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下町の印刷屋さんは
そんな世界で私は初めて師に出会いました。
イレストレーターのT氏です。
全く、ガッコウ出たての、判らん坊主に
線の引き方、文字指定の仕方、イラストの描き方。
彩色の仕方、仕事の進め方。
色んな事を教わりました。
そうそう、
ビールの飲み方、
酔い方。
此れは冗談ですが、
二年程、手取り足取り
ご教示戴きました。
人生第一の恩人でした。
勤務先では企業の社内報、
不動産のチラシ、スーパーのチラシ、
呉服店のDM、ポスター、
イラストを描いたり、
版下を作成したり、
夢中でしたが、
一番楽しい時だったのかも
知れません。
下町の印刷屋さんは
大小有りましたが、
仕事を通じて
もの凄いネットワークがあり、
そこの事業者がこなせない仕事、
料金の逢わないものは、
営業、ブローカーのやり取り、
見積もりで
速やかにトンデモナイ
ところ迄流れて
消化された見たいです。
バブルなんとかと云う時代で、
確か、国鉄（懐かしいひびきです）
の順法闘争で日本中の電車が止まり、
自動車に乗り合わせたり、
泊りがけで仕事をした記憶がありました。
