そう物語っていた。


だが、発射された焔弾は止まらない。未だに高いエネルギーを含み、周囲を破壊しながらテルを殺すために突き進む。

焔弾は、関係ないと、通り道に急に現れた、その物体へとぶつかり、中を貫いて…いかずに焔弾を跳ね返す。


それは、ぷるんとした見事な反射であった。

壁に反射するボールのように返却される焔弾。

それを跳ね返したぷるぷるした物体は、一切の傷すら付かない自身の体を誇るように、戦いの真ん中で激しくプルプルと震えていた。


「避けるわよ!!」


「っ!?」


まさか帰ってくるとは思っていなかった二人は、優華の叫びにより、ギリギリで回避する。

圧倒的な破壊力で、周囲の木々を巻き込みながら焔弾が着弾し、二人の背後は、爆風と共に一帯を見事に消し去り、それでも有り余った威力で、巨大なクレーターを作り出した。

ここまでのバチが当たったのだろうか。

奇しくも、テルを殺すための一撃が二人へと襲いかかる形となった。


爆風に飛ばされながらもギリギリで回避する事が出来た二人は混乱しながらも、再度戦場を見つめる。

何度見ても間違いなく、そこには謎のぷるぷるがある…


「なぁ、あれなんだ?」


状況についていけない皇牙は気の抜けた声で問いかける。


「私にわかる訳ないです」


優華も理解できずに困り果てていた。

それはそうであろう。戦場に急に現れたぷるぷるなぞ、理解できる方がおかしい。

だからか、急激な変化に動けない二人。




「「っ!?」」


そんな二人に急に変化が訪れる。

突如として二人に襲いかかる重圧。それはまるで、化け物に対峙したかのような感覚に陥り、とてつもない重さが体にのしかかる。皇牙は気づくといつの間にか、体が無意識に震えていた。


その隣では、優華が耐えきれなかったのか、口から地面へとぶちまけていた。


「もう、妖樹どころの話ではない、私たちよりも、圧倒的に強いなにかがいる…」


吐きながらも皇牙へと必死に優華は伝える。

その時…


震える二人に急に轟く叫び声。

地の底から響くような怒気を纏った声が二人の耳まで届いた。

それは呪いのようで、二人の心を恐怖へと蝕んでいく。

二人が震えるほどの、呪いの怨嗟を向けてきている方向、そこには…









「てめぇらぁぁあ!!うちの子に何してんだぁぁあ!!!」


ブチ切れる狐面がいた。






こんばんは、ペンギン一号です。

さて、皆さんは今回のお菓子は何かわかりましたか?

出来る限り、お菓子は色々な種類を使っていくつもりですので、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです。


最近では、お菓子魔法のためか、おやつを見ながらこれでどう戦うかなどを考えちゃってるのですが…


どなたか是非、芋けんぴでの戦い方を知る方はいらっしゃいませんか?


どんなに考えても、思いつかず、何故か裏で、ノリで巨大戦艦イモケンピの小説を書いてしまってました。

どなたか是非、いい案があれば教えていただければ幸いです。



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