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寂しい人と悲しい子ども

「ねえ兄さん。どうして人は人を愛すの」

「そうしてなきゃ、やってられないからだよ」

 彼はそう言う。なぜ彼はそう言えるのだろう。彼が誰かを心から愛した事が、あると言うのだろうか。

 愛してるなんてちっともいい言葉じゃない。大人は嫌い、嫌いになった。

 もし、もし僕が誰かを好きになるとしたら、なれるとしたら――貴方は、なにを思うんだろうね。精々したって、思うかな。だって、貴方は僕が嫌い。僕も貴方が大っ嫌いだけれど。

 愛してるよ兄さん。そう、愛してる。僕は、貴方を愛してる。ずっと、ずっと愛してる。

 ごめんね、きっと貴方は寂しい人。僕は悲しい子。

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